135お義母さん
ワタシは怖かった
いつ来るのかとヒヤヒヤしていた
ガチャ
?!
「さぁくぅらぁ〜」
親友のトモだった
ワタシ「え…何でここ」
トモ「ウチは何でも知っているウフフ」
いつものトモだ
何だか安心したのと拍子抜けした
トモ「まずは身体が優先だからね?
ウチ頑張るから!」
トモにまで心配かけさせてしまった
「ごめんね……」
ワタシは泣きそうだ
いつもこうだ
何かを始めようとしたらいつも中途半端になってしまう
その時
ガラガラ
「さくらさん?」
ワタシはその声を聞いた瞬間体が固まった
顔向けできない……!
するとお義母さんが近寄ってきて
ワタシを抱きしめた
??!
お義母さん「い…伊織の子供ね?
ありがとう……私変な事言ってごめんなさい」
……
え……
どうしよう
その時トモが割り込んできて
「伊織さんのお義母さんですかぁ?
最後の忘れ形見で良かったですね!」
と…トモ??
何言っちゃってんの?
トモはワタシに目配せをする
何だろう
何考えてるんだろう
トモは双子のゆまさんにも挨拶をして
意気投合していた
ゆまさんはお義母さんとは全く性格が違う気さくで明るい人だった
ワタシは密かに携帯を触り
龍星に *今は来ないで絶対!*
と送った
お義母さんは凄く寂しい事をワタシに延々と話す
気が気じゃない
どうしたら良いものか
トモ「今はさくら体調良くないみたいなんでまた良くなってきたら連絡しますよ?」
ゆまさんとお義母さんはそれを聞いて
「すぐまた来るから!!」
と言っていた
……どうしよう
トモ「あのさーさくら。龍星君には申し訳ないけど伊織さんの子供って事にしちゃいなよ」
ワタシ「…無理あるやろ」
トモ「イマは絶対バレたら駄目
嫌な予感がする」
ワタシは黙る
その時計ったかのように龍星が部屋に入ってきた
龍星「さくら?ホストクラブの話していいか?」
ワタシ「何突然」
龍星「これからホスト業界は店舗1つ1つじゃなくてグループ店の方がいいと思ってたんだよね」
「倉田とも話したよ。ウチのグループに入りませんか?って。勿論さくらは
幹部として居る事になる」
ワタシはあまり意味が分かっておらず
放心していた
というか短時間に色々ありすぎて何から何をどうしたらいいのか分からなくなっていた
龍星「まぁそれはゆっくり考えて?
…で?伊織の子供が何だって?」
ビクッ
トモ「龍星君。ウチが言ったんよ」
「イマあのお義母さんの感じだとお客さん達みたいに後追いするよ?」
龍星は複雑な顔をしている
龍星「どうしたらいいかな?トモちゃん」
トモ「イマは絶対言ったら駄目!
龍星君の気持ちも分かるけど」
龍星はため息をついている
「…そうだよな…」
皆が黙る
ワタシは心臓が痛い
そして