【アルスト】シャニP担当P視点で振り返るファン感謝祭 ~ アルストロメリア編 ~ 【シャニマス】
はじめに
本記事はシャニマスのプロデュースモードの一つである感謝祭編、そのアルストロメリアのシナリオをシャニPを中心に振り返っていきます。
シャニPに興味のある方や、アルスト感謝祭編について軽く知っておきたい人の参考になればと思います。
また、アルスト3人のアイドル個別の感謝祭コミュについても触れます。
ネタバレ全開なのでその点に注意してください。
《あらすじ》
一同「いつまでも、いつまでも…... みなさんに幸せを届けることを誓います......!」(アルスト感謝祭本番後(MVP)より)
ファン感謝祭開催が決定。アルストロメリアは『ハッピーエンド』をテーマに演出を考えることとした。甜花、千雪がそのテーマに対して好意的に受け止めてそれに従って行動する一方で、甘奈はテーマに好意的ではなかった。しかし、二人との距離感を覚えつつも、気遣いからその不安を表に出すことをためらっていた。
そんな中、甘奈は仕事での失敗もあり、ついにプロデューサーに不安を吐き出す。それを受け、ユニット全員が納得できるよう、改めてテーマを見直すこととなった。
ファン感謝祭を経て、アルストロメリアは変わることと変わらないことの両方を受け入れて、『私たちの未来』へ進む。
《 ユニット全体の感想 》
今が幸せだから、変わることが怖いというのは贅沢な悩みだなと思いました。変わらなければ幸せになれない人もいるんですがね。筆者のことですけど。ただ、甘奈の立場を考えればさもありなんといったところ。
シャニPの動きは終始落ち着いた雰囲気。迷える子羊な甘奈の導き手としての機能が主軸だったというのもあると思われます。
記事の趣旨とは関係ないですが、導入コミュのタイトル『ワンス・アポン・ア・タイム(once upon a time)』は、英語で『昔々』にあたるイディオムらしいです。
《 ユニット全体の振り返り 》
P「絵本というと、浦島太郎とか?」(アルスト感謝祭共通コミュ1『ハッピーエンドの先だとしたら』より)
一口に昔話といっても男の子と女の子では好みに差がでてくるもので、シャニPは浦島太郎や桃太郎、千雪はシンデレラ、いばら姫、親指姫が思い浮かぶみたいですね。
P「候補は次の火曜日なんだけど…… その日は甜花がオフなんだよな」(アルスト感謝祭共通コミュ1『ハッピーエンドの先だとしたら』より)
いくら忙しくてもオフは削らない方針のホワイト企業283プロ。ただし、プロデューサーはその限りではないように見えますが。
また、ここで休日返上で仕事する提案を、甜花が自主的にしているのが印象的。甜花はお休みが好きですが、別にサボっているわけではないんですよね。
P「はは、何を隠そうアルストロメリアの 最初のファンは俺だからな」(アルスト感謝祭共通コミュ2『知りせば覚めざらましを』より)
プロデュースモードを開始すると、最初から一人はファンが付いている。アイマスの伝統のようで、この一人はプロデューサー自身を示しているらしい。良い表現ですよね。
コミュタイトルは凛世の朝コミュ2でも触れられていた和歌と同じ引用でしょうか。ただ、恋の歌なので、もしかしたら別の引用元かもしれませんが。別に特に元ネタは無いという可能性もありますね。
P「……ん、腹が減る時間は なんだか気持ちも沈むもんだ」(アルスト感謝祭共通コミュ3『ビビ・バビ・ピンヒール』より)
夕日に哀愁を感じるようになるのは何歳からなんでしょうか。友人と別れる時間の合図である学生時代はもとより、大人になると仕事が終わればすっかり夜の時間、夕日を見るのは休日。お腹を満たすという生物の根源的な幸福で気持ちを保つのもまた方法の一つでしょう。
甘奈「プロデューサーさんは、 不安になることって……ある?」P「……まあ無いと言いたいけど、たまにはな」(アルスト感謝祭共通コミュ3『ビビ・バビ・ピンヒール』より)
このコミュではシャニPの不安への向かい方が描かれています。まとめると、「不安と向き合い、その正体を分析し、受け入れる」、「安心できる、信頼できるものから勇気をもらう」、「不安の忘却」そして、仲間が傍にいるので頼りなさい、ということだと私は思います。今回の甘奈のケースのように不安の根源が取り除けないようなものの場合は、このシャニPのアドバイスが活きてくるのかなと思います。
P「俺も参加するのか? じゃあ……『舞台袖から見るステージ』」(アルスト感謝祭共通コミュ4『いつまでも、いつまでも』より)
プロデューサーという立場で舞台袖から見るステージは、ファンでも、アイドルでも味わえない幸せがあるのでしょう。羨ましいですね。そして幸せは何かと聞かれて一番にこの言葉が出てくるのがシャニPらしいところかなと思います。本当にプロデューサーという職が好きなんでしょうね。
甜花「にへへ……プロデューサーさんといえば、コーヒー…… コーヒーといえば……プロデューサーさん」(アルスト感謝祭End(ユニット)『花よ、時よ、そのまにまに』より)
