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《七十二候》地始凍‥ちはじめてこおる
『地始凍‥ちはじめてこおる』
11月12日から16日頃
立冬の次候となり、寒さで大地が凍り始める時期となりました。
しかし、日中は暖かい日が続き今日(11/12)の
山陰地方は24度まで上がりポカポカ陽気。
まさに小春日和の小春空。
小春空‥
晩秋から初冬の晴れて穏やかでうららかな空
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そして小春凪
小春凪‥晩秋から初冬の穏やかな海の凪
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寒さを忘れるようなこんな日は
神様からの贈り物。
ポカポカとした春のような陽気に
想いを馳せながら‥
ほんわかした気持ちで過ぎていく一日は
いつもより穏やかな気持ちになれるような気がします。
そんな中でも
やはり朝晩はグッと冷える日もあり寒暖差を
繰り返し繰り返し‥。まるで紅葉の色付きを応援するかのように。
1日の最低気温が8℃を下回ると紅葉が進むと
いわれるように
少しずつ‥少しずつ‥色付いてきた葉っぱたちの装いを楽しみながらこの季節を過ごしたいですね。
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『地始凍』‥この言葉から、足元の水溜まりにできた氷をパリッと割って歩くあの感触を思い出します。小学校の通学路。パリッパリッ探しては踏み踏み‥。
あの感触が懐かしくて‥
今度見つけたら踏み踏みしたいな。
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カメラを持って歩くようになってから
自然と目に入る地に咲く花や
落ち葉を愛しく思うようになりました。
これまで、空を見上げることはあっても
美しく開く花たちを
見つめることはあっても
足元にある「生命」にどれだけ気付き
どれほど意識していたのだろうと。
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地が凍るほど寒くなっても
そこに必死で生きる植物たちは
逞しく美しい。
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そのことに
気づかせてもらえたこと。
そして、そんな花や葉っぱ
小さな木の実や雨の雫からもらう
自然からたくさんのパワー。
カメラが教えてくれた
そんな日常のささやかな幸せを
わたしはとても大切に思っています。
秋から立冬をくぐり冬の入り口。
真っ白な雪に埋もれてしまうその前に
足元に生きる命の煌めき‥
一緒に見つけたいですね。
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さて、突然ですが
皆さんにはこの先何年も何十年も先‥
自分の命が絶えたその後も‥残していきたい
忘れたくない‥そんな風景はありますか。
今回は、そんな景観を守りたいと願う人々の想いを乗せ、この先も輝き続けてほしい
そんな景色を撮りに行きました。
鳥取県日野郡日南町にある
旧日野上小学校の校庭には樹齢約100年 高さ約18mの大きな大きなイチョウの木があります。
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銀杏の葉が太陽の陽をキラキラ浴び
黄金の光を放ち、眩しいほどでした。
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廃校となり、子供たちの声が消えてしまったその後も卒業生や地元の人々を見守り続ける
大きな大きな銀杏の木。
黄色のじゅうたんは暖かく‥
小春日和の陽射しの中
優しく包んでくれました。
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道の駅「にちなん日野川の郷」から
シャトルバスが出るほどのスポットとなって
います。
大イチョウ環境保護協力金として
今季から入場料200円必要です。
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続いてはこちら‥。
名水100選にも選ばれている山陰を代表する
『天の真名井』をご存知でしょうか。
『天の真名井』とは
清浄な水につけられる「真名井」の名のなかでも最大級の敬称とされています。
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鳥取県米子市淀江町高井谷に湧出する地下水で一日に2500トンの水が湧き
生活用水、農業用水、ニジマス養殖などに
使われています。
そして、その泉の側に古くから藁葺きの水車があるのです。
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ゆったりと静かな小道を抜けると
藁葺き屋根の穏やかな風景がそこにあり
心癒され‥。浄化されるようでした。
しかし、地元の方のお話で知ったのですが
この水車が近年の豪雨などにより回らなくなってしまったことから撤去することに‥。
修理費用は280万必要とのこと。
そこで、この景観を失くしたくないという強い思いから地元の方々が手を取り
『天の真名井水車復活実行委員会』を
立ち上げクラウドファンディングに
挑戦されることに。
11/12~1/11まで
目標金額280万円
再び水車が動きだし後世へと
繋ぐように‥。
優しい光が降り注ぎますように。
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わたしは鳥取島根‥山陰が大好きです。
この場所に産まれ、ここで育ち
そして微力ではありますが、山陰の魅力を伝えられることを嬉しく思っています。
これからもこんな風に少しでも
山陰の良さを伝えていけるといいなぁ。