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【ストレイ】シャニP担当P視点で振り返るファン感謝祭 ~ ストレイライト編 ~ 【シャニマス】

はじめに

    本記事はシャニマスのプロデュースモードの一つである感謝祭編、そのストレイライトのシナリオをシャニPを中心に振り返っていきます。

    シャニPに興味のある方や、ストレイ感謝祭編について軽く知っておきたい人の参考になればと思います。

    また、ストレイ3人のアイドル個別の感謝祭コミュについても触れます。

    ネタバレ全開なのでその点に注意してください。

《あらすじ》

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一同「――迷光を纏い、進み続ける」(ストレイ感謝祭本番後(MVP)より)

    ファン感謝祭の準備を進めるストレイライトの3人。自由奔放なキャラクターが業界にウケたあさひが様々なジャンルで活躍する一方で、冬優子と愛依はその後塵を拝する立場から抜け出せずにいた。

    そんな中、あさひは権威ある音楽番組で表彰され、ユニットとソロの両方で実力を披露することとなった。だがその番組の収録途中、ソロでのパフォーマンスを披露している際、あさひは突然動けなくなってしまう。その原因の一端は冬優子と愛依があさひに追いつくのを諦めてしまったことだった。

    それをプロデューサーに伝えられた冬優子と愛依は、あさひに追いつくだけでなく追い越し、自らがストレイライトのトップに成長することを決意する。二人はそれをあさひとも共有し、あさひもそれに応えることで、再びストレイライトは前に動き出す。そして成長した姿をファン感謝祭で披露した。

    この期間の働きぶりから冬優子はユニットの名実ともにリーダーとして認められる。また一歩成長したストレイライトは次のステージへ進んでゆく。

《 ユニット全体の感想 》

    ストレイらしく、熱く正面からぶつかり合う展開。摩擦で火花を散らしても、それによって各々が磨かれ、全体として成長していくのは見ていて清々しい。

    シャニP描写としては、感謝祭コミュ全体の流れから、どうしてもあさひに付いている時間が多かった印象。だからこそ、それぞれの個別Endが光るとも言えますが。

    あと、感謝祭本番前コミュでは3人とも「私だけを見ていて」といった感じのセリフを言う。ストレイの色が出た、”らしさ”を感じるセリフかなと思います。ともすると扱いの難しいニュアンスのセリフですが、上手にそのほとんどを少年マンガ的な爽やか成分に変換できていると感じました。

《 ユニット全体の振り返り 》

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あさひ「……」「冬優子ちゃん、なんかあったんすか?」(ストレイ感謝祭共通コミュ1『One step』より)

    ここであさひの目のハイライトが、リハーサル終了直後は消えているが、このセリフに入る瞬間に復活する演出がある。あさひの二面性の象徴とも言えるかもしれない。同じような演出があさひ感謝祭個別コミュリハーサル後にも登場する。

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P「――……しかし、それでは……冬優子と愛依が…… ……はい……」(ストレイ感謝祭共通コミュ2『Farce』より)

    あさひの引き立て役として冬優子と愛依を音楽番組に出すことに躊躇する場面。このあとに冬優子が言っていたように、事務所的には濡れ手に粟な状況だろう。番組側が本当に出演して欲しいと思っているあさひの出番だけでなく、ユニット全体としても売り込める場面なのだから。

    ユニット内で出番に格差が生まれるとユニット内の人間関係やプロデュース方針そのものに影響が出てくるとの判断でしょうか。ユニット内格差問題は現実のアイドルグループにもしばしば発生するようで、あえて格差をつける方針もあるようですね。

    正直、人気商売なら仕方ないことと私は思ってしまいますが、シャニPはそれを良しとしないみたいですね。プロデューサーという立場であれば、預かっている子全員を活躍させるべきで、格差を認めてはいけないという使命感があるのかもしれまん。

