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記者のお仕事

わたしの舞台裏というハッシュタグがあったので、私の仕事について書いてみようと思います。
プロフィールにもありますが、私は記者をしています。記者と一言で言っても担当する分野によって仕事内容はガラッと変わります。とりあえず私がこれまで経験した分野について簡単に書こうと思います。あくまで私見です。就活生などの参考になればと思います。

①政府関係
分野としては一番キツいところです。役人取材がメーンですが、口がかたくて何も話してくれない人が多いです。そのため何回も通って仲良くなったり、業務に関係ない他愛も無い取材をするなど、とにかく心を開いてもらうことが重要です。どこの分野にも共通することですが、一番政府関係のところが厳しいと記憶しています。他社の人をみると、官僚を待ち伏せしたり後付けたりはよくしていましたね。私はできる限りそうしたくなくて、少しずつ仲良くなる戦法で取材していました。ただ、ネタが手に入れば大きく取り上げてもらえるので、やりがいはありますね。特に予算関連の話だったり、新しい政策のネタは抜ければとても大きいです。でも大きなネタは社内でも取り合いになることが多かったりするので、報・連・相の活用方法を考えながら行動する必要があります。人間関係って大変だなと思った気がします。

②科学関連
主に大学や研究機関に取材に行って記事を書きます。政府の取材に比べて大学の先生たちはおおらかです。研究成果が「○○に取り上げられました」とアピールできれば研究費が取得しやすいこともあり、いろいろなことを話してくれます。つまり「ニュース」がとりやすい現場ではあります。ただ、研究内容が難しすぎて一般の人への説明が困難なケースが多いです。「この研究は○○の役に立つ」といったまとめができる内容なら書きやすいですが、物理学などの「基礎研究」は実用化などの話に結びつかないことがほとんど。そのため原稿がボツになることも多い分野です。取材していて楽しい分野ではあるんですけどね。あとノーベル賞に関する取材もしました。候補者の人に話を聞くだけでなく、発表当日に先生の近くで待機したりもします。実際受賞の現場に立ち会ったこともありますが、とても感動します。ただ、ガチガチの報道がしたいという人にはやりがいが持ちにくい分野かもしれません。

③企業取材
いろいろな企業に取材に行きます。新商品の発売や研究成果の発表などの記者会見への参加やニュースを嗅ぎつけて取材したり、社長に会ってインタビューしたりします。記者会見では商品のCMに起用された芸能人が出てくることもあります。基本は温和ですが、社内人事や世間を騒がすようなニュースがある場合は異常にガードがかたくなります。不祥事なんて起これば数日家に帰れないなんて当たり前でした。最近では働き方改革で減ったらしいですが、社長や役員の家に帰宅するタイミングで押しかける(待ち伏せする)「夜回り」という仕事がありました。私は経験が無いですが、空振りが多いそうです。

ということでいくつか書いてみました。詳しい裏話はまた別途書いてみようかなと思っています。何か聞きたいことがあればコメントください。

楠原さくらこ

#わたしの舞台裏

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