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本当に今年の巨人は弱いのか?を考えてみた
どうもお久しぶりです(?)
noteは書きたいテーマが出てきた時にだけアプリをインストールしてこうやって書いてるんですが、今回は「一応」ファンをやってる巨人の2023年シーズンについて書いてみようと思います。
一応、と書いたのは、そこまで熱心な巨人ファンではないという事です。最近はすっかりプロ野球じゃなくアマチュア野球ばかり見るようになって去年はほとんどTwitterの情報を追ったりニュースの結果速報を見るくらいでした。
しかし生まれてこの方、小さい頃から巨人というチームの試合を見てきたのでインプリンティングかの様に巨人に愛着がありますし、なんだかんだ結果に一喜一憂します。
まぁそんな話はさておき、今年の巨人が果たしてセリーグの中でどこまでやれるのか。
他の人の評価などを交えつつ自分の中の確固たる感覚を持って考察してみようと思います。
ここ数週間、僕は毎日のように「順位予想 巨人」とTwitterで検索をかけて、他の方がどんな予想をしてるのか見るようにしてます。
そこに巨人がどうとかは関係なくて、シンプルに他人がどういう感覚で予想してるのかっていうのが気になって面白いからです。
で、おおよその方が巨人を4位もしくは5位と予想していました。なんなら最下位と予想する人さえ居ましたね。
別にそれ自体は「ふむふむ、あなたはそう思うんですね」としか思いませんし、予想は自由ですから結構な事ですが、その順位を予想する人のほとんどが巨人のBクラスについて
・野手の高齢化
・大勢に繋ぐ中継ぎ陣が不安
という見解でした。
ですが果たしてそれは「真」なのでしょうか?
この記事を書く上ではっきりと言わせて頂きます。それは大きな間違いです。
順位予想をする上で上記2つの理由を挙げてる
野球ファンや評論家やOBの話は、印象だけで言ってるだけなので聞かなくていいです。
と、いうことを言いたいが為にこの記事を書かせて頂こうかと思います。
まず野手の高齢化ですね。
39歳松田選手がソフトバンクから移籍、38歳長野選手がカープから無償トレードで古巣復帰。
去年正一塁手を務めた中田選手は33歳、絶対的な正遊撃手の坂本選手は34歳、中堅手の丸選手は33歳、主に代打で起用された中島選手は40歳。
(年齢はスポナビ参照)
まぁ、この字面だけを見れば確かに「高齢化」というのは正しいでしょう。
どんな名選手であろうとも年齢には敵いません。いつか必ずパワーが衰え、バットに当たらず、守備の動きも悪くなる。そういう時が来ます。
が、しかし間違いなくそれは今年ではありません
それはもっと2、3年後の未来です。
楽観的だ!と信じて疑わない方とは合わないのでこの記事を読むのをやめることを推奨します。
まず前提として、巨人のベテラン選手はそんじゃそこらのベテラン選手ではありません。
全員がタイトルホルダーであり、長い期間安定した成績を残してきた選手たちです。
38〜40歳の松田・中島・長野選手はともかく、まだ30前半の坂本・中田・丸といった選手は大きな怪我でもしない限り、少々老けた程度でガクッと成績を落とす事は考えづらいです。
特に坂本選手は去年度重なる怪我で83試合の出場にとどまりましたが、今年も同じ事になるとは思えません。元々調整能力が高く今年はWBCの出場も辞退しました。再起をかける気持ちは強いと思います。ちょっとやそっとで抜かれる選手ではないです。全盛期や40本打った2019があまりにも凄すぎた為に色々言われてるだけです。
それにまさかとは思うんですが、高齢化を叫ぶ人たちは松田・中島・長野選手が143試合出るとでも思ってるんでしょうかね……?まさかね?
現実的に考えてもこの3人は代打起用や若手指導の役につくと思います。
特に松田選手の声や明るさといったムードメーカー的な部分は、必ずチームにプラスを与えてくれると思います。声って案外馬鹿に出来ないもんだと思います。
それともう1つ言っておくと、巨人の野手の高齢化を持ち出す人は、基本的に他球団のベテラン選手のことなんか考慮していません。
試しに「巨人は野手の高齢化が〜」という人に「じゃあヤクルトの青木選手は?カープの秋山選手は?」と聞いてみてください。
多分ほとんどの人が一瞬黙ります。
巨人のベテラン選手だけ落ちて他球団はピンピンしてますなんてそんな事ありませんよね?
