12サイン:ジオ:冥王星(1)

牡羊座の冥王星
 
冥王星は破壊と再生、強いパワーを表す。冥王星によって自我の在り方が根底から変容する。情熱、活動すること、インスピレーションそのものが一度リセットされて、再生する。深く強い衝動性。一度底に降りて、ゼロになってから自我を再構築する。さらに強く自分のオリジナリティや独立性にこだわる。一神教が破壊されて、再定義されたのち復活する。社会を根底から変える非常に影響力のある起業家。一般にはまだ理解されない独立した前衛芸術。
今まで見たこともないような全く新しいコンセプトの芸術作品が生まれる。
牡羊座のハマルが冥王星にパランになる場合は、一心不乱。生と死の問題に従事する。悲劇的で力強い人物に惹かれる。地下世界を探検したい。
 
 
牡牛座の冥王星
 
冥王星の破壊と再生の力が牡牛座と結びつく。物質的なこと、身体性、思考の概念自体が根本から書きかえられる。食生活、芸術作品のありかたも変容を迫られる。血筋や家柄に対する考え方が一度リセットされて再生される。非常に忍耐強く、持久力がある人物。底知れないパワーを現実世界にもたらす。財産の保全をしたいと思う強い欲望。新規性はない業種だが、貪欲なビジネスセンスを発揮し成功する。日常的な生活スタイルそのものが根底から変容してしまうかもしれない。
実は1868年の明治維新のころ、牡牛座に冥王星がある。
牡牛座のアルデバランが冥王星にパランになると、肉体的、精神的な戦いで自分の主義を守る。信念を守るために強い行動をする。
 
双子座の冥王星
 
冥王星によって双子座的な知性と言語活動が根底から変容する。コミュニケーションのありかたがリセットされて再構築される。メディアの破壊と再生、その巨大化を暗示。双子座の後半に冥王星がある時期の1910年代ごろ、ラジオ技術が開発された。(本格運用は蟹座冥王星の時期。)
言葉の使いかたが変化する。物語、小説や詩が力を持っていた時代。
双子座のカストールが冥王星にパランすると、特定の考えに取りつかれる。大きな計画に引き込まれる。言葉が遠くに波及する効果があることを知る。ポルックスの場合は、規則正しい、綿密な調査。時間がかかり困難なことを知った上で身体的、知的な旅にでかける。アルヘナの場合は、人々の信念構造の基盤を動かす可能性がある。集団に新しい変化とシステムをもたらす。
 
蟹座の冥王星
 
冥王星によって蟹座の共同体への感覚が変容し、リセットされる。冥王星は蟹座18度に位置している時、1930年2月18日に発見された。20世紀初頭は双子座と蟹座の間を冥王星が行き来して、この2つのサインが象徴することを大きく変化させた。蟹座の場合は、民族や国家、地域社会への共感意識を大きく変容させることになった。マスメディアを使った大衆操作、国家意識への強制があった時代。家族関係も大きく変化した。人々の帰属する共同体そのものが破壊され、揺れ動き、新しい形に再生される。
共同体の目的のために個人を矮小化する。
蟹座のアキュベンスが冥王星にパランすると、宗教や一般的な信仰を受け入れられない。哲学か芸術のどちらかの中に人生の新しい見方を探す。
 

獅子座の冥王星
 
冥王星によって獅子座の自己表現、娯楽への感覚が変容する。レジャーや芸術への在り方が一度破壊され、よりインパクトが強い形で再生される。強い自己主張、極端に表にでようとする圧力。自分自身のドラマを破壊し、さらに強く再生する。虚構の舞台の方が現実より輝く。他者の話を全く聞かないで自分の意見を主張しがち。自己の感性、情熱にこだわりを持ち、それを外界に発散したいと思う。年齢は関係なくパワフルでありたい世代。過剰な遊び、快楽を極限まで追求しようとする。1939年~1957年の時期、20世紀文化を作ったいわゆるベビーブーマー。
獅子座のレグルスが冥王星にパランになると、自分自身の能力にたいする深い信頼。共同体が危機の時に指導者になる。成功することに固執しやすい。
 
 
乙女座の冥王星
冥王星の破壊と再生の力が、乙女座に結びつく。実務的ビジネス、医療技術、管理と防衛などが一度リセットされて変容する。働き方そのものの変化、医療技術の革新が続く、それらの進歩についていく世代。思い付きや情熱よりも実際に意味があるのかを考えて仕事に向かう。合理性に走り過ぎて必要なバッファとしての無駄がなくなってしまう可能性がある。仕事に関しては新規事業よりも既存のものを改良することが多いかもしれない。
冷静だが視野が狭くなりがち。
乙女座のスピカが冥王星にパランになると、正解を求める人物。問題を解決するのがうまい。自分に高い期待をかける。ヴィンデミアトリクスの場合は、容赦ない人、目標を追い求める人物。粘り強く努力する人となる。


 

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