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P「……確かに、あさひには特別なところがある」「でも、それだけじゃない それに、冬優子も愛依も、特別だ」「あさひと同じじゃないだけだ あさひと冬優子は違うんだからな」(ストレイ感謝祭共通コミュ2『Farce』より)

    「みんな特別だし、みんな普通の女の子だ」というのは、シャニマス全体のテーマともいえる基本指針です。それはここでも表れていますね。身近に本気でこの言葉をかけてくれる大人がいるのは、もはや羨ましいくらいです。

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P「そうだな......新人アイドルの頂点のひとつ、と言われている もちろん、アイドルとしては途中地点だけどな」(ストレイ感謝祭共通コミュ3『error code:017』より)

    この番組の立場としてはWINGと同列の存在といったところでしょうか。なお、タイトルの「error code:017」はあさひの実装順が17番目であることからだと思われます。

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「何のためにアイドルになり、何のためにアイドルを続けるのか ……それを成すために、今すべきことは何なのか」(ストレイ感謝祭共通コミュ3『error code:017』より)

    冬優子に向けた言葉の選択分岐。言外に「トップを目指すんじゃなかったのか?」と聞いている。それをシャニPを通すとこのように出力されるのだろう。優しさの中に、アイドルとして成長して欲しいという厳しさとエゴが見え隠れしているようにも感じる。

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「あさひの気持ちに気付けなくて悪かった ――まだ、あさひは満足していないと考えていたんだ」「……俺は、この考えは間違っていないと思っている」(ストレイ感謝祭共通コミュ3『error code:017』より)

    あさひに向けた言葉の選択分岐。珍しく自分の意見を強く推すシャニP。アイドルとしてまだまだ未知の領域が多くある状態で、あさひが歩みを止めてしまうのはシャニPにとって予想外だったのだろう。正直私もいつかは描かれるテーマだとは思っていましたが、この段階であさひがこのような状態になるのは意外でしたので、さもありなんといったところ。

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「背中を見て、それを追うのは楽かもしれない 道はもう作られていて、同じようになぞればいいだけだから」(ストレイ感謝祭共通コミュ3『error code:017』より)

    愛依に向けた言葉の選択分岐。アイドルとしての愛依が確立していくのは、この感謝祭コミュを含め、ストレイイベコミ『WorldEnd:BreakDown』や『The Straylight』まで通しての話になってくると思います。そういう意味でこのセリフは長期的な展開の始まりとも言えるかもしれません。

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P「――よし。じゃあ俺は、スタジオの方に戻る あさひも、スタッフに誤りに行こう」(ストレイ感謝祭共通コミュ3『error code:017』より)

    収録中に突然パフォーマンスを辞めてしまう失敗をどうにか収拾したシャニP。自由奔放な天才少女の監督責任を常に問われる彼のメンタルは鋼鉄でできている必要があるだろう。

    同じくアイドルの仕事の失敗のカバーをしているノクチルのイベコミュ『天塵』がありましたね。こちらの方が営業活動への影響が少なかったのは、生放送と収録という差や悪意の有無という差から、こちらの方がまだ事態の収拾はつけやすかったのかもしれない。

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P「……そうかもしれないな あさひの自由さは変わらずみんなに愛されてるし――」「冬優子の普段の可愛さとステージでの力強さのギャップ 愛依のクールなふるまいの中に見える熱さ……」(ストレイ感謝祭End(ユニット)『(not?) Stray light』より)

    シャニPおよびシャニマスプレーヤーの我々からみたストレイの3人ではなく、作中ファンの目線で見たストレイはそれぞれこのセリフのような印象なんでしょうね。失敗を乗り越えて成長するストレイに満足げなシャニP。

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P「……はは、さすがリーダーだな」(ストレイ感謝祭End(ユニット)『(not?) Stray light』より)

    おだて上手のシャニP。もちろん、ストレイイベコミュでも冬優子にユニット全体の相談事を聞くことも多々あるので、本当にストレイを実務面で引っ張っていく立場を期待しているものと思われるが。


