2021.1.10 “死にたい”と共存すること
何もない。
何もないからこそ、死にたくなると思ってしまう。
今僕がいるこの場所。
多くのことを手放して、来てしまったこの場所。
*
今日、夢を見た。
身近で大切な家族が亡くなる夢を。
嫌に現実味があり、こんな季節なのに汗だくになっていた。
産まれてからずっと私の近くにいて、優しく、友人が来ると甘い、パンの耳を焼いて出してくれる、祖母が亡くなる夢を見た。
とても、とても怖い。
明日が怖い。
当たり前のように、これからもずっと生きていられるものだと思っていた。
僕がいつか働き出だしても、いつか結婚しても、いつか家族ができても、ずっと家で笑って迎えてくれるものだと勘違いしていた。
祖母だけでない。
祖父も、兄も、叔母も、勿論友人も。
皆、ずっと側にいてくれるものだと思っていた。
*
怖い。
僕はこんな、何もない、からっぽの生活をしていて良いのだろうか。
きちんと、前に歩いていけてるのだろうか。
僕は、生きていて良いのだろうか。
それでも度胸がない僕はきっと、死ぬまで後悔して生きていくのだろう。
どれだけ頭を抱えて、胃が痛くなっても、きっと1年後には覚えていないのだろう。
死にたい、と共存すること。
共存できなくなった時、死を迎えるのか。
2021.1.10
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