結局そういう人は年齢という記号的な数字に騙され、SNSの呟き、ネットの記事で読んだ印象に流されてそのまま受け取って話してるだけです。
あくまで僕の経験則ですが。
それに下からの突き上げもちゃんとあります。
僕はまだ坂本勇人は全然やれると思っていますが、スイングの鋭いルーキーの門脇選手や天才的なバッティングセンスを見せる高卒3年目の中山選手、軽快な守備を見せる湯浅選手など、万が一坂本選手が今季出場なしでもやっていける布陣が揃っていると思います。廣岡…?北村…?ちょっとよく分からないですね。
センターも丸選手をライトに動かす案が出ていますが、まだセンターで十分と思っています。
他11球団にホームラン27本打つセンターなんて居ませんからね。(え、居ないよね?)
仮にライトに動いたとしても、こちらも広角打法と守備範囲の広いルーキーの萩尾選手と、パワーと肩が魅力のブリンソン選手、パンチ力があり外野手挑戦をしてる増田陸選手や岡田悠希といった選手が活躍してくれそうです。基本線はブリンソンになると予想していますが果たして。
一塁手も期待の大砲、秋広選手がいます。
去年24本打った中田選手がまだピンピンしてる為今年いきなりレギュラーを奪って〜という事にはならないと思いますが、なんとか出場機会をとって今年一軍で10本ホームランを打てたら万々歳といったところでしょうか。
まぁそんな感じで、そこまで野手の高齢化なんてものは深刻なものではないというのが僕の考えです。本当に深刻になる時には門脇中山、萩尾や浅野など台頭できる若手が成熟出来てるかと。
僕の中で原辰徳という監督は、ベテランの長年のカンや技術を何よりも信用する人だと思っています。だからベテランを使いがちだし余程勢いのある成績を残さないと若手は出番を得られません。
しかしそれくらいやって貰わないと、結局試合に出たところで活躍も出来ないので、ベテランの「壁」というものは絶対必要だと思います。
大事なのは安易に40本打つ新しいショートを求めたり毎年30本弱安定して打つセンターを求めたり通算406本打つ捕手を求めずに、辛抱強く活躍を見守る心です。
これを読んでる巨人ファンお前のことやぞ。
次に中継ぎ陣の不安定さですね。
これを語る人ははっきり言って「去年からプロ野球を見始めたのかな?」と思わざるをえません。
それかもしくは記憶喪失か。早めに病院に行くことをおすすめします。恐らく2.3年前の記憶がすっぽり欠落してらっしゃるんだと思われます。
まず、ひとえに去年の救援防御率3.80という数字は中川皓太選手の1年間丸々の離脱、大江選手や鍵谷選手、ビエイラ選手やデラロサ選手の不調といった点が挙げられます。
これらの選手の不調は皆20.21年にフル回転したことによる勤続疲労と考えられます。
それにより他の投手に大きく負担をかけてしまい疲労で打たれたりまだ実力的に若い投手が打ち込まれたケースもあります。
大勢という絶対的守護神があわられなかったらどうなっていたことか……。
という感じでしたが、今年は状況が違います。
まず間違いなく去年のような事にはなりません。
中川皓太選手が復帰し大江、鍵谷選手が復調する。ただそれだけでもかなり見栄えの良いリリーフ陣に様変わりします。
20.21.22年のリリーフ陣は登板が多い順から
2020 鍵谷高梨大江中川デラロサ田中豊ビエイラ
2021 鍵谷中川ビエイラ高梨畠大江デラロサ
2022 高梨大勢今村平内鍬原デラロサ畠
となっています。意外と鍵谷が頑張っててくれてびっくり。ビエイラ.デラロサ選手は居なくなってしまいましたが、その他の選手は未だ健在です。
更にそこに加えて若手の菊地大稀、戸田懐生、山田龍、ルーキーの船迫、成長を見込まれてる代木など、20.21年には居なかった選手の台頭も見逃せません。
まぁ上記の若手がいきなり勝ちパに食い込むとは思ってませんが……ビハインド時にイニングを食ってくれる投手というのもシーズンでは必要です。
上記のことを考えれば、普通にリリーフ陣は盤石とまではいかなくとも、他球団とそこまで遜色はなく悲観するほどの弱点ではないと思われます。
原監督は中川選手について去年0登板だった事もあり慎重な起用を考えているようですし、楽天から移籍してからビッシリ活躍してきた高梨選手に勤続疲労が出ないとも限りませんし、WBCに出場する大勢選手が調子を崩す可能性も否定できませんが、まぁそういう事は言い出したらキリがありませんから触れないでおきます。
