98 妊娠そして
とりあえずワタシは伊織さんと一緒に妊娠検査薬を買いに行った
結果は陽性
…ドキドキ
伊織「めっちゃ嬉しい…」
ワタシ「今度こそ病院でちゃんと
診てもらいます。安静にしないと……」
伊織「えっ妊娠したらさくらちゃんと出来ないの?!」
ワタシ「伊織さーん笑 まだ初期とかは駄目ですよ?」
伊織さんは*我慢する*と言いながらも
何だかちょっと挙動不審だった
……??
何だろう
伊織さん、刑事が怖いから後ろ見たりしてるのかな?
すると急に伊織さんは
伊織「さくらちゃん!明日病院行こう?今日ちょっと行かなきゃいけない所があって……」
ワタシは頷く
えみなの事もあるしミナトさんの所にでも行くのだろう
伊織さんはタクシーを拾って
*すぐ帰る!*
と、言った
ワタシはウンウンと笑い家に帰る
そして……
トゥルルルトゥルル
「はい。さくら?また珍しいな!」
ワタシ「龍星……あのね?」
ワタシは嬉しくて龍星に電話をかけていた
龍星「さくら?ご機嫌やな笑」
ワタシ「子供ができましたふふっ」
一瞬、携帯が静かになる
ワタシ えっ……
この無言の時間が怖かった
龍星もしかして嫌だった?
龍星「……あの、伊織には内緒で血液型調べれる?」
ワタシ「龍星 O、伊織さんA、ワタシO」
龍星「さくら……調べてたんや」
ワタシ「もちろん」
龍星「やっべ……めっちゃ嬉しいんやけど……複雑で俺テンパってる
ごめん。」
ワタシ「ふふっワタシは嬉しい
」
ワタシは気持ち悪いオンナだろう
分かっている
でも、どっちの子供でも嬉しいのだ
龍星「えっと…さくら?会えない?」
ワタシ「伊織さんすぐ帰ってくるかもで……」
龍星「そ、そっか。じゃあ近い内に会いたい。」
龍星が凄く戸惑っている
でももう遅いよ
ワタシだけの龍星
ワタシだけの伊織さん
ワタシ「龍星?明日病院行くからその後に会おう?」
龍星と約束をする
あっ親にも言わなくちゃ……
ワタシはかなり浮かれていた
龍星が動揺していても関係なかった
ワタシはこの時
ワタシだけの幸せの事しか考えてなかった
続く
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