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子育ての先に?


もうじぶんで飛べる、大きなトリと住んでいる。

私も、トリも、互いに「飛べる」と知っているけれど
トリは飛ばずに、うちにいる。

よそで飛んでる様子もなく、すすめても練習しない。

「飛ばないなぁ、飛ばないなぁ~。
 なんで飛ばないんだろう、
 もっとここにいたいのかな?
 あまえ足りないのかな?
 やさしくしてほしいのかな?
 ごはんがおいしくて、離れられないのかな?
 逆に、不味くて怒っているとか!?」

などと私は思うのだけれど、

ふと、わかる。

ある日、きゅうに。


。。あの子、ペンギン。。ちゃうか?


わかってしまえば、思いあたることばかり。
今まで気づかなかったことこそが嘘みたいで、
わたし、なんだか
わざと目をつぶってたのかなーとも 思うんです。


  そういえば、いつも床が濡れている
 お風呂は長い、
   しかも歌までうたってる、楽しそうに。
     あー。だから洗濯ものべとべとで。
   いわしばっかり食べてたなーーー。


なんて。。。

ここらで  もう、その〈トリ〉じしんに 聞いてみます。
「もしかして、泳いでる?」
「そやデ」
「トリやのに?」
「うん」
「いつから?」
「ずっとやデ」
「そうなんやー。これから、どうすんのん」
「どうもせえへん。来年南極行って、5年後にはチリ沖に住めたらええかなぁー。」
「まじか。どないして南極まで行くん?」
「ニュージーランドの友だちと行く。約束しててん。友だちのおとうさんが、切符を予約してくれるねん」
いや。いつの間に。知らんわーー。


。。そやけど よかったわ、それで。


🌊     🐧     🐧     🛳



昨日、息子が16歳になりました。

ペンギンは息子でもあり、
これからの私自身のようにも感じます。


(この note は、2017年のブログに加筆・修正したものです)
    sakurasakubundou2017