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《 芹沢あさひ : 感謝祭個別コミュの感想 》

    コミュタイトルは恐らく『井の中の蛙大海を知らず』から来ていると思われます。WINGでシャニPに自分独りの狭い世界からストレイ含めアイドルの世界に意識が向いたことを表していると思っています。

    そんなあさひの個別コミュは全体コミュの方でも触れられていた、あさひの孤独感のようなものにフォーカスされていました。そういう意味では咲耶の感謝祭コミュに近いのかもしれません。劇中のあさひの多忙さもあいまってシャニPの対応もWINGよりさらに踏み込んだものになっていたと感じました。

《 芹沢あさひ : 感謝祭個別コミュの振り返り 》

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P「――学校終わりに現場直行なんて、忙しくて悪いな」(あさひ感謝祭導入コミュ(個別)『空の青さを知る者よ』より)

    学校帰りに直接車でアイドルを迎えに行くこともあるシャニP。アイドルを迎えに来たシャニPを見て脳が破壊される同級生概念はよくネタにされますね。普段から学校に迎えに行っているわけではないだろうが、甘奈や夏葉など多くのアイドルたちを迎えに行っているようなので、その中には実際に被害者となってしまった学生もいるかもしれない。

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あさひ「アイドルはなんか違うんす キラキラしてて、キラキラがいつまでも消えなくて」「それって、プロデューサーさんがいるからっす!」(あさひ感謝祭導入コミュ(個別)『空の青さを知る者よ』より)

    あさひのシャニP評。ずっと一人で面白いものを追いかけていたあさひが、シャニPに導かれアイドルという指向性を得たことでキラキラした何かを掴めるようになった。それがこのコミュのタイトルである「空」ということでしょうか。

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あさひ「わたしを――わたしだけを、見ててほしいっす!」(あさひ感謝祭本番前(個別)より)

    ストレイ感謝祭の「私だけを見てて」セリフのあさひ版。シンプルだが全体コミュの流れも相まって、あさひ感謝祭コミュの象徴的だと感じるセリフ。

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P「お、俺がか!? 俺はダンスなんて全然……」(あさひ感謝祭End(個別)『やがて、海の広さを知る者よ』より)

    シャニPがダンスの指導をしている場面はちょこちょこありますが、シャニP自身がダンスをしている場面は貴重。この後「(いくらスーツとはいえ…… ここまで大変とは……!)」というセリフが挟まり、あさひもシャニPのダンスを見て「やっぱり下手っすね」っと忌憚のない意見を言ってしまう。

    そう考えるとシャニPはあまりダンスを踊るのは経験が少ないのかもしれない。

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あさひ「プロデューサーさんはわたしのこと、わたしの代わりに見ててください!」「ずっと ずーっとっすよ!」(あさひ感謝祭End(個別)『やがて、海の広さを知る者よ』より)

    WINGやPSSRなどでは各アイドルに「ずっと傍にいるよ」と言っておきながら、時々「俺がいなくても○○は大丈夫だ」とか「数年後久しぶりに~」とかなんとか言いだすシャニP。このあさひの願いが無事叶うのを祈るばかりですね。


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《 黛冬優子 : 感謝祭個別コミュの感想 》

    あさひと比較されてしまう描写が全体・個別コミュ双方で描かれている。劇中の冬優子の強さには、自分も見習いたいと感じました。

    シャニPも多忙なあさひのサポートにリソース配分の多くを注いでいたせいか、冬優子への対応が後手に回っていまった様子。ただ、それは冬優子の強さをある程度信用していたからかもしれないとも思っています。

《 黛冬優子 : 感謝祭個別コミュの振り返り 》

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P「ああ、今日は外での仕事がなかったから、書類消化の日だ 冬優子はレッスン上がりか?」(冬優子感謝祭導入コミュ(個別)『ウェイト・イン・ザ・ウイング』より)