少なくとも「去年だけ」を切り取って順位予想をしてる人達よりはまともな考察ではないかと。
さて、ここまで巨人の不安要素について考えてきましたが「じゃあお前は何位予想なんだ?優勝か?」って話ですよね。
僕の贔屓目なしの率直な感想ですと
3位 上手くいけば優勝もなきにしもあらず
といったところだと思います。巨人のこの選手はこのくらいやるだろうなという見立てと、他球団の戦力を比較した結果そうなりました。
これはこの記事を書いてる現時点でのものなので、シーズンが始まる直前には変わってるかもしれません。そういうわけで他球団の順位予想はまだしません。
巨人の優勝は僕が以下の文で覚醒を予想する選手の活躍がなければ不可能なので、確率的には25%といったところでしょうか。
予想する上で、僕は「巨人が優勝すると仮定した時に、現実的に可能な投手野手の成績」というものを考えてみました。
ようはまず最大値的な選手成績を考えて、そこから引き算をしていけば実際のシーズンの成績が分かるのではないか、というやり方ですね。
今回は優勝するとしたら、という仮定がつくので最大値だけ予想します。
まず先発投手
()は先発登板試合数
菅野 13勝7敗(25) 防御率2.88
戸郷 11勝6敗(19) 防御率2.75
山崎伊 10勝5敗(20) 防御率3.10
グリフィン 10勝7敗(22) 防御率3.25
井上温 8勝5敗 (16) 防御率2.80
赤星 5勝5敗(14) 防御率3.82
堀田 5勝3敗(11) 防御率3.33
松井颯 4勝2敗(9) 防御率2.54
高橋優 2勝2敗(7) 防御率3.41
()の中の合計が143になるようにして算出しています。戸郷がWBC出場の影響で少し登板数が落ちますがそれを菅野がカバーする活躍。
山崎がエースの片鱗を見せ、松井は6月始めくらいに支配下と予想しています。高橋優貴もシーズン後半には戻ってきているでしょう。
この予想のキーマンはやはり二桁勝利の山﨑伊織です。この記事を書いてる時点ではコンディション不良により二軍なのですが、普通にブルペンで投げていますしシーズン開幕前には間に合っていると思います。遅くとも4月中。
質の良いストレートと高い制球力、鋭いスライダーを合わせ持つ投手で、去年は17先発3救援で5勝5敗防御率3.14という成績でした。
間違いなくポスト菅野の筆頭候補だと思います(戸郷は少しタイプが違う)。1試合5イニングちょっとしかない投球回と少し奪三振率が低いのが課題ですが、WHIPは菅野に匹敵する数値を計測しています。なんでこれで5勝5敗だったのか。
安定して長い投球回を投げられるようになれば必然的に勝ちも伸びてきそうです。
次にこちらも二桁勝利のグリフィン選手。新外国人なので成績を予想するのが凄く難しいところではあるんですが、彼の制球力を見て「これはイケるのではないか」と僕は見ています。ストレートも150キロを超え力強いですし、去年までいたメルセデスとはまた違った投球が見られると思います。仮にあまり活躍できなかった場合は上記の井上温〜高橋優の登板が増えてそれはそれで良いのかなと。
新外国人右腕のビーディは先発か中継ぎかまだ不透明ですが、彼も低めの制球力が素晴らしく先発で面白そうだなと思っています。
その他には去年ブレイクの兆しを見せた井上温大選手や高い制球力を持つ赤星選手、なかなか春のオープン戦の時の力を発揮できなかった堀田投手、支配下登録をほぼ確実視されてる育成1位の松井選手、復帰が見込まれる高橋優貴など有力な投手がたくさん巨人にはいます。
まだ菅野戸郷高橋選手以外は確固たる実績があるわけではないので先発不足だ!と心配する人は多いですが、将来性を含めて考えれば(←重要)オリックス、阪神、中日に次ぐ4.5番手くらいの力があると思っています。
去年のシーズンは若手投手の顔見せのシーズン、そして今年は顔見せした投手を成長させるシーズンだと思っています。彼らがどれだけ成長できるか、それが1番順位を大きく作用するでしょう。
そして更に言えば彼らが今年成長出来れば、数年後には投手王国が完成していることでしょう。
次に中継ぎ陣。
リード時が主(順番は適当)
今村 50登板 防御率3.22
高梨 52登板 防御率2.30
大江 42登板 防御率3.41
中川 35登板 防御率2.52
鍵谷 44登板 防御率3.63
ロペス 51登板 防御率2.92
