2020.12.8 スリル 困憊
スリル。
実は、今私は講義の真っ只中なのである。
大学の講義。簡単に、プログラムを学習する講義。
ちょっぴりおかしな教授(教授なんてみんなおかしいのだが)の講義。外様の私は下の学年に混ざり、講義を履修している。後輩は好きだ。
私を含め、後輩ともども、正直皆講義を聞いていない。理由は単純に、どうしようもないくらいためにならない講義であるから。
永遠に語り、つらつらとどうでも良い話を続ける教授。京都大学出身の教授。私は彼の専攻分野を知らない、彼の研究内容を知らない。
あんまり好きじゃない言葉ではある、『本当にムダな時間』が流れる。
題名に書いた”スリル”なんて、本当は微塵も感じていない。
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最近、やけに疲労が溜まる。
先日、一つの山であった学会発表を終えた。ウワサの病原菌のお陰で、オンラインによる学会であった。
気づいたら終わっていた。なんて言葉を使いたくもなるが、実際にはそりゃもちろん緊張はして、頭を捻って質疑応答にも対応し、持ち時間15分間でできる限りの最高のパフォーマンスをした。
しかし、終わってみれば何も手元には残らない。
毎晩日付を超える勢いで大学に残り、資料を作成した日々は残らない。得たものといえば、私の本名で検索するとインターネットでヒットするくらいだ。
『無駄な苦労』、『やって何の意味がある?』、『それで何か得たの?』
と、周りは言う。
確かに、反論ができない。
でも、いいじゃないか。あの時間、あの場所で、あのパソコンに向かって、発表していたことに間違いはない。全部が全部、利益や儲けに直結するわけではない。そんな言葉を抜かす奴らより、よっぽど私の人生の方が彩りがある。
ただ、今週いっぱいは…
休みをください……
2020.12.8
(講義中の更新は意外と面白い。)
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