初心者だけどプロの脚本家・渋谷悠に弟子入りして脚本書いてみた
弟子入りした経緯はまた後ほどお話しますが、プロの脚本家・渋谷悠さんに脚本指導して頂きました。その結果体験したこと・学んだことをシェアします!これから脚本書きたい人のエールになれば幸いです。
STEP0:とにかく書き始めてみた
渋谷さんのライティング講座にスタッフ兼受講生として参加したことがあったのですが、その講座を受ける前に、まず先に6種類くらいのモノローグもどきみたいなものを書いちゃいました。書いてみてから受けたほうが、学びや気付きがあるからと思ったからです。それは正解でした。とにかく「書きたい」と思うアイディアがあったらさっさと書いちゃったほうが良いと思いました。経験もないのに「書きたい」と思うアイディアには力強いエネルギーがあるかもしれません。6種類のもどき、メモみたいなものから、なんと後に3作品が生まれ、そのうち2作品を今回の一人芝居『Slice of Life』で発表します。「3万円パンツ」と「アクティングコーチ」という作品です。
STEP1:とにかく書ききってみた、人に見せた
とにかく作品は書ききらないと人に見せることが出来ません。ひとまず下手くそでも良いので、終わらせましょう。そして人に見せて、フィードバックを頂きましょう。あとはひたすら修正&ブラッシュアップ。これに必要なことは「ただ、やるだけ」。だけど、この「ただ、やる」が、私にとってはとても難しかったです。書くということはとても孤独だし、なかなか終わらない、とても忍耐力が求められる作業です。ずっと一人でマラソンをしているような感覚。だから途中ネガティブな考えも思い浮かぶかもしれません。「出来ないかも」「終わらない、疲れた」「これで良いのかよくわからなくなってきた」色々思い浮かびます。でもその感情をいくら持ったところで何も起こりません。「書いたか、書かなかったか」本当にそれしかありません。書くということは非常に残酷で、能動的な作業だなと思いました。誰も慰めてくれませんから。ただ、やれば必ず終わります。作品になります。だから、ひとまず終わらせることが大切だと思いました。
STEP2:渋谷さんから圧倒的に多かったフィードバック「具体的に書くこと」
渋谷さんから頂いたフィードバックで一番多かったのが、「具体的に書くこと」Don't tell, show!という言葉があります。説明しようとするのではなく、「読み手に映像を思い浮かべてもらう(見せる)」文章を書く、ということ。そのためには具体的に書くことが必要だということを学びました。これも、なかなか苦戦しましたし、未だに失敗してしまう部分でもあります。
例えば
「部活のメンバーで喧嘩したけど、最後みんなで泣きながら結束を固めた」
と
試合出る・出られないで意識格差あったり、「練習真面目にやってよ」、「やってるじゃん」で主張の違いがあったりして仲間割れして、体育館で、皆で輪になって話して…私もどっちの肩も持ちつつ、少し話したな…ティッシュが無くてトイレットペーパーならあったから、それ回してみんなで涙拭いたりして。笑 青春でしょ?(『専業主婦希望』より抜粋)
では思い浮かぶ画が違いませんか?
上の文は状況はわかるけれど、映像にはならないかもしれません。でも下記の文章からは、「トイレットペーパーを回して、みんなで泣きながら輪になって体育館で話している様子」が思い浮かぶかと思います。
ちなみにこのお話は友人への取材を元に書いているので、よりリアリティのある描写をすることが出来ました。「ティッシュは無いけどトイレットペーパーはあった」、こういう細かい描写を書くことが出来たのは、渋谷さんのフィードバックと、友人への取材があったからです。
演技でも即興演劇・インプロでもアイディアを自分にとって具体的にすることはとても大切なので、この部分は非常に似ている部分だなと思いました。
まとめ
今回、書くことで学んだのは「忍耐力、粘ること」かもしれません。脚本を仕上げるのに1年かけました。企画から考えるともっと時間をかけています。諦めず、何度も磨き続けること。そのためにはまず飛び込んでみること、失敗をhappyに受け入れること、チャレンジし続けることが必要で、それは私が普段インプロを指導する時に言う言葉でもあります。私のクラスを受けてくれる方がいるのに、私が出来ていなかったら言葉に説得力がありません。行動で表し続けたい。
書くことも、一人芝居も、私にとっては自分の生きざまを体現するものです。ぜひ一人芝居、観に来てください(*^^*)
チケットの詳細・公演概要はこちらから!
https://peatix.com/event/1685030