見出し画像

本日の一曲 vol.443 ビートルズ アイ・ウォント・ユー (The Beatles: I Want You (She's So Heavy), 1969)


ロックスターが“引退”しなくなった理由

「GQ Japan」のサイトに「ロックスターが“引退”しなくなった理由」という記事が掲載されていました(2024年10月14日)。要するに、ノスタルジアと再発見が繰り返されていて、ロックスターが稼げると分かったからという主旨になっていると思いますが、興味がありましたら、お読みになってみてください。

また、現在、大阪で開催されているポール・マッカートニー写真展が大阪で開催されています(2024年10月12日~2025年1月5日)。

この写真展のサポーターであるTEAM NACSの安田顕さんのインタビュー記事がありました。安田さんは、大泉洋さんと同じ1973年生まれですので、第3世代以降のビートルズ・ファンになると思います。

エレファント カシマシ

話は変わりますが、安田さんのインタビューの中で次のようなやりとりがあります。同じ志向を持つ人というのは、中学生・高校生のコミュニティの中では「クラスにいても1人か2人」なんですよね。

──安田さんがビートルズを好きになったのは中学生の頃とのことですが、リアルタイムではない中で、中高生時代はどのようにビートルズに触れていましたか?

安田 レコードなどからテープに録音して、仲良くなった友だちに「よかったら聴いて」と普及して、テープを交換し合ったりしていました。当時はBOØWYやユニコーンが全盛期で、クラスに一人ふたりビートルズが話せる仲間ができればもう十分でしたから。

ビートルズの目に映った世界の熱狂(2024/10/10 FLYING POSTMAN PRESS)

その意味で、中学・高校時代に結成して現在まで不動のメンバーで活動しているエレファント カシマシのケースは驚嘆に値するものだと思います。彼らは1966年生まれ(石森敏行さんは1967年の早生まれ)で、ビートルズとの関係では第2世代になると思います。ベタな選曲ですが、「俺たちの明日」です。

ビートルズのアイ・ウォント・ユー

さて、本日ご紹介したい曲は、ビートルズの「アイ・ウォント・ユー」です。ビートルズの曲のうち、若いティーネイジャーが最初に聴いて「気持ち悪い」と感じる曲は2曲あると思いますが、1曲が「レボリューション9(Revolution 9)」で、もう1曲がこの「アイ・ウォント・ユー」です。

しかし、ティーネイジを過ぎておとなになってくると、だんだんこの曲の魅力が分かってきます。まずビートルズのリアルタイム世代のお二人から。

エディ・ヘイゼルのカバー

ファンカデリック(Funkadelic)のギタリストであるエディ・ヘイゼル(Eddie Hazel, 1950/4/10~1992/12/23)さんのカバーです(1977)。エディさんがギターを弾きまくりますが、意外とあっさりしています。

ファンカデリックの過去記事もご覧ください。

高中正義のカバー

ギタリスト高中正義(1953年3月27日生)さんもビートルズのリアルタイム世代になると思います。ハワイ出身のジャズ・シンガーであるポーリーン・ウィルソン(Pauline Wilson)さんがボーカルで参加しています。高中さんらしく、熱帯音楽風のレゲエ・バージョンになっています。

高中さんの過去記事もご覧ください。

ヘイルストームのカバー

ヘイルストーム(Halestorm)のカバーアルバム「Reanimate: The Covers EP」にもカバーが収録されています。なかなか力の入ったカバーです(2011)。ヘイルストームの紅一点リジー・ヘイル(Lzzy Hale)さんは、1983年10月10日生まれなので、ビートルズとの関係では第3世代以降になると思います。

ヘイルストームの過去記事もご覧ください。

フジファブリックの「蒼い鳥」

カバーではありませんが、フジファブリックの「蒼い鳥(2007)」は「アイ・ウォント・ユー」をリスペクトした曲だと思います。志村正彦(1980/7/10~2009/12/24)さんは、ライブでこの曲を紹介するときに「ダークなフジファブリック」と言っていたと思います。志村さんもビートルズの第3世代以降になりますね。

フジファブリックの過去記事もご覧ください。

ビートルズの過去記事

ビートルズの過去記事も数が増えてきましたので、2つだけご紹介します。

(by R)

いいなと思ったら応援しよう!

さくら Music office
読んでくださってありがとうございます!サポートしていただけるととても嬉しいです!