⑧ちょっとだけイマ1
ワタシは変わっている
自分でも分かっている
だけど
SNSや仕事場では【明るい女の子】に、なってしまっている
(実際暗くはないのだが…)
ピンポンピンポンピンポン
インターフォンを取る
キタナ
「さくらぁぁ〜さくらぁぁ〜」
酔っ払いの女子3人組
無言でピッと開ける
ワイワイしながらやってくる
ドアを叩いてくる
ワタシ「ちょっと待った笑 うるさいって〜」
急いで家に入れる
ミナミの某有名店 の水商売の女の子達
時間は朝5時
1人の女の子は泣いている
ワタシ「……またホスト行ったん…」
Aちゃん、Bちゃん、Cちゃんとする
Aちゃん「ヒックヒック……酷いんよ…カズ君
私がオリシャンおろしたら営業終わったら一緒に居てくれるって言ってたのに!
他のあのいつものエースが来てな?
ピンドン何本もおろして……
エースの子と一緒にいなくちゃいけなくなったって!!」
ワタシ「そっかぁ。でもそれはお金を使ってくれたお客様やからAちゃんは……」
ワタシ「ホンカノなんでしょ?ビシッとしときいや」
Aちゃん「うぇ〜ん。辛いよぉ」
……ホンカノじゃない事はワタシは知っている
別にホストの擁護をしている訳じゃない
この子らには「ホストには行くな!」
、と言っても無駄だから。絶対に。
自分自身で 行かない と決める日が来るまで待つしかないのだ
Bちゃん「さくらぁ お仕事って無い?」
ワタシ「お水以外で?」
ワタシ「どれ系かにも寄るよ?Bちゃんが嫌だと思ったら無理はさせたくない」
Bちゃん「…未収が払えないん」
ワタシ「幾ら?金額で考えるし来月の給料で返せるなら貸してくれる人紹介もできる」
ワタシ「知人だから利子は1ヶ月以内だったら無しでいけるよ?」
Bちゃん「30万…」
ワタシ「…どうする?」
Bちゃん「風でもいい…お水の給料やったら払えへん…」
ワタシ「Bちゃん?そういうお仕事の経験は?」
Bちゃん「…18の時ある…」
ワタシ「…そっかぁ〜。ちょっと待ってね?
緊急なんだよね?」
ワタシは考える
どこがいいか、どの人に電話しようか。
Bちゃんは風俗歴が短い しかも18の時以来だ
とりあえず勝手に2.3見積もって
電話をする。
ヤマモトさん「おはー櫻〜どしたぁ?」
ワタシ「お久しぶりです♪景気はどうですかぁ?」
ヤマモトさん「そのセリフキタねっ!どんな子紹介してくれんの?」
ワタシ「ヤマモトさんとこやったら時間によるけど仮に6時間働いたとして毎日出勤したらどれ位イケますか?」
ヤマモトさん「櫻ちゃん着いてきてくれんの?」
ワタシ「モチロンです!」
ヤマモトさん「今、電話では話せないよね。
一緒にその子連れてきてくれる?」
ワタシ「かしこまりました!」
Bチャンに目くばせをする
Bちゃんは嬉しそうだ
ワタシ「明日、夜7時お店お休みする事はできる?」
Bちゃん「うん!助かる!さくらの紹介だと安心するし…!」
ワタシ「……」
もうさ、皆現金で飲まれへんの?未収なんかしんどいやろ?
…そう、思いながら違う楽しい話に切り替えた
続く