本の感想「Pandora Hearts 8〜24巻/望月淳」
8巻という中途半端なところから読み始めたのは、元々リアルタイムで原作を追っていたのですが、途中から話が複雑になってきて一回挫折して、最近アニメを見たのですが終わり方がアニメオリジナル\(^o^)/
原作とアニメが同じ内容なのが8巻あたりまでだったので、8巻から原作をまた読んでみることにしました。
登場キャラが多いので、取り敢えずはこの三人が大事かな!ということで、真ん中に主人公のオズ、左にオズの従者のギルバート、右にメインヒロインのアリスが表紙になっている漫画を並べてみました。
話が複雑で長い上に登場キャラも多いので、印象に残ったキャラを何人かピックアップして感想をずらずらーっと書いていきます。
※毎度のことながら、ネタバレがあるから気を付けてね!
主人公 オズ=ベザリウス
私はこの漫画を読み始めた頃は、多くのキャラの記憶が欠けており、その記憶を探しに行く物語だという印象でした。
ですが、最後まで読むと、空っぽだったオズがあれこれ乗り越えて、オズの存在そのものを否定する父親と向き合うことで、一人の人間になる物語だったんだなぁ、と。
私は作者の望月淳先生のことは、「Crimson-Shell」(クリムゾンシェル)で知りました。
オズは、クリムゾンシェルに出てくる黒幕のシオンに似ている印象を受けましたね。
可愛い顔をして無害そうなのに実は黒幕だったシオンですが、シオンの上辺だけの人当たりの良さやずる賢いところはオズにも受け継がれた気がします。
で。無害そうなのに、で来るのがこの人。
ジャック=ベザリウス
もーね!だからね!クリムゾンシェルのシオンの一件があったから、ジャックに対しては序盤で「こいつ、胡散臭いなー」って思ってました。笑
実際、後になって英雄ではなく黒幕であることが判明するし!
あと、ジャックはヤンデレなのかな。
そうそう、黒幕といえば。
レヴィ=バスカヴィル
黒幕の正体が二転三転したけど、こいつが黒幕なんじゃないの……?(黒幕が誰なのかは解釈が分かれそう)
あと、皆各々の気持ちや信念や譲れないものを理由に戦っているけど、この人だけは「楽しければいいや!楽しいことなら世界も崩壊しちゃっていいんじゃなーい」という印象を受けたので、ぶっちゃけ好きではないキャラです。
シャルロット=バスカヴィル
バスカヴィルのキャラ繋がりでシャルロット、通称ロッティ。
ロッティは原作でもアニメでも可愛いし、攻撃的なのに話は通じるし、敵キャラなのに良いキャラでしたね。
最後は、主人公達と協力して世界の崩壊を食い止めるのを手伝うことにします。
レイム=ルネット
ロッティに休戦の話を持ちかけたのがレイムさん!
レイムさん、かなり好きです。
リリィに優しいところもだけど、それ以上にブレイクとの掛け合いがいい!
ザークシーズ=ブレイク
レイムさんと来れば、次はブレイクかな、と!
主人公のオズを差し置いて、人気投票第一位のブレイク!
二位がヴィンセントだったし、パンドラファンは癖のある男性が好きなのかな?w
シャロンちゃんへの接し方が好きでした。
一生、イチャイチャしててほしかったのに終盤で死んでしまいます。。
ヴィンセント=ナイトレイ
ブラコンでぬいぐるみを刺すのが日課な問題児です。
私は最初、ヴィンセントがかなり嫌いでしたが、読み進めていくうちに嫌悪感は無くなりましたね。
彼にも彼の事情があったし、何より顔がカッコいいからね!
エコー
ヴィンセントの従者。
初登場時は無表情でしたが、オズと一緒にいるうちに人間らしくなっていきます。が、終盤で死亡。゚(゚´ω`゚)゚。
パンドラハーツはこうやって良いキャラを容赦無く死なせてしまうから面白いですね。
代償の無いハッピーエンドとか、胸糞悪過ぎて。
ツヴァイ=バスカヴィル
別名ノイズ。エコーの別人格、というよりもノイズの別人格がエコーで、元々の身体はノイズのものです。
多重人格ネタは面白いですね。
オスカー=ベザリウス
亡くなった人続きということで。
まさか、オスカー叔父さんが亡くなるとは思わなかった……。
オズにとっても、ギルやヴィンセントにとっても優しくて温かい方でした。
エリオット=ナイトレイ
はい!四人目の死者です。
ツンデレで気高くて口は悪いけどいい奴で、結構好きなキャラでした。
チェシャ猫
白アリスのことを大好きな飼い猫が人間化した姿。
どこまでも主人を想う猫ちゃんは素晴らしい。
アリス
メインヒロインのアリス!
チェシャ猫が嫌いな方の「黒アリス」!
※アリスは双子なので、同じ名前で二人いるよ!
オズが元気無いときに元気付けてくれたり、悩みを吹き飛ばしてくれたり、単純だけど、単純故に彼女の言葉は真っ直ぐで見ていて気持ちの良いキャラでした。
服装も可愛くて好きです。
ここまで読んでくれた方でお気付きの方もいると思いますが、パンドラハーツでは「不思議の国のアリス」の要素を所々取り込まれているので、アリスファンならもっと楽しめるかもしれません。
それと、私的に「記憶喪失」「多重人格」「時間」をテーマにした作品が好きで、これらの要素も絡んできて面白いです。
さて。キャラ紹介、最後は最推しの……!
ギルバート=ナイトレイ
最後、オズとアリスと別れることになったギル。
弟のヴィンセントも先に逝ってしまい、そこに現れたのは転生した(と思われる)オズとアリスだった……!
良かったね、大好きな二人に会えて良かったね(´;ω;`)
見た目はクールで身長も高くカッコいいのに、中身はヘタレで自分に自信が無くて、アリスからはワカメと呼ばれて、だけどヘタレなのに結局やるときはやるので実はヘタレではなくて、大人なのに子供のときのままなのがまた良くて!
オズやアリスの保護者にも見えましたね。
でも、オズとギルはお互いがお互いを保護者というか支えている感じなんですよね。
◆
犠牲のあるハッピーエンドって、一番しっくりくるので好きです。
犠牲の無いハッピーエンドは現実離れしているし、バッドエンドはバッドエンドで好きだけどそれとは別にハッピーエンドは用意しておいてほしいし。
夏からは、望月淳先生の「ヴァニタスの手記」がアニメ化するので楽しみです!
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