【どうしても読んで欲しい話】どうしても知って欲しいこと
この人を知っていますか?
サイパン島のダイビングインストラクターの野々垣くんです。
Twitter界隈では、こちらの名前で知っているよ!という方もいらっしゃるでしょう。
現在、お店の存続をかけてクラウドファンディングに挑戦中。すでに50日以上が経っていて、残りあと6日。(2021日11月23日現在)
現在の達成率は87%。ワタシはこのプロジェクトの100%達成がどうしても見たい。何かできることはないのか?と、ここ数日もんもんと考えていましたが、ワタシができることなんて一切なかった・・・。
せめて、野々垣くんのここがすごいということだけでも知ってもらいたいと思い書き始めました。こんなすごい人を知らずに終わってしまうのは嫌だ。
ここから書く話は、一切本人の許可なんてとってもいないし、頼まれてもいないし、もしかしたら本人の目に触れたら「やめてください!」って言われて削除される可能性もありますが、勝手に応援している気持ちを表現します。
そもそも、なぜお店の存続をクラウドファンディングに頼らないといけないのか。原因はふたつ。ひとつ目はサイパンが2020年4月から入国制限をしていること。
厳密にいうと、観光目的で入国が全くできないわけではなかった。しかしながら、入国すれば5日間の隔離は強制だし、その隔離の料金は居住者以外は一日数百ドルで、PCR検査も有料で、ざっくり一人$2500くらい(30万円弱)はかかりますと政府は言っていた。(居住者は無料。)
実際に、この1年8か月の間に居住者以外で入国したという知り合いで隔離料金を請求された人はいなかったんだけど、絶対されないという保証はないので安易にすすめることはできず。
さらに、お客さんが日本に帰国すれば14日間の自宅隔離もあるので、サイパンへダイビング旅行なんて全く現実的ではないお話となったのです。
ワタシたちの仕事は、不要不急だった。
もう一つの原因は、ビザの問題。
ビザの件はワタシたち外国人労働者にとって、実にデリケートな問題なので、誰がどのビザを使っているかは正確には知らない。
少なくともワタシと野々垣くんは、一部の人が受け取った失業保険の対象者ではなかったし、各種補助の対象者でもなかったし、サイパン島内では他の仕事に就くことすら許されてないし、日本へ一時帰国するとサイパンで仕事ができるビザが再び出る保証もなく、生活のためにアルバイトしに行くという選択肢も与えられていなかった。
それでも出来ることをして、なんとか生き延びる方法を模索しながらここまで来たので、やはり「お店を救ってください!」という野々垣くんのクラウドファンディングは、どうしても他人事とは思えなかったのです。
野々垣くんのここがすごい
①いち早くYouTubeを始めて、現在のチャンネル登録者は1100名様以上。
「サイパン、ダイビング」というコンテンツではYouTubeの収益化(チャンネル登録者1000人以上・1年以内の総再生時間4000時間以上)は難しいといわれてきた。
それでも、野々垣くんはコツコツ続けて、サイパンのインストラクターで初めてのYoutube収益化に成功したのです。
②家族のために魚突きを始める。
食費を浮かせるためにと、フィリピン人のフィッシャーマンに弟子入りして魚突きを始めたのも早かったなぁ。
タコのシーズンには、タコを獲っては食べを繰り返し、最終的にはタコアレルギーになって本人は食べられなくなっていたけど・・・。
夜の海に一人で繰り出していって魚を突くなんて、ワタシには到底まねできない。
③いつもポジティブ。
実は、ワタシが野々垣くんとよく話すようになったのはパンデミックになってから。それまでは、年に1回くらいどこかで会うか会わないかくらい。
「サイパンの珊瑚の産卵のデータを調査して、観光が再開したらゲストに案内したい!」と始めたプロジェクトに参加してくれたのがきっかけ。
このプロジェクトは期せずして2年間やることになったのですが、1年目は全くデータがなかったので、1週間ナイトダイビングを潜り続けるのを月に2回行うという、まさに「しらみつぶし作戦」だった。
今思うと「1週間 x 月2回」なので、ハズレの日(産卵なし)の方が多いのは当然なのですが、来る日も来る日も珊瑚の産卵が見られない日が続くと心が折れ、「このまま珊瑚の産卵なんて全く見つけられずに終わってしまうのでは」という思考にとらわれ、その思いが恐怖に変わっていったのを今でも感覚として鮮明に思い出せる。
にもかかわらず、野々垣くんは毎晩同じテンションで
「今日こそ、なんだか珊瑚の産卵が見られそうな気がしますね♪」
と言い続けていたのだ。
野々垣くんがMr.ポジティブ(通称・ポジくん)と呼ばれ始めたのは、この頃。
ずっと産卵を見つけられることができなかった1年目の珊瑚プロジェクトにおいて、野々垣くんの負のオーラを感じさせない存在は大きく、この人がいたことがプロジェクトが成功まで継続できたことの理由のひとつだったといっても過言ではありません。
④とにかく、継続する。
「ゴミの落ちていない北マリアナ諸島」を目指して、Island Keepers CNMIという活動を始めたのは今年の9月。
これにも賛同してくれて、野々垣くんはほぼ毎日10分間のゴミ拾いをしてFBページに投稿してくれている。
野々垣くんのYouTubeチャンネルの登録者1000名様直前からはじめたダイビングポイントの水中ガイドをLiveで生配信する試みもそうだ。
11月21日に、なんと50回目のライブを記録していた。
とにかく、野々垣くんは継続するのです。コツコツ、コツコツと。
サイパンの観光が再開したら
この1年8か月の間に、サイパンのインストラクターと一緒にいろいろなプロジェクトを行ったり参加したりしてきて、まるで色鉛筆のような個性あふれる魅力的な人たちしかいないことを再確認できた。ここが怪我の功名、コロナの功名。※この件に関しては、別記事で長々と語っておりますので、こちらをご参照ください。①~⑤
このコロナ禍を一緒に戦い抜いてきたみんなとは、やっぱりどうしても一緒に観光再開をお祝いしたい。
サイパンのダイビング業界にはもともと各店のリピーターさんに支えられている部分が多くて、きっとサイパンの観光が再開するのを今か今かと待ちかまえている方も、ありがたいことにたくさんいらっしゃいます。
また、このパンデミック期間中に行った様々なプロジェクトを通じて、サイパンを知り、行ってみたいなと思ってくれた新規のお客様もたくさん来られると思う。
そして、ここは品質保証!サイパンにはありとあらゆる好みやスタイルに実力を持って対応できるインストラクターばかりがいるのです。
コツコツと確実にファンを増やしてきた野々垣くんのところにも、きっとたくさんのファンが遊びに来たいと思っているようにみえる。
時々ワタシも参加させてもらうYouTubeの生配信の視聴者さんとのやり取りを見ても、すごく愛されているのがよくわかるから。
サイパンの観光が再開して、野々垣くんのところにお客様があふれて、人手が足りなくなったときは、ヘルプとして呼んでもらおうとおもっているのがワタシの下心。
その野望を達成するためにも、どうしても今回のクラウドファンディングは成功してもらわないと困るのです。
ここまで頑張ってきたサイパンのインストラクターたち全員で、帰ってきたお客様にサイパンの海を存分に楽しんでいただくために、誰一人欠けたくないので、どうかご協力をぜひお願いいたします。
≪おしまい≫
ここまで読んでいただきまして、誠にありがとうございます。ハートマークをぽちっと押して、サイパンおみくじを引いて行ってくださいね。