リップアートメイク施術直後の内出血を克服する
(2023.1.2.改訂版)
こんにちは🌸
THE ARTMAKE TOKYOの櫻井グリコです😉
リップのアートメイクを施術していて、仕上がった唇の内出血に悩んだ経験はありませんか?
せっかく綺麗な色が入ったのにところどころ赤黒く…
こちらは櫻井がリップアートメイク習いたての頃の作品です。
当時一緒に働いていた美容外科の受付さんがモニターさんになってくれました。
本当は鮮やかな赤なのに、ところどころ赤黒くなってしまっているのがお分かりになりますでしょうか…(リップデザインにも狂いがありますが今回は見逃してください😓)
使用したマシン針 3ラウンド
唇の内出血自体は、治るのにそんなに時間を要しませんので長くても48時間以内には消失します。
ですが直後の仕上がりが…
赤黒くまだら点々になってしまうのはリップアーティストとしての美学に反しませんか😢
↑この画像は濃いめの赤い色素を使っているのでそこまで赤黒さが目立ちませんが、シアーなオレンジ色を使った時に内出血してしまうと赤黒さがとても目立ってしまって、直後の仕上がりがイマイチになってしまいます。
こちらはシアーなオレンジ色素を使ったリップ
内出血が1番目立つ色を使っていますが、1箇所も内出血していません。
マシンの針は、1001RL(0.3mmの1本針)を使用しています。
入れ方はパウダーテクニックです。
今日は内出血させないためのテクニックと知識を書いていこうと思います!
内出血させてしまう原因その1
【マシン針の長さと種類】
これはみんな最初にクリニックやスクールで習うのでご存知かと思われますが…
1番内出血しやすいのは、ワンライナー(1本針)。
次いで3ラウンド。
その次が5ラウンドや7ラウンド。
1番内出血しにくいのが平針やマグナムです。
針の本数が少ない方が、内出血しやすくなります。
これは、針の本数が増えると一点にかかる圧力が分散されるため、一気に一点にグサっと刺さることが減るからです。
じゃあ全部平針使えばええやん!と思うかもしれませんが…
実は針と色素と唇の質には相性があります。
相性の良いもの同士の組み合わせで素敵なリップが出来上がります。
今日は内出血にフォーカスしているので、この話はまた別で記事にしますネ
針の長さは、
1RL(ワンライナー)やRS(ラウンドシェーダー)なら目視で約2mm程度(パウダーテクニックを使う場合)
平針なら目視で約0.5〜1mm(スイープテクニックを使う場合)程度で調節します。
内出血させてしまう原因その2
【テンションのかけすぎorかけなすぎ】
リップに色を入れていく時、指を使って唇を伸展させますよね。その時にテンションをかけすぎてもかけなすぎても内出血します。
親指と人差し指(人差し指、中指でピースの形で取るのも可)を使って唇を垂直に圧迫し、2〜3cmほどの術野を展開します。
正しい伸展だと針を当てた時に唇が動かず、ブッブッブッと一定の振動が指先に伝わります。
唇のうち、立体的なところ(真ん中あたり)は二本指で圧迫、サイド〜口角までは二本指のうち1本は伸展、1本は圧迫、という形を取るとうまくテンションをかけられます。二本指で無理に引っ張りすぎると逆にたわみができてうまく平らにできなかったり、過伸展になって内出血しやすくなります。
指で広げる範囲が広すぎたり、抑える力が一定でないと、針を当てるたびに唇がブルンブルン揺れます。すると針が深く入ったり浅く入ったりムラができて、深く入りすぎたところは内出血します。
内出血させてしまう原因その3
【唇と歯の間に緩衝材を入れていないor入れすぎ】
施術中、口腔内に緩衝材は入れていますか?何も入れないで施術すると、伸展されてぺたんこになった唇と歯の距離が近くなり、針が少しでも深く刺さった時に硬い歯に当たり、内出血するリスクが高まります。
口腔内には少し湿らせた不織布ガーゼまたはコットンを入れて、唇と歯の間を緩衝させましょう。
緩衝材は5mm以下くらいの厚み(ほとんど厚み出ない)で大丈夫です。パンパンに緩衝材が入っていると過伸展になり内出血しやすくなります(ぱつぱつに張った風船に針が刺さったら、弱い衝撃でもバーンと破裂しますよね、あのイメージです)
マシンを一定の圧で扱えるなら、緩衝材は入れなくても大丈夫です。
櫻井が緩衝材を入れるのは、
・歯列矯正が当たる時
・歯が奥に引っ込んでいて、緩衝材を入れないとうまく伸展できない時
です。
内出血させてしまう原因その4
内出血の原因1.2.3全てクリアしているのに何故か内出血してしまうという方は、これが原因かもしれません。
この後は、実際に櫻井が使っているアイテムの写真を交えて説明していきます。
これを知っているだけで内出血リスクがグッと減り、仕上がりに差が出ます。
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