日記(2024/6/19)
じわじわ暑くなってきている!
悪童日記を読み終えた。空襲と食料不足逃れる為に都会から田舎の端に住んでる意地悪なおばあちゃん、通称魔女に双子が預けられる。この本の内容は双子が書く日記であり、その日記には一つの制約が課せられている。
単に事実のみを描写すること。これだけ、例を挙げると〇〇は僕たちに食料をくれるから優しい人だはNG、〇〇は僕たちに食料をくれるはOK
戦争という災害を生き抜く為に純粋な少年の面影は消えてハイスペサイコパスコンビになっていく双子。彼らはどのように戦時中を切り抜けるか……という作品。
非常に読みやすくて面白かった。事実だけを書くという甘えを撤廃した硬質な文体が読んでいて気持ち良い。最初おばあちゃんの家に送られる前はそこそこ裕福な生活をしてたのにこの2人早い事覚悟決めて貧困と労働に適応するから怖い。もっと子供らしく駄々をこねろ。
双子はこのままじゃ駄目だって思って修行をし始めるんだけどそれがまあ過激。痛みに耐えるためにお互いの体にむち打ちしたりナイフ突き立てたり、空腹に耐える為に丸二日食事を抜くし、精神を鍛えるためにお互いを罵り合うし、残酷さを手に入れるために動物を無駄に殺すし後退という物を知らないのか君たちは。
そんな事してるからバッキバキのサイコパスが出来上がる。あんまりいうとネタバレになるから言えんが、まーすごいことやるよこいつ等。戦争って人をこんなにするんだって思った。
あと思ったより交尾シーンが多い。しょうがないね、娯楽それしかないし、逆に双子がそう言うの全くしないのが怖いかも。隣人の、年が同じくらいで交尾は愛を与えてくれる行為と思ってる交尾好き女子(魔女が飼ってる雄犬とおっぱじめる位には好んでいる)と接点がそこそこあるんだけどそういう全くそう言うのない。単にまだ思春期が来てないだけかもしれんが……
3部作構成であと2冊続くらしいので嬉しい。
近所のGEOが潰れて悲しい。これで家から気軽に行ける程度の本屋が無くなった。お店って買いに行かないと本当に潰れる。
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