【資産形成】具体的なポートフォリオについて解説
このまま漠然と働いていても将来きちんと生活していけるか不安…。そうした方も多いのではないでしょうか。大卒の初任給は20年前からさほど変わっておらず、少子高齢化の中、年金も期待できない。では、どうすれば良いのか。自分で貯めるしかありません。この記事では、
”なにをすればきちんとまとまった資産を作ることができるのか”
について解説します。
なお、投資は自己責任となりますので、本記事では損益に関する一切の責任を追わないことご了承下さい。本文には多くの主観が含まれておりますので、実際に投資をする際は自己判断でお願いします。
結論
いつも通り結論から申し上げると、現金以外の資産を保有することが大事になります。
具体的な現金以外の資産とは、株式・債権・商品取引・不動産などになります。
そして、お金の勉強をし続けること、これが何よりも大事になってくるかと思います。
なぜ現金以外の資産が必要なのか?
理由は「現金は増えないから」です。銀行などの定期預金に預けていても、年利0.03%等の超低金利でしか利息をもらえません。これでは、仮に資産1億円あったとしても年間3万円の利息しか受け取れません。
更にインフレやATM手数料などを考慮すると、マイナスにさえ働きます。
それに比べて、株式・債権・不動産・商品取引は「価値の上昇」が見込めます。
これこそが現金以外の資産を保有しなければならない最大の理由です。
黄金の「72の法則」
アインシュタインに「複利は人類が生み出した8つ目の不思議だ」と言わせるほど、複利の力は凄まじいです。
「72の法則」というのを知っていますか?
72を年利率の数字で割れば、その金額が倍になる年数が分かるというものです。
(例)1,000万円を年利5%で運用した場合、2,000万円になるのは何年後?
(答え)72 ÷ 5 = 14.4 (=約14年後)
これは逆も然りでローンを組んでいる人などは、「複利で支払う」ことになります。
「払う側」ではなく「もらう側」に属すること、これが大事になります。
「もらう側」に立つことができれば、「お金がお金を生むことになる」のです。
では具体的に何を保有すれば良い?
次に大事になってくる考え方が、「なにをどれだけ保有するか」です。
つまり「現金はいくら持っていれば良いか」「株式には資産の何%を当てれば良いか」といった配分(=ポートフォリオ)を考えていくことになります。
ここで大事なことは、それぞれの資産のリスクとリターンを考慮することなのですが、この記事では書ききれないので、ここでは株式>不動産>商品取引>債権の順にリスクとリターンが高いとしておきます。
それぞれを25%ずつ持つのでは高リスク過ぎると考えていますので、私は以下のポートフォリオを組んでいます。(株式30%, 債権55%, 金7.5%, 不動産 7.5%)
サラリーマン収入があるにも関わらず、かなり保守的な比率になっていますが、これでも長期的に見れば、年利6-7%は十分に狙えます。
どの銘柄を買えば良い?
どの本を読んでも書いてありますが、”手数料の安いインデックス型の投資信託をネット証券で買う”に尽きます。
例えば、株式であれば多くの本や記事で紹介されている「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」などがその代表例と言えるでしょう。
とにかくファンドマネージャーが運用しているような手数料の高いアクティブファンドは買わずにインデックスファンドを買うことが長期的に利益を出す上では大事になってきます。
債権は、人によって考え方も異なると思いますが、日本国債は利率が低いので私は米国社債の投資信託を保有しています。こちらは配当金が出る形になっていますが、年利2〜3%の運用益を狙うことができます。
商品取引は金を保有しています。金は資産を生まない(配当金がない)ため、人によって保有するしないが大きく別れることになりますが、私は少しだけ保有しています。不動産については、ETFでJーREITを保有しています。
個別銘柄は余程豊富な経験と知識があれば勝つことも出来るかもしれませんが、最終的にはインデックスファンドに勝てる可能性は限りなく低いとほとんどの本に書かれています。
理由は色々とありますが、私個人的な考えとしては「短期で大きな利益を上げることが出来たら、また他の個別銘柄を保有したくなるから」が最大の原因と思います。個別銘柄はカジノに近いと思います。その一回限りで見れば勝つ可能性はあるかも知れませんが、何度も繰り返して行くと最終的には負けるという理論が個別銘柄にも当てはまると思います。買うとしてもきちんと分散した方が良いかと思います。
ちなみに現金は150万円は必ず保有するようにしています。半年分の生活費を賄えれば良いかと思います。
超大事な考え方 リバランス
各資産への配分が決まったところで、次はその配分を維持し続けることが大事になります。
そこで大事になってくる考え方が「リバランス」と呼ばれるものです。
例えば「株式が上がり過ぎて、債権が下がり過ぎた」という場合だと、株式の配分比率が高くなり過ぎてしまっているので、株式の一部を売って債権を購入するという行為をします。これがリバランスです。行う頻度は人に依りますが、多くの人は半年〜年に一回行う人が多いのではないでしょうか。
このリバランスという仕組み、なにが素晴らしいかというと「安い時に買って、高い時に売る」という投資の大原則が半自動的に行えることです。
先ほどの例で説明すると、「株式が上がり過ぎている=高い時に売る」「債権が下がり過ぎている=安い時に買う」ということになります。この素晴らしい仕組みを活用することが非常に大事になります。
どれだけ投資に回す金額を増やせるか
最後にどれだけ投資に回せる金額を増やせるかが大事になってきます。いわゆる「入金力」ですが、これは色んな方法があって、倹約をして浮いたお金を投資に回す、転職をして年収をアップさせる、副業を始めてそのお金を投資に回す、など人それぞれやり方が異なると思います。
先の72の法則に加え、「元本を膨らませること」が目標額達成への近道になります。
そして最初にも書きましたが「お金にまつわる知識をアップデートし続けること」が大事です。金融に関する知識はどんどん変わっていきますので、自分自身も古い考え方に囚われず、正しい知識を身に付けていく事が大事です。
いきなり大金持ちになることは出来なくても少しづつお金持ちに近づくことは出来ると思いますので、今できることを精一杯やり続けることが大事だと信じて行動し続けていきましょう。
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