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祝!サクラサクマーケティング19周年ー『無常』ー

本日、8月8日は弊社創業記念日です。2005年の創業から丸19年が経過しました。そして私自身も、本日44歳になりました。早いものです…。

さて、毎年恒例ですが、この記念すべき日に現状を振り返りたいと思います。

先月、親父が他界しました。

第二の人生で仏門に入った親父。ねぎおの実家には親父の達筆な文字で書かれた仏教の教えが至る所に貼られています。

親父の葬儀の際、お坊さんが有難い法話をしてくださいました。それは仏教の教えの中で、最も重要な教え『無常』についてです。

無常とは、あらゆるものが常に変化し、永続するものは何もないということ。命あるものは必ず死を迎え、形あるものは必ず壊れるということです。

人の死とは、現世に残った者に対して、故人が己の身をもって『無常』という教えを伝えてくれているのだそうです。

今回、実父の離別を経験しましたが、40代になり、失うものも増えてきたように思います。気力や肉体的な衰えももちろん感じています。

  • 今あるものは無くなっていく

  • 今までできていたことができなくなってくる

  • 今の当たり前は当たり前ではなくなる

親父のガン闘病生活、そして最後の死に際、通夜、葬儀と実父との離別を経験する中で、何度も慟哭し、人間の苦しみというのは変わり続けるものに執着し、変化を拒むことで生まれるものだと悟りました。

逆にいえば、『常』が『無い』ことを悟り、変化を受け入れ、追従する以外に前に進むことはできないと、至極当たり前のことを改めて考えさせられるきっかけになりました。

さて、ビジネスの話に戻したいと思います。

サクラサクは企業理念に『進化し続けるプロフェッショナルの集合体』という言葉を掲げています。時代の変化に追従し、常に社会に必要とされる存在を目指し続けるという真意が込められています。

ビジネスの世界も『無常』だらけです。いや、『無常』そのものと言えるかもしれません。

  • 変化の存在を受け入れること

  • 変化に対してリスク管理と準備をすること

  • 変化の中に新たなチャンスを見つけること

  • 変化に適応できる組織と仕組みをつくること

見方を変えれば、経営とはこういうことなのかもしれません。

本日で19年の歳月が流れましたが、順風満帆で毎年右肩上がりの会社とは程遠い状態です。売上状況や従業員数では、昔と比較してむしろ下がっている状態です。

競合企業が上場したり拡大している中で、悪戦苦闘しているように見えるかもしれません。ただ他社との比較ではなく、自社の独自路線で19年間の様々な変化を受け入れ、追従し、今日まで存在できた事実に対しては、社長として誇りに感じています。そして、お付き合いいただいているお客様、パートナー様、メンバー、家族にも感謝と誇りを感じています。

『無常』の概念の中で、あらゆることが常に変化するからこそ、『今』という瞬間を大事にすることが重要だという教えがあります。過去は既に過ぎ去り、未来はまだ来ていないと教えています。したがって、唯一確実に存在するのは現在の瞬間であり、この瞬間を大切に生きることが重要とされています。マインドフルネスがまさにこの教えを実践するトレーニングです。

未来に目標や目的を持つことはビジネスの世界では当然重要です。しかし、変化の激しい未来を予測することは困難です。ビジネスをしていれば色々なことが起こります。その目の前のことに対して全力を尽くす。結果的に、変化が生じ、その連続が強い組織、仕組み、つまり未来を作っていくのだと思います。

今年も、今日まで会社を存続させ、このブログを書くことができました。来年はどうでしょうか?先のことはわかりません。

ただし、無常を悟り、今という瞬間に全力を尽くすことができれば、サクラを咲かせ続けることができると信じています。

サクラサクマーケティングは19歳、ねぎおは44歳となりましたが、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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