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自分のバイオリンと弓のお話

今日はバイオリンの練習を2時間してきました。これまでにも練習はしていたのですが,noteの記事にするのをサボっていました💦毎回同じことの繰り返しだし,書く内容も同じになってしまってつまらないかなあ~などと考えているとまとまらなくなってしまい。。
今日は20秒ボーイング,小野アンナ&THIRD POSITION,カイザー7番,ヴィヴァルディ協奏曲イ短調第3楽章を練習しました(重音の楽譜は家に忘れた)。

最近,少しずつ自分のバイオリンの音色に芯がでてきたかなあなんて思ったりしています。
今年弓を変えたのもその理由なのかなと思ったりするので,今日は私の使ってるバイオリンと弓の話でもしようかな。

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私は、2023年3月にブラジル・ラルシェという工房の弓を新たに購入し,以降そのブラジルの弓を使っています。それまでは中学生の頃に買ってもらったドイツ製の弓を使っていましたが,ドイツ製の弓はどちらかというと,飲み物で言うと「香り」を楽しむような「ふわっ」とした音を楽しむ感じ,ブラジル・ラルシェの弓だと「味」を感じる,芯のある音を楽しむ感じです。
ブラジル・ラルシェの弓を使ってみて思ったのは,買った当初よりも半年くらい経とうとしている今のほうが,より音を出せているかなということです。弓の持ち方を微妙に変えてみたりしているからかもしれませんが。ようやく弓に慣れてきたのかな。


私の楽器は,1994年のイタリア製です。私が中学生のときに弦楽アンサンブル同好会(学校の部活動)に所属することになったことをきっかけに母が買ってくれました。当時は岐阜に住んでいましたが,母が兵庫の芦屋だったか西宮だったかの工房まで出かけて買ってきたようです。私はその場には同行していません。工房の方によれば
「音高生が音大受験するときにも使える楽器だ」
とのことだったようです。
母がなぜその楽器を選んだのか、あまり詳しく聞いたことはないのですが,母が購入した楽器はアップルティーのような赤みがあり,中学校の備品で置いている他の楽器と違って,私には美しく見えたものです。

そこから6年くらい部活や個人レッスンで弾いていたあと,大学入学してからはバイオリンに触ることはほとんどなく,以後約20年もの間,バイオリンは実家のピアノの上に置かれているだけのものになりました。

一昨年の年末くらいから,なぜかは分からないけれど,ふと実家のバイオリンの存在が気になり,なんだかバイオリンに呼ばれているような気になりました。最後に弾いてから時間が経ちすぎているので,バイオリンをどこかリペアの職人さんに見てもらいたいけれど
「リペアの職人ってどこにいるんだ??」
と思いながらもずっと探さずにいました。
「分からないなら調べればいいじゃない」
と思い直し,バイオリンを扱っている楽器店や工房を探すことにしました。

バイオリンの修理をしているお店なんてほんとにレアで少なくて,なかなか情報も得られないんじゃないかなって思っていたんですが,そんなことはなかった笑。

楽器ケースを20年ぶりに開けるときは,腐臭でもしてくるんじゃないか,楽器がかびてるんじゃないかと不安でしたが,意外と保管状態は悪くありませんでした。修理内容も弦の張替え(ドミナント),駒の調整,毛替えくらいでかかった金額も3万円くらいで済みました。

そこから修理をした自分の楽器を使って練習をしていますが,バイオリンを再開した当初はあまり楽器が響かないと感じてました。あるとき弦をエバピラッチ・ゴールドに替えたところ,断然音の大きさや響きが変わった気がします。楽器と弦の相性みたいなものもあるのでしょうか。もちろん弦そのものの出す音色の良さはあると思うのですが,より楽器の振動が大きくなった気がします。

バイオリニストのフミ子先生は
「バイオリンの何が楽しいかって,『振動』が楽しい
ということをおっしゃっていましたが,バイオリンって楽器の振動が直に体に伝わるんですよね。正しい音程になると「楽器が鳴る」。「正しい音程はここだよ」って楽器が教えてくれる。

なんだかとりとめのないお話になってしまいましたが,今日はこのくらいで。それではまた。

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