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【読書記録】FIRE 最強の早期リタイア術 要約

著:ハンス・ロスリング

特に印象に残った四点を下に記す。

・世界旅行をし続けても二人で生活費は400万円/年。

・元本100,000,000円貯めて、現金クッション20,000,000円を用意できれば利率だけで楽に生活できるようになる。

・株式はより広く分散させて投資するべき。

・月々のローン x 1.5倍よりも賃貸の方が高い場合に限り、住宅を買う選択肢が出てくる。諸経費が高すぎてほとんどの場合、資産にならない。

・子供がいる場合はWorld Schoolに通わせるという選択肢もある。

・リバランスは、投資の基本である「高いときに売って、安いときに買う」ことができる素晴らしい仕組み。


ここからが所感。確かに元手1億円を年利6-7%の運用で4%ずつ取り崩していく方法であれば、実現可能性は高いように思える。ただ、1億円貯蓄するハードルは高く、実際に自分自身の貯蓄額から1億円貯蓄できるスピードを計算したが、10年では到底及ばなかった。

そこで取れるアクションは二つ。貯蓄額を増やす(=支出を減らす・給与を上げる)か給与以外の選択肢を持つ。支出減については家賃の見直しが効果的かと思うが、3-4月のピーク時よりは夏頃をイメージして動いた方が経済合理性がありそう。給与を上げるのは短期では難しいので、残業時間を増やすしかないが、これはただ時間を切り売りしているだけなので、長期的に見ると経済的自由になれるステップからは遠のいている気がする。

よって、取るべきアクションは二つめの「給与以外の選択肢を増やす=副業」だ。自分自身で稼げるようになることで二つのメリットがある。一つは貯蓄スピードが早くなる事、もう一つは安定収入が見込めることによって1億円貯める必要がなくなること。

では実際にどのような手段で副業を行なっていくかだが、理想としては時間を切り売りするのではなく、仕組み作りをすることによって定期的に収入が見込めるものが良いと思われる。

時間を切り売りするにしても本書にも「需要のあるスキルを磨くことによって、あなたは特別になれるのです。それには集中と根性、長期に及ぶ努力が必要です」と書いてあるように、その時代時代にあったスキルを習得していくことが大切。今の時代で言うと動画編集やプログラミング、ライティングといった技術。小さな目標を定めて日々精進して行こう。



その他、本書で面白かった部分をメモしていく。

・勝つ確率が高い(100%など)場合は、いくらゲームに勝っても側坐核のドーパミン受容体の活動は活性化されない。逆に、勝つ確率が低いとき(25%など)にゲームに勝つと、同じドーパミン受容体が急激に活性化される。一方、勝つ確率が高い(75%など)ときにゲームに負けてしまうと、ドーパミン受容体の活動は低下する。側坐核は正の刺激だけでなく、その刺激への期待にも反応する。つまり、快楽とは絶対ではなく相対。

・貧しい人はモノを買う。中産階級の人は家を買う。お金持ちは投資資産を買う。(金持ち父さん 貧乏父さん)

・筆者が選んだ国割合アロケーションは、カナダ33%・米国33%・EAFE34%。

・筆者が選んだ債権:株式アロケーションは40:60。

・年間の生活費に25をかければ必要な貯蓄額が見えてくる。それを4%ルールで運用すれば、95%の確率で成功する。(トリニティ大学研究)

・優先株とは議決権がない代わりに優先的に配当金(利回りが良い)がもらえる株のこと。

・現金クッション=(年間支出ー年間利回り) x 年数。

・年中旅行をするなら保険は必要。(World Nomads)

・脱 企業勤めするにはこの方法が最も再現性が高い。

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