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やりすぎちゃった…。子どもの宿題過剰サポート
今回は やりすぎちゃった…。です
ランドセルを背負ってワイワイ下校する近所の小学生。
肩から下げている絵の具セット、学校で作ったのだろうと思われる作品。
それらを見るといつも思い出してしまいます。
次男「お母さ~ん、なんか賞もらったー」
私「えっ、何の?」
次男「夏休みにお母さんがやったやつ」
私「うそっ⁈」
今から10年以上前になりますが
次男が夏休みの宿題で提出した自由研究で、賞をもらったのです。
毎年、と言っても数年ですが、特に次男が小学生になってからは子どもたちの夏休みの宿題は本当に苦でした…。
半分は自分の宿題のように思っていました。
放っておけばいいという意見もあるでしょうけれど、
特に次男は学校からお電話いただくことも多々ありまして…。
それこそ、「やらなければならない」でした。
うちの子どもは自分から率先してやるような子たちではありません。
声をかけないとやらないし、工作なんかも手伝わないと進まない。
息子たちが通っていた小学校の夏休みの課題は、全員が提出する国語と算数のワークみたいなものと、毎日お天気を付けての日記みたいなもの、他にいくつかの項目から1つ2つ選択して行うというものでした。
選択項目は、工作、絵、読書感想文、自由研究、俳句など(もっとあったと思います)があり、低学年のうちはその中から1つ選択でOKでした。
次男が2年生まではそんな感じ。
ところが…。
次男が小学3年生。自由研究が必須になっていたのです。
私は自由研究なんて大嫌い。
もちろん昭和の小学生時代にもありましたけれど、他のことをして避けてきたのでした。
40歳を過ぎて自由研究に頭を抱えることになるなんて…。
自由って言ったって何を研究すればいいのか、研究ってどういうことを???小学3年生のレベルでは何をしたらいいのか?
とりあえず本屋さんに行って、何冊か小学生向けの自由研究の本を購入。
あれこれ読みあさり、「あー、これは材料買いに行かなくちゃならない」「これは1日じゃ無理!」という感じ。
息子に選ばせようと本を見せても 「何でもいいよ」
そう言われたってあなたの宿題じゃんよ!とは思いながらも、
そうだよね。そもそもやりたくないんだもんな。
気持ちはよくわかります。私だってそうだったのですから。
小学3年生の男の子。何をしよう…。
しかもうちの子はお勉強しないできない嫌い。
そんな息子ができそうなものは何だろう…。
(母親が言うのもなんですが、わりと指先は器用)
”そうだ!”
資源回収に出すまでもない小さな破れたダンボール。
切れ端程度のダンボールで作れるおもちゃ(工作)を使って自由研究にしてしまえ、と思いついたのです。
購入した本には載っていませんでしたが、インターネットでどこかのおじいさんが作っていたものを参考にしました。
工作と自由研究が一緒にできて終わらせることができる!
工作は、廃材を使ったものならなお良しと課題の項目に書いてあったので、ちょうどいいではないかと。
息子に話すと、「いいねぇ。オレ手伝う!」
(ちょっと違うような気がするけれど…。)
まずはダンボールをいろんな形に切って、簡単な独楽のようなものを作りました。そしてその回り方、どの形が一番長く回っていたかを実験してみたというようなことを、遊びを兼ねて自由研究にしました。
研究の方法や手順には、
お母さんにここは手伝ってもらったなどということを書くようにしたので、本人が一人でやったわけではないよアピールはしておきました。
小学3年生には、いつも使っているノートより大きな画用紙やスケッチブックに、大きな文字で書くことは大変な作業だと思いました。
エアコンをきかせた部屋でも、汗をダラダラかきながら書いている息子。
何度も「はぁ~」とため息をついていました。
「おわったー」
ああ終わった。この夏休みの宿題も片付いて良かった。
この年は、長男も自由研究をしなければならなかったので2人分でした。
長男は高学年でしたので、まあまあある程度は自分で大丈夫でしたが…。
(翌年は、自由研究は必須ではなく選択になっていました)
そして9月末、学校から帰ってきた次男の第一声
「お母さ~ん、なんか賞もらったー」
あぁ… やりすぎちゃったかな…
でも、させられ勉強だったけれど息子は一生懸命やっていたのですから。
「良かったねー」
と言いつつ、ちょっと力入れ過ぎたかな…
と反省しました。
当時、ママ友(みたいな)からは「えー、いいのー?」と批判もありましたけれど、完全に私一人でやったわけじゃないし。
夏休み、親と有意義(?)な時間を過ごした証しよ!
と開き直ることにしました。
今となっては10年以上も前のこと。時効でいい…?ですよね。
時を更に遡って50年近く前。
私が住んでいた町で、毎年写生会が行われていました。
小さな町ですから、幼稚園や小学校などにその案内がきます。
参加は個人的にするものでしたが、当時幼稚園の子たちはほぼ参加していました。
描くのはその場所に咲いている花です。
私がなかなか描けないでいると、一緒にきてくれた祖母(母方の)が
「ど~れ、貸して」
と私の画用紙にクレヨンでその花を描いてくれたのです。
そもそも、私は別に絵を描きたかったわけではなくて休日に外に出かけたかったのでした。
そこに来ていた友だちと遊んだり花を眺めて回ったりしていました。
祖母は絵も字も上手で、編み物やお裁縫も得意でした。
とってもかわいらしく上手に描かれたその絵に
「おばあちゃん上手~」
なんて喜んだりして。
そこには飛んでもいない蝶々もいました。
後日
幼稚園の先生から
「はーい。ミモちゃん、おめでとう!」
と写生会の参加賞と、銅賞の賞状を渡されました。
幼稚園から帰ると
私「おばあちゃ~ん、賞状もらったー」
祖母「あら~ 良かったね~」
やりすぎちゃったかな…。
祖母はそう思ったかどうかはわからないけれど。
仕事から帰ってきた母に
祖母「この前の写生会、賞とってしまった…。」
と話していました。
やりすぎちゃった…。隔世遺伝でしょうか。
今回は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回
やってみたらこうでした 「ありがとう」を唱える です。