サクラサクアカデミー第2期Day6 開催レポート(1/15)
<新規事業の学校「サクラサクアカデミー」Day6が開催されました>
日時:2022年1月15日 14時-17時
内容:新規事業企画中間発表
講師:高森厚太郎先生・山崎伸治先生
2022年1月15日サクラサクアカデミーDay6。
サクラサクアカデミー第6回目となる今回は、いよいよ各チームの新規事業企画中間発表です。
本番さながらの会場にビッグなゲスト審査員。受講生の自信と不安が入り混じった顔つきと、チーム内で発表直前まで綿密に打ち合わせをする様子から緊張感が伝わってきました。テーマごとに分けられた4チームの全てが、Day5からの4週間で事業モデルを練り上げ、より良いアウトプットができるよう何度も議論を繰り返し、準備をしてきました。
中間発表は、山崎先生によるメッセージから始まります。
緊張した様子の受講生に、山崎先生はこう語りかけました。
「講師とゲスト審査員に対して、本気で投資家に投資依頼をするつもりでプレゼンテーションをすること。今回は中間発表ということで、細かい数字よりもどんな事業をやるのかをしっかり伝える。そしてプレゼンテーションも大事だが、質疑応答はより大事。今回の発表を最終発表に活かせる時間にしてほしい」
会場の緊張感はより一層高まります。
全4チームの発表順がじゃんけんによって決められ、プレゼンテーションが始まりました。
各チーム、プレゼンテーションに与えられた時間は10分間です。
メンバーのデザインスキルを活かして視覚的に分かりやすくまとめられたスライド。
独自に足を使って行った市場調査と企業分析。
しっかりと固められた事業の柱と目的。
キャッチーなサービスのネーミングやコピー。
まだまだ荒削りで詰めきれていない部分がありながらも、中間発表までにできる最大限のことを行い、チームそれぞれの強みと視点を活かしたプレゼンテーションが印象的でした。
プレゼンテーション後の質疑応答では、講師陣から投資家目線でビジネスの本質を突いた鋭い質問と指摘が繰り出されます。
質疑応答の中で、講師から「プロダクト、サービスが漠然としすぎている。コンテンツを具体的にクリアにすること。プロダクト、サービスの中身が何なのかを一度具体的に作ってみることが必要」という指摘が繰り返され、受講生は自身の詰めの甘さを痛感している様子でした。
講師から受ける質問の内容と意図を解しながら、言葉に詰まる受講生。上手く答えられない質問でも誤魔化さず、素直に正直に課題と向き合う姿から、悔しさとともに事業をより良く仕上げていきたいという想いが伝わってきました。
質疑応答まで全て終わると、高森先生・山崎先生からの講評です。
山崎先生からは、
「時間がない中、短期間で事業モデルを創り上げ、しっかりプレゼンテーションの形を成していて素晴らしい中間発表だった。最終発表の時には必ずいい事業が出来上がることを確信した。しかしその一方で、エグゼクティブサマリーが全くできていない。本質的に自分たちがやろうとしている事業モデルを理解し、メンバー全員が簡潔に分かりやすく伝えらるようにすること。最終プレゼンでブラッシュアップされたものが出てくることを期待している」
と、今後への期待と課題が伝えられました。
高森先生からは、
「プレゼンのフォーマット、発表は及第点を出していたと思う。問題は実質的なところ。今回のプレゼンテーションの目的は、投資家から資金を集めることであり、プレゼンテーションは投資家に向けられたもの。そして投資家の事業の判断ポイントは、『サービス・プロダクトが①物になるか②稼げるか③化けるか』の3つ。特にEquity投資をするVCや投資家が見ているのは③化けるか、という点である。投資家の立場に立って事業計画を詰めていってほしい」
と、事業モデルを検討しプレゼンテーションをする上で必要な視点が具体的に語られました。
最後に受講生が振り返ります。
「会議室の雰囲気に圧倒され、かなり緊張した」
「質疑応答で受けた質問の内容が想定と一致していたこと、講師や他の受講生に会社名を覚えてもらえたことには手ごたえを感じた」
「中身が分からないと消費者がお金を出せないことを痛感した。プロダクトの中身を具体的に詰めていきたい」
「プレゼンの時間が足りず、準備不足だったと思った」
「ニーズがあることは確信している。今日の発表にヒントを得ることができた。よりブラッシュアップして最終プレゼンに臨みたい」
「2月の最終プレゼンまでに、投資家が支援したいと思える新規事業をつくりたい」
チーム一丸となって準備を行い、緊張感を持ってアウトプットすることで大きく前に進んだDay6。
最終発表まで約1ヶ月。ここからさらにチームで議論を重ねブラッシュアップしていきます。素晴らしい新規事業の創出を確信できた1日となりました。