    物語の都合上、アイドルの付き添いやらなんやらで、シャニPはいつもアイドルと一緒に仕事をしているイメージがありますが、書類仕事も当然あるようですね。現実世界のアイドルプロデューサーがどんな仕事をしているかは詳しく知らないですが、どちらかというとアイドルと仕事している時間よりも、関係者との打ち合わせやそのための書類仕事の方が多い印象がありますが...実際のところどうなんでしょう。

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冬優子「それ飲んで一息つきなさいよ あんた、気付いてないかもだけど、すごい顔してるから」(冬優子感謝祭導入コミュ(個別)『ウェイト・イン・ザ・ウイング』より)

    アイドルに指摘されるほど険悪な顔で書類仕事に勤しむシャニP。忙しさからくる疲れからだろう。もしくは書類仕事が苦手だからか。

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冬優子「あんたにとってのアイドルはふゆだけじゃなくて…… ふゆ以外の誰かでも、よかったのよね」(冬優子感謝祭導入コミュ(個別)『ウェイト・イン・ザ・ウイング』より)

    メンヘラな彼女のようなことを言い出す冬優子。ただ、20人以上のアイドルを担当している現状を顧みれば、そう思われても仕方ないかもしれない。冬優子のセリフだからこそ深刻だと捉えるか、もしくは冬優子だからこそまだ大丈夫だと捉えるかは人によるところかもしれない。

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冬優子「プロデューサー、もちろんあんたも! ふゆ以外なんて見えないようにしてやるんだから」(冬優子感謝祭本番前(個別)より)

    ストレイ感謝祭の「私だけを見てて」セリフの冬優子版。冒頭コミュ最後のセリフからの成長が見られる。

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P「いつも、ありがとな」(冬優子感謝祭End(個別)『喫茶 舞台裏で会いましょう』より)

    冒頭コミュでのコーヒーのお礼もかねて、冬優子に缶コーヒーを奢るシャニP。ちゃんと言葉と行動で感謝を伝えることができるのは見習いたいところ。残念ながら冬優子からは感謝の吊り上げを要求されてしまったが。


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《 和泉愛依 : 感謝祭個別コミュの感想 》

    普段の愛依とアイドルの時の愛依の話よりも、愛依のアイドルへの意識についての話が軸でしたね。シャニPの活躍の幅は正直少な目な印象。他の2人と比べて、感謝祭コミュで大きな問題を抱えなかったのが原因だと思いますが。

《 和泉愛依 : 感謝祭個別コミュの振り返り 》

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愛依「――あさひちゃんにも、冬優子ちゃんにも負けない…… そんなパフォーマンスで、うちしか見えないようにするから......」(愛依感謝祭本番前(個別)より)

    ストレイ感謝祭の「私だけを見てて」セリフの愛依版。このセリフの前に、「うちのこと見ててって、言わない」と前置きがあるからこそ、決意の強さが際立つ。

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愛依「プロデューサーが、俺がいなくても、もう大丈夫だな…… なーんてしんみりしちゃうくらいに完璧にやったげるから!」(愛依感謝祭End(個別)『どーだ!!!!!!』より)

    仕事の付き添いを途中で抜けるシャニPへの対応。シャニPの「俺がいなくても大丈夫だな!」的なセリフにマイナスな感情を持つ子がいる一方で、愛依の頼もしさを感じるセリフ。それを聞いたシャニPもどこか嬉しそう。もちろん一時的な別れと長期的な別れとで単純に比較はできないが。

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P「それは…… 俺の方が寂しくなっちゃうかもしれないな」愛依「え~ プロデューサー可愛いとこあんじゃ~ん」(愛依感謝祭End(個別)『どーだ!!!!!!』より)

    頼られなくなることに対して一抹の寂しさを感じるシャニP。それを可愛いと形容できる愛依。助け合いの関係の萌芽が見られる。


終わりに

    以上となります。他のユニットの感謝祭編振り返りも行っております。ぜひそちらもチェックしてみてください。ハブとなる記事はこちらです。読んでいただきありがとうございました。

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