Letter4 大切な仲間ができた大学一年目〜葛藤の中でもう一度センター試験を受けた私へ〜
私は1年の浪人を経て大学に入学した。
でも、自分の希望が叶わなかったという、モヤモヤした気持ちは、なかなか消えなかった。
大切な仲間、友達もできた。
皆、色々な思いがあって入学していた。
希望が叶って来た人、浪人しても願いが叶わなかった人、資格が欲しかった人、やはりやりたいことが諦められない人、一度仕事をして入り直した人・・・
入学前。
理解者はいない。
そう思っていた。
必死に勉強してきた自分。
でも、自分のやってきたことを出し切ることなく入った大学。
打ち解けられないだろう・・・
と。
でも、違っていた。
皆、沢山の事情を抱えていた。
当時、親友と呼べる人がいなかった私に、初めて親友ができた。
そんな友人たちと話していると、
ただ単純に、
楽しかった。
それでも、気持ちのモヤモヤはどうしても消えない。
本当に今でも夢を叶えたいのか。
当時の私は、「もちろん」と答えただろうが、
今考えると、
自信はない。
意地・・・。
やってきたことを全て出したい。
自分はもっとできる。
・・・と。
大学に通いながら、もう一度センター試験の勉強をした。
来年は入りたい。
当時の私は、そう思っていた。
大学一年生。
基礎キャンパスでの授業。
出席は厳しく取られた。
貧乏学生。節約も重ねながら、
仲間たちと遊んだ。
そんな生活の中で、家ではセンター試験に向けて勉強していた。
その気持ちを伝えられる友人たちだった。
そうしている間に
あっと言う間に時は過ぎ、
冬が来た。
そして、迎えた3度目のセンター試験。
緊張したのか、していなかったのか、
覚えていない。
2日間、できる限りのことをしたと思う。
試験は終了。
自宅での自己採点。
・・・。
やっと・・・
やっと満足のいく結果が出せたと思った。
志望校には少し足りない。
それでも、
「こんなものだ」
そう思えた。
大学に通いながらの受験勉強。
学力はおそらく一年前からほとんど上がっていなかった。今になって思う。
大学に入ってもう一度受けたセンター試験の結果は、緊張して真っ白になった一年前の結果が出た。
そう感じている。
二次試験は、
受けるか迷った挙句、受験した。
「最後までやった方がいいんじゃない?」という母のアドバイスも大きかった。
そして結果は・・・
不合格。
内心、
ほっとしていた。
もし希望が叶っても、素直に喜べなくなっていた。
友人たちと離れたくないと思っていた。
それでも、
一年勉強を続けて受けたことで、
気持ちのモヤモヤはかなり小さくなった。
受かりたくなくなっていた・・・
という、当時の私は絶対認めないだろう事実。
でも、そんな気持ちから目を背けて、頑固さを貫いた。
センター試験で結果が出せなかった自分に、
終止符が打てた気がした。
たぶん、意地だったのかもしれない。
でも、
心のモヤモヤは、少し拭えた。