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続・ダイビングインストラクターが水中考古学者の仕事を見学した話

サイパン在住19年、ダイビング本数9000本のダイビングインストラクターが初めて水中考古学者さんの仕事を見学させてもらったお話の続きです。
はじめのお話はこちらです。

今回のプロジェクトは、前回も書いたようにいろいろな関係があって、詳しく書けないこともあります。
そもそも、ワタシのブログなんてたくさん読まれているわけではないし、影響なんてないと思いますが、誰も見ていなくても一時停止ではちゃんとストップしたいタイプなので、約束は守りたい。

水中発掘のやり方

皆さん、ダイビング中に砂に何かを埋めたことありますか?
昔、相方ガイドが砂地のポイントに行ったら、ゲストに棒倒し(←子供の頃、砂場で山を作って棒を立て、順番に砂を取りのぞき続け、棒を倒してしまったら負けのアレ。)の勝負を持ちかけ、容赦なく一人勝ちし、アイスを奢ってもらうという追い剥ぎまがいの行為をしていたのは大きい声では言えない。

水中の砂や泥は、崩れやすく、取り扱うのには実は結構コツがいるのだ。
ちなみに、コツをつかんだゲストが巻き返しをはかり、相方ガイドは結局ジュースを奢らされていた。

掘るにしろ、埋めるにしろ、陸上とは全く違う方法をとらないとうまくいかない。

陸上での発掘作業なら、きっとニュースやドキュメンタリーや映画などで目にしたことがある方は多いでしょう。
ある程度は重機で掘り進め、その後はスコップなどの手作業で慎重に。何かが出土すると刷毛やブラシなどでさらに慎重に取り出すアレです。
小学校の頃、糸井重里氏の『徳川埋蔵金発掘プロジェクト』番組に夢中になってたことを思い出しました。毎週、大発見があるんだけど、結局出ないんだよなぁ。でも、日光東照宮の装飾から読み解いたり、重要寺社仏閣から延長線上を発掘したりと、釘付けになる内容だったなー。
これ好きだった同志います?

水中での発掘作業も大きくざっくりみると、陸上と変わらないのかもしれません。

ただし、さっきも書いた通り、水中では取りのぞいた後の砂や泥の取り扱いに注意が必要なので、スコップやハケなどを使うのではなく、ポンプで吸い取るという方法でした。

ワタシが記憶にとどめた調査ボートの絵

We've had several days of successful work and our mission is more than half way done. We have been making progress and...

Posted by Task Force Dagger Special Operations Foundation on Saturday, March 26, 2022

ポンプ1から伸びるホースが水底に続いていて、調査対象エリアの砂を吸う。
しかも、ただ掃除機で掃除するように吸い取っているのではなく、これは陸上の発掘作業と同じく、少しずつ丁寧に慎重に作業を進める。
この黄色と黒のバーの調査エリアの大きさはこれくらい。

Here is a look at the WWII aircraft crash site that we have been searching over the last several days. #SOF #POWMIA...

Posted by Task Force Dagger Special Operations Foundation on Sunday, March 27, 2022

この小さなエリアの中を少しずつ少しずつ丁寧に砂を吸い込み、吸い込む前に何か人工物(戦闘機の破片、ヘルメット、ガスマスク、弾丸、服、骨、歯など)らしきものを見つけたら、取り除いて別にしていると、このプロジェクトのリーダーのJ教授が教えてくださいました。
このJ教授は、突然やってきたワタシに対して、とても優しく丁寧に説明してくださって、もう感謝しかありません。

本当に気の遠くなる作業をメンバーはものすごいモチベーションで続けていました。
なぜ、このモチベーションが続くのかというお話はまた後で書きます。
ここもワタシが今回、ココロをグッとつかまれたポイントなので。

今日は、とにかくどういうことが行われていたかということを書きたい。

その取り除いた砂の中にも何か遺物が混ざっていないかを、ボートの上に引き上げて、水中作業をしていない別のメンバーが目視で丁寧に確認するんです。
そのメンバーも水面休憩の途中なのにですよ!

朝から作業を始めて、特にランチ休憩をとるわけでもなく、チームに分かれて、素晴らしいチームワークのもと、ずーーーっと探しているんです。

たった1人だけ見つかっていないパイロットを探しているの。

と、J教授は教えてくださいました。

たった1人のために、多くの人が献身的に取り組んでいるこのプロジェクト。

もう、ワタシが最初に想像していたのと全く違った目的の尊さに、もう語彙力不足でもどかしいのですが、このプロジェクトを実際の目で見ることができる喜びと感謝と…なんだろう、もういろんな感情爆発です。

このプロジェクトを見学できるようにいろいろ手配してくれたキャプテンSさん、そして突然の参入に笑顔で迎えてくれたリーダーのJ教授ほかメンバーの皆さん、ワタシのシロート質問にキチンと答えてくれるKota先生に感謝です。

では、この作業に当たっている皆さんについては、また明日書こうと思っていたのですが…。

なんと、今朝、たまたま出航風景の写真を撮ってとキャプテンSさんに頼まれて港に行った時に、J教授が「明日あなたも一緒に潜ってよ!」とまたお声かけいただいたので、行ってきます!!ありがたやーーー!!

今朝、港に行く前に時間があったから、学校の周りのゴミ拾いをしたおかげだな。

お礼に皆さんが出航した後、港のゴミ拾いもしておきました。

ゴミ拾いをすると神様ポイントが貯まるスタイル

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
続きは明日か、明後日となります。
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https://note.com/sakuramarine/n/nef310ec76812





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サイパンのダイビングガイドAKARI(SAKURAMARINE)
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