35 ミナトさん、そしてワタシ
伊織さんが あ〜なるほどぉって感じで手を叩いた
ワタシはボケていた
親元から離れて、1人になって助けてくれる人が現れて優しくしてくれて。
ワタシはバカになっていたんだ
ミナト「飴食べたんやろ?」
ワタシ「……」
ミナト「その中のモノそろそろ効いちゃうかな?笑 あ〜危ない危ない。捕まっちゃう笑笑」
ワタシは舌を出した
ワタシ「コレの事ですか?」
おかしいと思っていたんだよ
飴の作りがまずおかしい
違和感があった
ワタシは満喫のトイレで密かに飴を砕いていた
ワタシ「……」
伊織さんはワタシに何をしたかった?
それを言う為にカラオケに行ったのだ
ミナト「あ〜やっぱりさくらちゃんにはダメじゃん伊織~」
伊織さんはびっくりしていた
ワタシは小さい頃
お父さんを狙う組があり(その時は全盛期だった)
小学校に入ってから知らないおじさんにジュースやらお菓子やら飴やら貰っていた
飴 それを食べて意識朦朧となった事がある
おじさんは言う
「大変だ。病院に行こう」と。
そこでウチの者達がたまたまワタシを見つけて
助けてくれた
お父さんは言った
「誰からも何も貰うな!」…と。
よくよく考えれば今まで守ってたのに
本当にボケていた
ワタシは馬鹿者だ
ワタシはキレた
「ミナトさん、伊織さん、お手伝いは要りません
私だけで成功してみせます、3ヶ月以内に。
成功しなかったら
ミナトさん、アナタの本当に知りたい事を教えます」
伊織「さくらちゃん?飴の事はごめん!ハイになるって聞いてたから…本当にごめん…」
ミナト「……OK。流石さくらちゃん。お父様の血を引き継いでるね。
面白い。ワクワクしてきた」
ワタシは何も言わずにカラオケを出た
悔しい…
男の人に産まれていたらこんな事にはならなかったかもしれない
…でもワタシが悪い
ボケていたのだ本当に
龍星からまだ着信が鳴っている
龍星は知っていたのだろう
ミナトさんが来る事を。
だから止めるつもりで今かけてくれているのだろう
龍星からの電話を取る
龍星「さくら?大丈夫か??」
ワタシ「うん。大丈夫だよぉ。」
龍星「今から迎えに行く!何処?」
ワタシ「アカネちゃんっていう子と仲良くなったからその子のとこに泊まるね〜」
龍星は何か言っていたが通話を切った
龍星も伊織さんも良い人ではある
伊織さんはミナトさんが居たらいいとでも思ったのかもしれない
知り合いだった事も知らなかった
……でも言ったからには行動を。
期間は3ヶ月
ワタシは出会い喫茶で出会った女の子達に電話した
続く
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