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【恋鐘】シャニP担当P視点で振り返るGRAD ~ 月岡恋鐘編 ~ 【シャニマス】

はじめに

    本記事はシャニマスのプロデュースモードの一つであるGRAD編、その月岡恋鐘のシナリオをシャニPを中心に振り返っていきます。

    シャニPに興味のある方や、恋鐘GRAD編について軽く知っておきたい人の参考になればと思います。

    ネタバレ全開なのでその点に注意してください。

    なお、あらすじについてはGRAD優勝のシナリオを前提としています。


《 あらすじ 》

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「ばってん、ステージの上だけでは…… うち、ちゃんと、アイドルになりたか」(恋鐘GRAD共通コミュ3『みえないルート』より)

    日々仕事に励む恋鐘はGRADというオーディション番組に挑む。

    いつも通り全部任せてほしいと意気込む恋鐘だったが、ついオーディションに落ち続けた辛い過去を思い返してしまう。それを払拭するためにもレッスンに打ち込むも、なかなか失敗を減らせずにいた。

    もしかしたら、自分は理想としていたアイドルへと成長できていないのではないか。恋鐘はそんな心配をプロデューサーに零す。それを聞いたプロデューサーは、自身の言葉が恋鐘の成長を止めてしまいそうになっていたことを反省する。そしてプロデューサーは成長したいという恋鐘の意向を受け入れ、彼女の気持ちに信頼を見せる。その信頼に応え、恋鐘は改めて練習に努める。

    努力の甲斐あって見事GRADで優勝した恋鐘。過去を振り返ったことで、恋鐘はさらに「月岡恋鐘」らしいアイドルに向かって、もう一歩先へ成長できた。


《 感想 》

    貴重なアイドルの過去描写がメイン。いつも明るい恋鐘ゆえに、やや暗めな過去とのコントラストが強い。

    恋鐘GRADのコミュタイトルはWINGのそれと対になっています。エモいですね。そして当然ながらコミュの内容もそれに準じたものになっています。

    特にコミュを読むうえで念頭に置くべきだと思うところはWING共通コミュ3での恋鐘とシャニPとのやり取りでしょう。ここでは「みんなが誇れるようなアイドルになれてるんかいなって」という恋鐘の不安が語られていますが、GRADはまさにそこにフォーカスを当てています。

    そして同コミュでシャニPは「恋鐘は恋鐘っていうただ一人のアイドルになるべきなんだ」と語っていますが、それを踏まえてGRAD優勝Endのコミュとタイトル『月岡恋鐘(L'Antica)』を読むと、エモさ倍増ですね。

    シャニP担当としては、恋鐘の過去が中心となっているので、見どころはちょっと少なく感じました。比較的安定して恋鐘のサポートができているので驚きは少なかったことも影響していると思います。

    ただ、私個人としてはかなり上位で好きなコミュ。シチュエーションに対するシャニPとの掛け合いの柔らかさが心地いい。

※参考 恋鐘WING&GRADコミュタイトル
WING
『長崎生まれの無敵ガール』(Start)
『うちならできるたい!』(1)
『ひとりのステージ』(2)
『めげないハート』(3)
『一歩先へ』(4)
『うちばい、月岡恋鐘ばい~!』(End)
GRAD
『283プロの無敵ガール』(Start)
『うちなら平気ばい!』(1)
『ひとりのオーディション』(2)
『みえないルート』(3)
『もう一歩先へ』(4)
『月岡恋鐘(L'Antica)』(End)


《 GRAD振り返り 》

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他事務所の面接官「……あなたみたいな可愛いだけの女の子、探さなくても見つかる」(恋鐘GRAD共通コミュ2『ひとりのオーディション』より)

    胸が締め付けられるようなコミュの展開。と、同時にシャニマス世界のアイドル業界が、割と現実に近しい形でシビアであることがうかがえる。厳しい口調ではありますが、この他事務所の面接官がいうことは全くもって妥当なのが辛い。そしてこの経験をして折れない恋鐘の強さは本当に素晴らしいですね。

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P「(元気で自信満々、 どこか人を引きつけるような魅力がある……)」「(恋鐘は最初からそういうアイドルだった)」「(……――だけど……)」(恋鐘GRAD共通コミュ2『ひとりのオーディション』より)

    どこか不安げなシャニPのセリフで終わるコミュ。このあとにつづくセリフは次のコミュで語られる部分。

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恋鐘「……うち、誤魔化すのばっかり上手くなって ほんとの意味で、ちゃんと成長できとるかなって」(恋鐘GRAD共通コミュ3『みえないルート』より)