アイドルから見ても、シャニPはコーヒージャンキーな印象なんでしょうか。思えば、アイドルがコーヒーを飲んでいる描写は少なめな印象ですね。紅茶やハーブティーなんかはそれなりの頻度で出てきている印象ですが。もしかしたらシャニマスにおける「シャニP」という「男性」、「大人」の暗喩的表現の一つとしてコーヒーを機能させているのかもしれませんね。他にはスーツや車なんかが同様でしょうか。昔の創作なんかだとタバコやお酒がその役割をしていた印象ですが、時代を経て別の小道具に移行した形なのかもしれません。
P「すみませんが注文を変えてもいいですか はい、コーヒーを……いちごミルクに……」(アルスト感謝祭End(ユニット)『花よ、時よ、そのまにまに』より)
コーヒー以外の飲料を嗜むシャニP。そしてまさかのいちごミルク。変わってみたいというシャニPの意思表示として、つまりコーヒーの対極にある飲料の選択として、この選択なのでしょう。
《 大崎甘奈 : 感謝祭個別コミュの感想 》
感謝祭コミュの主軸だった甘奈のコミュだけに、甘奈個人コミュのテーマも似たものだったかなと思います。甜花とは少し違う形ではありますが、甘奈にも結構甘めに対応している印象。これはGRADにも引き継がれる流れかと思います。
冒頭コミュ「Happily ever after」はおとぎ話の結びの言葉「And they lived happily ever after(その後彼らはずっと幸せに暮らしました=めでたしめでたし)」からと思われます。個別Endの『A』は「Amana」でもあり「Alstroemeria」でもあるところかなと思います。
《 大崎甘奈 : 感謝祭個別コミュの振り返り 》
P「――ああ! それは最高に輝く未来だよ」(甘奈感謝祭本番前(個別)より)
この場面で迷い無くこう答えられるのがシャニPの強みですね。甘奈本人以上に甘奈、そしてアルストのことを信じているからこそのセリフかなと思います。
甘奈「それにね舞台袖の方をよーく見ると プロデューサーさんも……」P「え! ちょっと待て、それは載せたらまずい…………!」(甘奈感謝祭End(個別)『Go to the future A』より)
自分が写真に載ると分かった瞬間、写真の掲載を止めようとするシャニP。他の子とツーショットするのも結構拒否している場面が多いですが、この場面ではアイドルが回避すべき”匂わせ”的なものではないと思うのですが止めてますね。アイドルとの関係がファンに疑われることを回避する以外に、シャニPにSNSに自分の姿が映りたくない理由があるのでしょうか。
P「大丈夫、今はもっともっと魅力的だよ」(甘奈感謝祭End(個別)『Go to the future A』より)
口説いてる?口説いてない?
《 大崎甜花 : 感謝祭個別コミュの感想 》
WING編以上に甜花に甘い対応をするシャニPが見られる。休んでる描写がピックアップされがちですが、ちゃんと練習はしているからこその対応だとは思いますが。
《 大崎甜花 : 感謝祭個別コミュの振り返り 》
P「はは、夢の中でもか? 甜花は本当に眠り姫だなぁ」(甜花感謝祭導入コミュ(個別)『三歩進んで、眠り姫』より)
甘やかしすぎじゃないかと思うくらいに甜花に優しいシャニP。セリフ通り、甜花をお姫様のように大切に思っているのかもしれない。
P「ああ、養生テープが擦り切れるくらい、みんなで練習したもんな」(甜花リハーサル前より)
サボっていると思いがちな甜花ですが、このように具体的な努力の描写が見られるとそうでもないんだなと思わされます。シャニPもちゃんと努力している甜花を知っているからこそ、優しい対応を取ることができるんですね。
P「……お、おう! そうかもしれないな!?」(甜花感謝祭End(個別)『数歩さがって、眠り姫』より)
寝ぐせを一人で直せた(直せてない)ことをアピールされて困惑ぎみのシャニP。それをダシにお休みを要求する甜花の豪胆さは現代人の無くした大切な要素かもしれない。
《 桑山千雪 : 感謝祭個別コミュの感想 》
アルスト感謝祭編では千雪もシャニPも甘奈をサポートする人生の先輩としての役割が強く、千雪個人コミュでもそちらの要素が強かった印象。千雪もシャニPも終始安定していた動きだったかと思います。
P「『マロウのハーブティー』…… 『マロウ』……『マロウ』な……覚えるぞ……」(千雪感謝祭End(個別)『マロウのハーブティー』より)
アルスト感謝祭では重要な役割を果たしたお茶。ユニット全体のEndではいちごミルクをチョイスしていたシャニPですが、他のコミュでも甘すぎないお菓子が好みだったりするのもあり、それを飲み続けるのは難しかった様子。
普段はブラックコーヒーばかり飲んでいる印象で、灯織LP編でも「まさか、オフの時もあのペースで飲んでいるんですか……?」と言われるほど頻繁に飲んでいるようですが、休日なんかにはお茶類も飲んだりもするんでしょうね。それでも主としてはブラックコーヒーだろうが。
終わりに
以上となります。他のユニットの感謝祭編振り返りも行っております。ぜひそちらもチェックしてみてください。ハブとなる記事はこちらです。読んでいただきありがとうございました。