ラ・サマリテーヌが16年ぶりに再オープン(パリ1区デパート)
パリ1区に、デパートのラ・サマリテーヌが16年ぶりに再オープンとなりました。
当初の計画では、2020年に150周年記念でオープンの予定でしたが、コロナもあり、今年6月末となったのです。
2005年にクローズされたサマリテーヌから一新され、ニューサマリテーヌです。
デザインが格好いいのです。
ラ・サマリテーヌがクローズとなったのは、2005年6月でした。
正規の理由は老朽化で、当時の建築管理基準で建設された建物が、今の建築物管理基準を満たしていなくなったのです。 特に火事のリスクは、1983年にはすでに指摘されていたのです。
1980年から2000年までは、前持ち主だった、 ジョルジュ・ルノー(Georges Renand)は火事のリスクの対処をしてこれなかったとも言え、オーナーが変わて管理姿勢も変わったのでした。
2001年には、筆頭株主となった、LVMHがリスク管理で工事を部分に行っていたのですが、それがリスク管理委員会の基準の満たされず、建築管理基準のなかでも特に、火事のリスクをクリアするために、全面クローズと踏み切ったのでした。
2005年の7月にLVMHは、18か月の工事期間と135Millions€(1億3500万ユーロ)と予測していたのですが、2020年に開くはずが、コロナもあり今年になったのです。工事費は750Millions€(7億5000万ユーロ(約990億円))と約5倍になっていたのです。
このラ・サマリテーヌは、歴史的建造物に指定されており、工事ができるまでに時間がかかったのも事実です。
ルイヴィトングループのLHBVが買い取ったのは2001年です。
閉鎖宣言をしたのが2005年、工事着工となったのが2015年。
実際に建設許可が下りたのが2015年で、2012年から2015年のあいだに、NPO法人から計画にストップがはいり、工事の承認が降りなかったのです。
完成後は、16年の空白を埋めるだけの感動があります。
アールヌーボーの天井の光をそのまま地上階まで届ける設計になっており、5階から見える黄色の孔雀のモザイク画に囲まれています。
ここ5階の最上階まではエスカレーターで登れ、ここまでくると眺めがよいく、レストラン「Voyage」のテーブルに座って、館内の眺めは最高です。
デパート内売り場には、1階の雑貨、
モードのブランド店、
また、パティスリーコーナーには、「Pârisserie l'exclusive」ダロワイヨーが入っています。
サロンにもなっていますので、その場で選んで食べられます。
それと、このラ・サマリテーヌは、4つのビルからなっています。1号館~4号館で、この記事でご紹介しているのは、2号館で、セーヌ川にも面しています。
セーヌ川側には地下鉄駅ポンヌフがあり、
横のモネ通り側からみると、サマリテーヌ(Samaritaine)とも書いてあり、
半年前には、まだサマリテーヌの字は入っていませんでしたが、こちらがシュバル・ブランという5つ星ホテルになります。くっついてはいますが、棟が違い階数も違います。
こちらのホテルは、9月のオープン予定のようです。
デパートは中々楽しめる空間です。
・住所: 9 Rue de la Monnaie 75001 Paris
・最寄り駅: 地下鉄7号線Pont Neuf
この奥、リヴォリ通り側にも別棟4号店のサマリテーヌがあり、次回に行ってみたいと思っています。
次回のお楽しみにしてください。
それと、もともとの創始者は、アーネスト・コニャック(Ernest Cognacq)と マリー・ルイーズ・ジェイ( Marie-Louise Jaÿ )で、1870年にできたデパートです。
このコニャックさんとジェイさんの美術館がパリ4区のマレにあり、 musée Cognacq-Jayです。
いまちょうど、美術館がオープンしてい行ってきました。
ややこしいですが、デパート名は、「ラ」がついて、ラ・サマリテーヌです。
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