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ヴィオラを探す旅

今日は何の前触れもなく,ヴィオラを試奏するために某楽器店にお邪魔しました。

以前からなんとなくヴィオラが欲しいなあと思っていて,いいなあと思うものに出合えたら購入したいという気持ちです。

1  Ludwig Wurmer(2022 Germany)

本日はじめにお出しいただいたのは,2022年ドイツ製。Ludwig Wurmerとラベルにあります。

Ludwig Wurmer

「Ludwig Wurmer」でネットで調べると,色んな楽器店さんで売られているようで,たくさんのLudwig Wurmer製の楽器のページが見つかります。

Ludwig Wurmerについて,国際楽器社のページには次のように記載されています。

ラドウィック ヴルマーLudwig Wurmerはドイツ・アーデルスドルフのStein工房・ペーターヘフラーPeter Heffler監修の日本向けブランドとしてスタートしました。

https://kokusaigakkisha.co.jp/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3-ludwig-wurmer-4/

日本向けブランド?ってことはLudwig Wurmerは製作者の名前とかではないということなのかな?Ludwig Wurmerで検索したとき,英語記載のホームページに当たれなかったというのは,そういうことなのでしょうか(私の検索能力不足ということも否めないけれども。。)

試奏させていただいたとき,とても2022年製(新作)とは思えない,深い落ち着いた音色がしました。てっきり中古で引き(弾き)継がれてきたものかと思いました(表面の色合いもアンティーク調で暗めなので,落ち着いた印象ですね)。

2  Otto Jos Klier(2013 Germany)

2つ目に出していただいたのは,2013年ドイツ製。ラベルにはOtto Jos Klierとあります。表面はとても明るい色合いです。

Otto Jos Klier

Otto Jos Klierについては,ホームページがありました。バイオリン製作家であったJohann Klierの長男、Otto Josef Klierが1918年の父の死を機に継いだという,歴史のある工房のようです。

弾いたときの感触としては,1艇目のドイツ製とはまた打って変わって,明るい音色がしました。2013年製でしたが,若いハリのある音色。

3  Giorgio Ce (1971 Italy)

3艇目には「うちにはこんなのもありますよ~」ということで出していただいた1971年イタリア製。

Giorgio Ce

製作者はGiorgio Ce。Giorgio Ceって言われても全然ピンとこない私。。

Giorgio C'e (1948-2017)

巨匠”ジョルジョ・チェ”もはやご説明も不要なほどの大巨匠。彼の生涯・製作の歴史が現代イタリアの弦楽器製作の歴史とも言えましょう。

彼自身あのクレモナトリエンナーレ弦楽器コンペティション記念すべき第1回目の優勝者。それ以外世界各国のメジャーな数々のヴァイオリン製作コンクールにおいても優勝する輝かしいキャリアの持ち主。

https://www.magico.co.jp/giorgioce20.htm

だそうです(汗)。せ、説明も不要の大巨匠だったのか。。値段もアマチュア(ましてや今まで習ったことのない初心者)にはなかなか手を出しにくいお値段。。いやはや見せてくださってありがとうございました。。

でも,この楽器,ちょっと大きくて,自分は弾いてると弦も見えないし,首・肩にはまらずアップアップしていたので,フィジカル的にも扱えない代物でした。。(肩当てを外せば少しはいいかもしれませんが。。)

4 Cristian Demeter(2023  Reghin, Romania)

最後にこちらから「東欧のものはないですか?」とお尋ねして奥から出していただいたものです。

Cristian Demeter

2023年ルーマニア製。ラベルにはCristian Demeterとあります。楽器店の方から個人製作家さんだと教えていただきました。

彼もお父さんが同じようにバイオリン製作者だったみたいですね。「手作業で仕上げられている」と言われると,どうしても食指が動きます笑。

音色は明るくキラキラした印象。自分の持っているイタリア製のバイオリンに近い印象を抱きました。どちらからというと音色は固めな雰囲気がしましたが,あくまでも個人の感想です。

今日はこんな感じでした。
楽器店のスタッフさんは突然の訪問にも関わらず,あたたかく迎えてくださいました。ありがとうございました。

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