ずっと独身でいるつもり?感想※ネタバレあり
3連休のなか日、Twitter婚活アカ界隈で話題になっていたAmazonプライム・ビデオ作品「ずっと独身でいるつもり?」を観た。
ラストの田中みな実の”怪演”に……
泣けた。
それは、婚活している30代以上の女性なら、誰しも一度は感じたことのある”悲しみ・怒り”を代弁してくれたからだと思う。
この感情を整理するため、作品のことをもう少しnoteに書いてみることにする。
物語は4人のうだつのあがらない女性を中心に進んでいく。
あらすじ
10年前に女性の自立をテーマに執筆した著書が大ヒットし、有名になった主人公の本田まみ(田中みな実)。36歳という年齢で、親や親戚からまだ結婚しないのか、ずっと独身でいるつもり?とプレッシャーをかけられて嫌気がさしている。
まみの著書の信者で、独身を貫く女性由紀乃は、夫も子供もいて、主婦インスタが大人気の同級生彩佳をバカにしながら、羨ましさが隠せない。
一見幸せそうに見える彩佳は、実は子育てに協力しない旦那への不満を募らせながら、働けない自分に肩身の狭い思いをしている。
そして、キラキラした世界で生きているパパ活女子の美穂は、年齢が上がって(と言っても26歳だけど)若さという価値が失われていくこと、港区女子というステータスを失うことに怯えながら生きている。
立場の違う4人の女性が、自分の足で生きていくための一歩を踏み出す物語である。
作品の感想
他人が見せている部分は”キラキラして見える”。
著書がヒットして三茶にマンションを買い、いつもおしゃれな服装に身を包んで、綺麗にメイクしている主人公。
キラキラインスタ主婦をしている彩佳。
(由紀乃と美穂は、あまり羨ましいキラキラ感は伝わってこなかったけど……)
でもみんな、
”こんなはずじゃなかった”
という思いを抱えて生きている。
作品を通して、キラキラしていない部分を観て「幸せそうに見えるあの人も、実はそこしか見せてないだけかもしれない」という、ちょっと意地悪な安心感を得た。
そして
「結婚したから幸せではないし、結婚してないから不幸せではない。世間の価値観ではなくて、自分の価値観で生きるしか、幸せにはなれない」と改めて感じた。
クライマックスで、主人公が婚約破棄を発表するシーンのセリフに泣けた。
私は今、怒ってるんだと思います。
結婚していないと人として欠けてるとみられたり、自分が知らない仕事をバカにしていいという風潮、こっちが苗字を変えて当たり前、子供ができることも当たり前。久しぶりに会った人にいきなり結婚は?ってプライベートを聞かれたり、趣味を語ったらそういうことをやってるから結婚できないって言われたり。着ている服や、住んでる家、メイクへのこだわりを見て、そういうのは結婚を遠ざけるというありがたいアドバイス。1人は可哀想とか……ありがとうございます。けど……うるせぇよ。そんなことは、私が一番考えてます。 ー引用「ずっと独身でいるつもり?」ー
最後は、主人公の発言に励まされて、他の3人の女性も自分の足で歩き出す。自分の幸せを掴むために。
結婚してもしなくても、自分を幸せにできるのは自分。誰かの期待に応えるために生きているんじゃないって改めて思った。
あとがき
田中みな実さんが、1986年生まれで同い年だったこと、主人公の年齢設定も近かったことから、凄く共感した作品だった。
更に言えば、主人公は年下の彼と一度は婚約するも、違和感を感じて破談にしたんだけど……私もつい最近、6歳下の男性からアプローチを受けて何度もデートに行っていたんだけど、なんか恋愛対象として見れなくて。
でも、
「私のこと大事にしてくれそうだから」
「この人となら結婚ができそうだから」
という理由で、好きになれるかなと思って何回も会っていた。
でも好きになれなかった。
好きになれないのに、結婚なんてできるはずがない。
「この人なら私のこと大事にしてくれそう」なんて、他人軸で選ぶより「この人となら良いことも、悪いことも一緒に乗り越えられそう」って思えるくらい好きな人と結婚したい。
今すぐに見つからないなら、独身のままでもいい。
その代わり、年齢を重ねても、好きな人に好いてもらえる魅力的な女性でいたいし、いつでも自分にとっての幸せな選択ができるだけの経済力をつけたいと思った。
さくら