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58 ぐちゃぐちゃ

起きたらワタシはベッドに1人だった
何だか体調が悪い
寝室から出ると伊織さんがいない
ワタシ「伊織さん?……」
「伊織ならえみなちゃんのとこに行ったよ」
?!
龍星がニコニコしている
ワタシ「あの……龍星」
龍星「ストップストップ。もう普通になったから。この先は言わないで?」
ワタシは黙る
龍星「今頃、伊織はえみなちゃんとやってるだろうね笑」
ワタシ「……何でそんな意地悪言うの?」
龍星「さくらは知らないだろ?俺らは長い関係だ。伊織の事は分かるんだよ」

ワタシ「龍星?もしかして昨日の話えみなちゃんにしたの?」
龍星「さぁ?」

やっぱり龍星はどこかおかしい
クスリとかじゃなくて……

龍星「さくら?伊織は現役じゃなくてもホストだ。ホストは嘘でも結婚しようとか匂わせる。
さくらを次の客にしようとしていると思う」
ワタシ……
伊織さんはそんな人じゃないよね?
以前ヤラれた時に新規は要らないって言ってた……
龍星「まだ信じられない?」

そう言いながら龍星は何処かに電話をかける
龍星「ゆかちゃん久しぶり♪あのさぁ急だけど昔話しない?」

龍星はハンズフリーにする

ゆか「あ〜もしかして伊織の話?
龍星には助けて貰って感謝だよ。
何の話したい?笑」
龍星「今、伊織に騙されている女の子が居るからゆかちゃんが伊織の最低なお話言ってあげてよ♪」
ゆか「最低なんてもんじゃないよ?
最初だけ優しくして徐々にお金使わされて未収になったら蹴られてさ〜
…んで龍星君とこに連れてかれて
泡姫になっちゃったっていう笑」

ワタシは心臓がバクバクしていた

ゆか「…でさぁ私に子供出来た時
軽く20万渡してきてさ〜。産婦人科についても来なかったんだよね。
あの時は龍星が居てくれて良かったよ笑」

……
伊織さん……本当に?

その時ワタシの携帯に知らない番号から電話がかかってきた
ワタシ「誰だろ…」
電話を取る
「さくら〜アンタ龍星と喧嘩したからってウチの伊織に慰めてもらわないで?!」
えみなだ
ワタシは何がどうなっているのか訳が分からなかった
ワタシ「あの……伊織さんは?」
えみな「だーかーら。さくらには関係ないじゃん。龍星と仲直りしてな」
ツーツーツー
切れた
龍星「ゆかちゃんありがとう〜また1人救ったわ。じゃ〜ね〜」

ワタシ「龍星……どうなってるの?」
龍星「今聞いたまんまだよ」
ワタシ「そうじゃなくてえみなちゃんが!」

ガチャガチャバタン

伊織さんだ……!

伊織「おい。龍星。お前何したか分かってんのか?えみなに変な事言うたやろ。大変やったんやぞ!」
龍星「俺は救っただけ」
伊織「えみなはまだ大量の未収が残ってんだよ!飛ばれたらマズイんやって」

伊織さんはハッとしてワタシを見た
伊織「さくらちゃんごめん!急に居なくなって。えみながリスカしてて龍星に話を全部聞いたって言ってたから。本当にごめん」
ワタシ「…はい」
伊織さんは困った顔をしている
龍星は楽しそうだ
龍星?どうしちゃったん?

ワタシは色々な情報が頭の中でぐるぐるしていて立っていられなかった
伊織さんはワタシに触れようとする
ワタシは手で払った
龍星は嬉しそうだ

*ワタシは客にする為の道具やったん?もう何もかも信じられない*

ワタシはまた寝室に戻った
続く

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