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【第一回】作家だけがしっている秘密のことば

 自己紹介でお伝えした通り、小説講座を開催します。

 さて、みかげの小説講座第一回は、草上仁先生の講座で学んだことをアウトプットしていきます。

「ショートショートを書こう、でもアイディアが思いうかばない」 
 そんなことありますよね?  

 そんなときは、 
 逆転、拡大、縮小、類推、結合でかんがえるべし🌟

①逆転の発想
 まずは適当に『お酒』という単語をチョイス🍷

 お酒の特徴って何でしょう?
 酔っぱらう、子どもは飲めない、税金がかかる……。
 では、それが逆になったら?
 意識が異常にハッキリする、子どもしか飲めない、税金がもどる……。

 ちょっとおかしな社会だよね。
 その「おかしさ」がアイディアのもと。

 さぁみんなで色々出してみよう!
 
 ここで集団発想のコツ
・ 否定しないこと
・ 褒めること
・ 尻馬にのること

②拡大の発想
 つぎは『ノート』という単語で拡大の発想をしてみよう📒
 ノートは100円くらいで買えるけど、例えばめちゃくちゃ高かったら→ブランドのファッションショーみたいになるな→マニアが発生するかも→そうしたらどんな社会になるだろう……。

 こうやってアイディアを膨らませていくのが拡大の発想です。

 アイディアを出すときは、とにかくワクワクしてやろう!
『例えば』『いいね』『それから?』と自分の中で止まらずにどんどん転がしていくことがポイントです。

 アイディアの出し方はここまで。

 次は、作家だけが知っているベストセラーを生み出す秘密の言葉をお伝えしましょう。

 それがこれ↓

「おお神よ」と男爵夫人は言った。おなかの子は誰の子よ?

 ん? なんだろう、これ?って感じだよね。

 説明します。

 読者が読みたいと思うもの。

 それはまず、上級社会
 いま伯爵令嬢ものが流行ってることでも分かるとおり、人には自分とは違う上の世界をみたいという願望がある。上級階級への憧れは普遍的な願望。つまり上記の『男爵夫人』。この男爵夫人を登場させることで上級への憧れ願望が満たされるわけです。

 次に、謎の呈示
 誰の子どもか分からない。このミステリー要素も読者を「読みたい」と思わせるポイント。

 さらに「おお神よ」から宗教的要素。これも思わず読んじゃう。古今東西、宗教はなぜか人を惹きつける。

 そして最後にアダルト要素。おなかに子どもがいるんだからそういうこと。

 つまりこの要素が全部入った「おお神よ」と男爵夫人は言った。おなかの子は誰の子よ? は、ベストセラーを生み出したい人がぜひ覚えておきたいキーセンテンスなわけです。

 たかが二行の文章なので覚えておいて損はないです✨

 小説にいまいちパンチがないな、ってときにこれを思い出して工夫すると楽しいです。

 恋愛相手が『隣の席の普通の子』より、『数学オリンピック優勝の天才』の方が、素敵と思わせられるでしょう(上級要素)。
「毎週なぜか土曜日だけ会えない」(謎要素)
 などなど、ちょっと工夫してはめ込んでみてください。

 ぐっと面白くなると思います。

 というわけで、みかげの小説講座第1回おわり。

 つぎは五代ゆう先生のファンタジーの書き方講座を思い出して書くよ。

 先生紹介はこちら↓


印税のあたりは物価変動してるから今とは違うはず。
本文では省略しました
OEの謎は90度頭を傾けたら山口になるという小ネタ

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