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100 龍星と病院

私と龍星は抱きあいながらいつの間にか寝てしまっていた

ワタシは朝になっている事に気付いて焦った

ワタシ「えっ!やばっ伊織さん」

龍星はワタシが寄っかかっていた為
背中が痛そうだ
ちょっと寝ぼけながら
龍星「帰ってきてないな。さくらの携帯には連絡は?」

ワタシは急いで携帯を見る

着信無し

はぁ?
いや、龍星が家に居る状態で帰ってこられてたら確実に修羅場やから
良かったと言えば良かったんやけど……

ワタシは伊織さんに電話をかける

トゥルル
伊織「さくらちゃん!ごめーん!
ミナトさん達と麻雀してて」

……
伊織さんめちゃくちゃハイだな……

ワタシ「伊織さん?ワタシ病院行ってきます」
伊織「俺、後2時間ほどかかるけどそれからじゃダメ?」
……
ワタシ「今から行ってきますね?
伊織さん。また。」

そう言って電話を切った

龍星は怪訝そうな顔をしている

龍星「さくら…あの言いにくいんやけど伊織やばい事また……」
ワタシは龍星の言葉を遮り
ワタシ「龍星?病院着いてきて?」
と言った。

龍星は察して車で病院へ

龍星の紹介の病院は今までと違って
産婦人科もあり、何か違う事も検査できるような大きな中央病院だった

ワタシ達は順番を待つ

看護師さんに呼ばれドキドキしながらお医者さんのとこへ
医者「こんにちは。渡辺と申します。さくらさん、龍星との?」
ワタシ「え?何で龍星の名前……」

そうしたら急に龍星が診察室に入ってくる
ワタシ?!
龍星「カズヤ〜。お前にかかってるんやからな」
渡辺先生「龍星笑 久しぶりやん。
お前やっと落ち着いたんかよ笑」

ワタシ「えっと……お知り合いですか?」
龍星「ごめん。幼なじみ。どうしても俺の目のいきつくトコで産んでほしくて……」
ワタシ「え〜恥ずかしいよぉ」
渡辺先生「さくらさん笑 大丈夫です。今からみましょうか」

そう言ってからワタシは看護師さんに診察台に促される

ドキドキドキドキ

渡辺先生「あっ思ってたより大きいね。赤ちゃん。もう5ヶ月入ってますね」
ワタシ「今回は大丈夫そうですか?」

とりあえず診察が終わり龍星立ち会いの元 渡辺先生は話をしてくれた

渡辺先生「とりあえず今は元気元気。だけど性行為は安定期入ってからね」
…と龍星を見る
龍星「わ、わかってるよ!」
龍星は顔を真っ赤にしている

渡辺先生は未だ龍星の子供だと思っている
ワタシは後々色々と大丈夫かな…と感じていた
〜〜〜〜
龍星の車に乗る
龍星は独り言のように
*俺が父親になった気分*
…と言っていた

ワタシは黙る

そして何故か車は海沿いへ
ワタシは伊織さんの事はすっかり忘れて海を見ながらキャーキャー言っていた
ワタシ「海見るの久しぶり!」
龍星はそんなワタシの顔を見て
微笑み キスをしてきた

そして海岸沿いで車を停める

ワタシは戸惑う
何だろうこの気持ち

龍星は優しい
龍星は何でもしてくれる
龍星はきっとこれからもワタシを裏切らない

病院へ着いてきてくれた時から
先生の話を最後まで真剣に聞いてくれていてワタシのキモチは今とても龍星に向いている

その時

龍星「カズヤにあの…見られたんだよな……」

ワタシ「えっ?そりゃあ…」

ワタシは龍星が何を言っているのか分からなかった

が……
続く

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