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ステージⅣでも10年生存が可能に
免疫チェックポイント阻害剤の使い方が進歩している
2014年、PD-1を標的とする免疫チェックポイント阻害剤として、「オプジーボ」が世界で初めて承認され、発売されました。
がん細胞への攻撃を阻害していたブレーキを解除するという「オプジーボ」のメカニズムは、従来のがん治療の枠組みを超える画期的なものでした。しかし、単剤での効果は期待されたほど出ない中、臨床データを積み重ねた結果、2020年、免疫チェックポイント阻害剤二剤併用が認可され、一気に威力を発揮し始めました。肺がんで進行がんステージⅣでも、5年生存率の3割超えや10年生存も期待されています。
安全で効果がある治療法は「保険適応」になる
日本で効果や安全性が確認できた治療法は保険適応(標準治療)になっています。重要なことは、保険適応でない自由診療は効果や安全性が十分には実証されていないということです。
動けるうちは、末期がんじゃない!
日本の『国民皆保険制度』では、高額医療制度の上限を支払えば、適応するすべての治療が受けられます。大切な時間を自由診療探しに費やすのは止めましょう。ステージⅣでも、自分で動けるうちは末期がんとはいえません。がんで歩けなくなる前に、早く名医に受診しましょう。