    聞いていてこちらが辛くなるセリフ。大人になるにつれて、できることよりも、できるように誤魔化す、できるふりをする、言い訳をすることが上手くなって、気が付いたら成長が止まっている。私自身にもそういったところがある気がして、身につまされます。

    これを素直に口に出せるからこそ、恋鐘は強いのかもしれません。

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P「……恋鐘、ごめんな 恋鐘のなりたいアイドルに、なっていいんだよ」(恋鐘GRAD共通コミュ3『みえないルート』より)

    自身の言葉が、時間を経て重しに変化してしまったことを悔いるシャニP。それに気づいたからこそのセリフといえるでしょう。

    「恋鐘そのままで、いいんじゃないかって思ってた」と語るように、そのままの恋鐘でも充分アイドル足りえる、それで問題ないというのも一つの考えであり、ここまでのシャニPはそのような方針だったのだと思います。ただ、それが恋鐘の目指すアイドル像と違っているのであれば、ちゃんとアイドルが望む方向へ、方針を修正できる。それがシャニPの強みなのかもしれません。

    ちなみにこのコミュの選択肢である「なんのために俺がいるんだ」「そんなことは気にするな」「いつもの恋鐘はどこにいったんだ」の3つはすべてWING共通コミュ3『めげないハート』の選択肢と配置以外は全く一緒。恋鐘とシャニPの成長を表しているものと考えられます。改めて該当コミュを見返すと、また違った楽しみ方ができますね。

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恋鐘「聞いたこと無か事務所やけど……うん! ツバサ! よかね!」(恋鐘GRAD共通コミュ4『もう一歩先へ』より)

    運命の出会い。アイドル志望の恋鐘でも知らなかった事務所となると、この時の283プロは本当に無名だったみたいですね。このゲームで時系列を語るのはナンセンスとも思いますが、おそらくまだ事務所からアイドルをデビューさせていない時期だった可能性もあるかもしれません。

    改めて私も現実のアイドル事務所を挙げてみろと言われるとちょっと厳しいですね。エイベックス、ジャニーズ、吉本興業…は少し違いますかね。恋鐘も自分の知っている事務所のオーディションから受けたでしょうが、だからこそ共通コミュ2のようにあしらわれてしまったのかもしれません。ただ、普通は信頼と実績のある事務所に応募するべきですから、難しい部分でもあるかもしれませんが。

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P「毎回、信じて、期待してるよ」(恋鐘GRAD敗者復活前コミュより)

    どれだけ失敗しようとも、そばにいてくれる人がいるっていうのは凄く貴重なことですよね。誰にも頼れなかった時期があった恋鐘だからこそ、シャニPの存在はとても大きなものに感じるのだと思います。

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P「……うん それでも、これからも恋鐘を信じてるよ」「何回だめだったとしても、 何回でもまた挑戦してくれるって」「それで、これから今以上にもっと 良いアイドルになってくれるって」「信じてる」(恋鐘GRAD敗者復活後コミュ敗北より)

    救い。

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P「あはは、そうだな!」(恋鐘GRAD決勝後コミュ勝利より)
「ははっ」という笑い方が有名なシャニPですが、ここでは「あはは」と笑っています。シャニPの笑い方の参考文献の一つ。

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P「ここに連れてきてくれたのは恋鐘のほうだろ 全部、恋鐘のおかげだ」「――恋鐘、頑張ってくれて、ありがとうな」(恋鐘GRAD決勝後コミュ敗北1より)

    アフターケアには定評のあるシャニP。結果よりもそれまでの過程を評価してくれたり、アイドルの努力に感謝をしているところがシャニPらしいところでしょう。

    このセリフと笑顔になる恋鐘の立ち絵の変化で終わるところが個人的に好きな演出ですね。

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恋鐘「そいで、うちのプロデューサーは、 絶対……、プロデューサーがよか」(恋鐘GRAD優勝End『月岡恋鐘(L'Antica)』より)

    常にアイドルからの信頼を渇望しているシャニPからしたら最大級の誉め言葉でしょう。同じGRAD編でいえば、灯織も似たことを言っていましたね。(灯織GRAD共通コミュ4)


終わりに

    以上となります。他のアイドルたちのGRAD編振り返りも行っていこうと思います。ぜひそちらもチェックしてみてください。読んでいただきありがとうございました。

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