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本日の一曲 vol.472 ラインベルガー ヴァイオリンとオルガンのための6つの作品 (Josef Rheinberger: 6 Stücke für Violine und Orgel Op.150, 1887)

本日ご紹介する曲は、オルガンを使った曲です。単に「オルガン」というと、家庭用や学校の音楽室などに置かれていたコンパクトなリードオルガンをイメージします。

しかし、クラシック音楽の世界では「オルガン」というといわゆるパイプオルガンのことを指します。そのパイプオルガンはどんな楽器かというと、パイプ・オルガンが東京都内の公立ホールで初めて設置されたという武蔵野市民文化会館さんがちょうど「パイプオルガンはどんな楽器?」という動画を公開していますので、こちらをご覧になるとよいかと思います。

さて、本日ご紹介する曲の作曲家は、ヨーゼフ・ラインベルガー(Josef Rheinberger)さんで、1839年3月17日にリヒテンシュタインの首都ファドゥーツに生まれ、1901年11月25日にドイツ帝国のミュンヘンに没したオルガン奏者でもありました。ブルックナー(Anton Bruckner)さんが1824年生まれ、ブラームス(Johannes Brahms)さんが1833年生まれ、ムソルグスキー(Modest Mussorgsky)さんが同じ1839年生まれ、チャイコフスキー(Petr Ilych Tchaikovsky)さんが1840年生まれ、ドヴォルザーク(Antonín Dvořák)さんが1841年生まれですので、後期ロマン派の真っ只中の作曲家ということになります。

ラインベルガーさんは、ミュンヘン音楽院に学び、卒業後は、同音楽院でオルガンと作曲の教授となり、教え子としては、はエンゲルベルト・フンパーディンク(Engelbert Humperdinck)さん、エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリ(Ermanno Wolf-Ferrari)さんなどがおりました。

そのラインベルガーさんの40代後半のころの曲でヴァイオリンとオルガンのための6つの作品(作品番号150)から、「主題と変奏(Thema mit Veränderungen)」です。白井圭さんのヴァイオリンと大平健介さんのオルガンによる演奏で、2019年7月、ドイツ・シュトゥットガルトのシュティフツ教会での演奏です。

6つの作品全曲については、ライン・モスト(Line Most)さんのヴァイオリン、マリ・ジナー(Marie Ziener)さんのオルガンによる演奏をどうぞ。こちらは2000年6月、デンマーク・コペンハーゲンのデイヴィッド教会のパイプオルガンです。

音盤はこちら。

さて、最初にご紹介した武蔵野市民文化会館のパイプオルガンですが、来る12月27日19時からパイプオルガンが設置されている同会館小ホールで、中村僚太さん・中村優理子さんのデュオリサイタルがあり、パイプオルガンを使って、本日ご紹介したラインベルガーさんの曲も演奏されますので、お時間があれば、ぜひ足を運んでいただけると幸甚に存じます。

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(by R)

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