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サイパン 珊瑚の産卵観察プロジェクト2021 第33話 パウパウビーチ今年の調査完了です!

こんばんは。

サイパンの珊瑚の産卵観察プロジェクトのAKARIです。

8月22日と23日にサイパンの西側のパウパウビーチで調査ダイブを行いました。

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タイミングは満月の日とその翌日。6月の満月の翌日にサイパンのサンゴの研究所が産卵を確認したという情報をもとに、サイパンでは夏の下弦の月の前日に産卵をしていることが多いことが、去年からの調査でわかったのですが、パウパウビーチのミドリイシサンゴたちの大産卵がいつなのかがつかめていなくて、とにかく満月まわりも調べたかったのです!

結果から言うと、この2日間ではサンゴの産卵は見つけられなかったのですが、何の成果も得られなかったわけではないのです!

まずこちら。

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中丸店長の写真。(野々垣くんとワタシもかなり頑張ったのですが、こういうのは中丸店長にお任せです。)

ちなみにワタシのしゃしんはこれね。

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ひどい・・・(´;ω;`)

これは、一体何なんだ!!と調べたら、Sand freasと呼ばれる甲殻類かもという意見もあったのですが、改めて中丸店長の写真をよく見ると8脚しかない・・・。Sand freasは10脚なんだって!

なので、Facebookグループ44の海の談話室さんにうかがいました。(いつも大変お世話になっております。)

この太短いものは、幼生ではなくゴカイのストロン (stolon) だと思います。
繁殖時、親個体の体の尾部に、生殖腺を発達させた「遊泳個体=ストロン」が作られて、親の体から分離して泳いでいくものです。このストロンは、放卵・放精すると役目を終えて死んでしまいます。
パロロやシリス科の仲間がこういうことをするようです。-44の海の談話室さんより

まーさーかーのー!!!またパロロ

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44の海の談話室さんより

Aタイプの下の方の鎖状の部分がこのストロンで、今回はこれの生殖遊泳をみたらしい。

ほへーーーー、毎年パロロに驚かされる。結局、パロロがつきまとう夜の海です。

そして、衝撃はもうひとつ。

野々垣くんカメラ

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タカシくんカメラ

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中丸店長の指に乗ったこの謎の生物。

完全に、ヒルの動き・・・・。そして、なんだか中丸店長の体内に入り込もうとしている!!(ように見える)

全力を振り絞って指からはらおうとしましたが、なかなか取れず焦る店長。

もしかしたら、少し入り込んだかもしれない・・・と、翌朝に乗っ取られるかもしれない・・・と心配されていましたが、どうやら今のところ無事のようです。

この謎の生物も44の海の談話室さんにおうかがいしたところ、ウオビルというまさに海のヒルらしい。

へぇぇぇぇぇ!

知らないことたくさんですね。

サンゴの産卵こそ見ることはできませんでしたが、確実に収穫のあった調査ダイブとなりました。

ちなみに、ウオビルが店長の指の上にのっていたときに、野々垣くんとタカシ君はひそかに「中丸店長の体内に侵入したら面白いな・・・」と思っていたようです・・・(;'∀')。

店長、もし寄生されて特殊能力を身につけたら、狙うはこの二人ですよ!

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