見出し画像

フランスニュース・マクロンさんがまたも問題発言?メルドと非フランス市民ってどういうこと?

またも、マクロン大統領が問題発言をしてしまいました。

問題発言をすることはフランス語でポレミックといっています。それで、またも「ポレミック」発言と昨日からニュースとなっています。

本人がわざわざ問題を誘発したいかどうかですが、今回のはマクロン党にとっても、大統領自身にとっても、ポジティブな点は一切ない発言だったのです。

ことの起こりは、パリジャンという新聞の視聴者がエリゼ宮に招待され、そこで大統領がその視聴者へ答えるというものでした。

普通なら和気あいあいとなるのが、やり取りの中で、挑発発言で台無しです。

その問題発言とは、

"les non-vaccinés, j'ai très envie de les emmerder"

と言ってしまったことです。

訳すと、「ワクチン接種をしていないフランス人を、私は困らせてやる」

というものです。

どこが問題?かは、1つ目は、文の中で使われている

「"emmerder"」の動詞で、○ソの意味で、○ソで困らせるなんです。

困らせるなら、他にも動詞はあるのに、わざわざこの表現って、どうおもいますか?大統領として品格はどこにって思いますよね。とアカデミーフランセーズもしてしていた通りです。

ちなみに、このフランス語をのニュアンスを英語にどう訳すかは、新聞社でも困っていました。英語訳では「 'piss off'」となっています。。。

それで、この発言はここから更に、文が続き、「 Et donc on va continuer à le faire, jusqu'au bout."」

と、最後まで困らせてやると。

2つ目の問題は、これら内容です。

ワクチン接種をしない人は、責任意識がなく、私はフランス人とみなさないとも言っており、品格以外で、フランス人ではないと、他のフランス人との差別をしてしまいました。

ワクチン接種をしない人をも、したい気持ちにさせる指導をしてこそ、大統領ですので、できないから、名指しで懲らしめる的なことをしても、事は前進しません。

確かに今フランスでは、オミクロン株がでてから、毎日20から30万人以上もの感染者数になっています。それで、病院では右往左往です。医療関係者は大変ですが、ワクチン接種をしない人もフランス国民ですから、しないだけで区別をして、ワクチン接種をしない人は入院させないともいいかねない表現にもとられます。

元々フランスの憲法では、どの国民も平等、と人権が保障されていますから。

大統領自らが差別発言をしてしまい、当選当初から裕福層のための大統領というレッテルを貼られ、2018年には失業者へ払う手当が、とんでもない出費とまで言い、仕事が欲しければ、道を渡って探しに行けばいい。

などとポレミックが過去にもありました。

それを反省して、去年の12月15日には、国民のそばによって、私も勉強し、言葉には気をつけ、人を傷つけることなしに表現する、とまでテレビ番組でインタビューで答えていたはついこの間のことでした。

反省は2週間で終わったとニュースがかき立てられています。ただ、今回の発言は作戦なのかわわかりませんが、大統領選を前にして失策ですね。

ところで、今月15日からは、フランスでは衛生パスポートが変わります。

上院と下院で審議中ですが、いままでは、検査を受け非感染者は衛生パスポートがもらえていたのですが、もうワクチン接種をしない人には、パスポートが発行されなくなります。

これで、ワクチンをしようと考える人が増えますね。



記事を読んでいただいてありがとうございます。ありがたいサポートを次の投稿準備に使わせていただきます。