大勢 48登板 防御率2.46
ビハインド時が主(上から順に勝ちパもあり
鍬原 46登板 防御率4.49
高木京 27登板 防御率2.54
畠 40登板 防御率3.41
船迫 38登板 防御率4.62
菊地大 26登板 防御率4.79
戸田 23登板 防御率3.96
直江 17登板 防御率5.07
山田龍 11登板 防御率5.51
先ほども書いた通り去年は投壊した中継ぎ陣ですが、中川が復帰し大江や鍵谷も復調すれば安定感がグッと増します。大勢はWBCもあって少しだけ落ちると予想。ロペスが8回を担当。直江は先発陣の充実もあって個人的に中継ぎ転向もありうると思います。
登板数は「最大の」登板数だと思って下さい。これ明らかに多いです笑 防御率は辛めに予想したつもりです。
ルーキーの船迫は新人王も期待されてたりしますが、まずは40試合ほど気楽に投げてくれれば御の字だと思います。
新外国人のロペスは球威抜群で8回にはもってこいの選手だと思います。コントロールも破綻してませんし良い時のデラロサのような活躍ができれば鬼に金棒かと。
最後に打線です。
1番多いスタメンの形(打率.本塁打.打点.OPS)
4 吉川 .297 10本 42 OPS.775
6 坂本 .301 16本 51 OPS.830
9 丸 .286 25本 80 OPS.874
5 岡本 .279 36本 101 OPS.901
3 中田 .265 24本 73 OPS.846
7 ウォーカー .282 29本 80 OPS.851
8 ブリンソン .249 16本 63 OPS.717
2 大城 .264 18本 50 OPS.768
1 投手
去年とほぼスタメンの形は変わりませんね。ポランコがいなくなったライトに丸が入りセンターがブリンソンと予想。
世代交代を囁かれる坂本ですがまだ100試合スタメンでこのくらいはやれると予想。残りの43試合は門脇と中山で争ってくれると嬉しいです。
ブリンソンではなく萩尾が8番センターとして1番出場した場合は(.271 13本 54 OPS.693)と予想。パワーと肩のブリンソンor率と守備範囲の萩尾。どちらを選ぶか悩ましいところです。
今一度言っておきますがこれは最大値的な数字なので、実際にはこの成績より下がる選手がほとんどでしょう。ウォーカーあたりはほんとにやってくれそうな気がしますが。
その他期待したい若手の成績
秋広…25試合出場5本塁打
中山…40試合出場 .285
門脇…50試合出場 .263 5本塁打
増田陸…40試合出場6本塁打
鈴木大和…代走で20盗塁
浅野…二軍で.273 8本塁打 OPS.802
いかがだったでしょうか。この記事を読んでもまだ「今年の巨人は弱い」と思われた方は小学校から国語を勉強し直してきましょうね。
という冗談はさておき、今年の巨人は言うほど弱くないな〜というのが僕の感想です。
上位進出はもちろん、優勝の可能性も0ではありません。
ま、言い出したら6球団全てにあるんですけどね。
よく最下位を予想される中日も新外国人のアキーノ選手、鵜飼、ブライト選手といった若手大砲も怖いですし高橋宏斗選手がシーズン序盤から先発してきますし田中幹也の神のような守備も恐ろしいです。
カープも河野益田長谷部の社会人卒ルーキーがリリーフで活躍しそうですし中村健人や末包といった選手の長打力も怖そう。
阪神はただでさえ盤石な投手陣に西純也、森木、村上頌樹に板敷……うーーーん羨ましすぎる。
ルーキーの森下翔太も大学1年生の時からの推し選手なのでいきなり20本打ってきても驚きません。
DeNAはオースティンとソトが万全で来るでしょうし京田選手が来て守備も固くなりますし吉野橋本といったルーキー投手も活躍してくるでしょう。
ヤクルトは大きな戦力移動がマクガフくらいですし村上選手が去年ほど打たないとしてもガクッと順位が下がる印象はありません。ルーキーの吉村選手はいきなりエースの座に着くかもですね。
とまぁ、他球団はまだそんなに詳しいわけではありませんがそういう印象です。どの球団にも上がり目があって同時に下がり目もあります。
下り目にしか目がいかない、語れない人は印象でハナから決めつけてる可能性が高いので信用しないことをおすすめします。
気が向いたらシーズン開幕前に順位予想を簡単でもいいからしようと思います(別にこんな風に記事に書くことはない)。
書き疲れで締め方が分からなくなってきたのでこの辺で。それでは。