南半球のヒライアカルライジング
北半球の北緯35度付近では2月末から3月いっぱい
山羊座デネブ・アルゲディのヒライアカルライジングが続きます。
ヒライアカルセッティングは獅子座のレグルスです。
魚座はすっぽり全体がこの組み合わせになります。
黄道のこの辺りに明るい星がないためです。
北半球では同じ組み合わせが続くこの時期ですので、
南半球ではどうなっているのかを検証しました。
南緯34度、オーストラリアのアデレード
2024年2月21日
ヒライアカルライジング:スアロキン
ヒライアカルセッティング:アキュベンス
オーストラリアではライジングの星がスアロキンで
セッティングがアキュベンスになっています。
ちょうど北緯35度の半年前のもので、
さらにライジングとセッティングが逆になっているのです。
北半球ではスアロキンがヒライアカルライジングにはなりません。
8月にセッティングの星となります。
南半球と北半球では季節が逆になります。
そのため、通常の西洋占星術のものとは季節感が異なってきます。
春の種まきを表す牡羊座、新芽の季節の牡牛座
夏の暑さを象徴するような王者の獅子座、
これらのイメージは南半球ではしっくりこないと想像できます。
ベルナデット・ブレイディ氏はオーストラリアのアデレード出身です。
そのため北半球優位な西洋占星術の世界観に
一石を投じるような地球規模の視点を持っています
それゆえの恒星占星術なのだと考えています。
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