ハナヘナの始め方(美容師さん向け)
ハナヘナ(天然ヘナ)の始め方
まず、考え方としてはヘアカラーとは全くの別の物だと言うことを認識してください。
分かりやすく言うと、ヘアカラーのように白髪染めができます。
髪の色味を変えることも可能です。
ですが、ヘアカラーのように自由にはできませんし狙って色も出せません。
あくまでも「大体」なんですよ。
髪を染めることはできるけどヘアカラーとは違います。やはり、天然ヘナなだと言うことは頭に置いておいてください。。
まず、用意するのはハナヘナのヘナナチュラルとインディゴ。
ヘアカラー用のカップよりも大きなボウルと混ぜるのに使う泡だて器。
泡だて器もヘアカラー用よりも大きなものを用意してください。
でないとヘナをしっかりと混ぜることができません。
※ボウルも泡だて器も100均の物で大丈夫です。
ヘナとインディゴの染まり具合よりも先に髪の手触りやつや感が知りたいときはハナヘナのニュートラル(アワル)を試してみるのも良いと思います。
ただし、アワルを使うときには僕が作ったシャンプー&トリートメントのような相性が良いシャントリが必要になります。
天然ヘナ染めもシャントリで手触りやつや感が違うので相性が良いものを選んだ方がお得感がありますよ。
それでは、アワルの話が出たのでまずはアワルの使い方から始めて行きます。
グレイヘア以外の方ならば誰にでも気軽にやれるので試しでやりやすいと思います。※アワルは透明のヘナとも言いますが実際には色味をもっています。
髪にまったくダメージがない方はあまり効果がでませんのでヘアカラーやパーマ、縮毛矯正をされてる方、多少はダメージがある髪で試すのが宜しいかと思います。
髪の長さに関係なくアワルをペットボトルにスプーン2杯程度入れて、そこにお湯を半分くらい入れて良く混ざるようにシェイクしてください。
それをヘアカラーや縮毛矯正の施術後、シャンプーの後にシャンプーボウルにお湯を張ってから髪に馴染ませます。
髪がギシギシと軋んでくればそれでOK。特に時間は置かなくても大丈夫です。
軽く流して、再度シャンプーボウルにお湯を張ってトリートメントを塗布してチェンジリンスします。
髪がツルっとした感触になったら軽く流して終了です。
ドライヤーで乾かしてみてください。
髪が艶サラになっているでしょ?
天然ヘナ染めとはちょっと違う感じではありますが簡単にトリートメント効果を試すには良いと思います。
では、ここからが本題です。
天然ヘナが持っている色味はオレンジ色だけです。
塗り重ねて行くと深みがあるオレンジ色に変わりますので一口にオレンジ色と言っても一色ではありません。
色味が浅いオレンジと深みがあるオレンジは違う色に見えますからね。
実際にモデルさんで試す時には白髪量が少ない方で試した方が無難です。
施術法は簡単(笑)。
ヘナナチュラルを3倍のお湯で解いて30分くらい放置してください。
夏の暑い季節だと使うときにはそのままでも大丈夫ですが冬の寒い季節は湯銭して使うとお客様に喜んで頂けます。
使うときにヘナが硬くて塗布しにくそうでしたら少しづつお湯を入れて塗布しやすい状態にしてください。
あとは髪にペタペタと塗布します。ヘアカラーのように塗るのではなく置いていく感じで塗布してください。
また、ヘナが塗布された髪はコームが通しにくくなりますのでご注意ください。
無理してコームスルーすると物理的にダメージが与えられることになり仕上がりのクオリティーに違いが出てきます。
せっかくのモデルさんなので根元リタッチではなく毛先まで塗布して時間も許される限り置いてみましょう。
時間を置いたら流してください。
ヘアカラーと違い、指通りが悪いので最初はお湯の圧力に任せてヘナの粉を洗い流すイメージです。
できるだけシャンプー前にヘナの粉を洗い流しておくことが大切です。
洗い流したらシャンプーで洗って仕上げてください。
あとは普通に乾かして仕上げます。
ヘナショックとの言葉がありますがよほどハードダメージしてない限り、ヘナ単品でそこまで髪がギチギチになることはないと思います。
でも、もし想定外に髪が軋んでも相性が良いシャントリがあれば大丈夫で
す。
心配な方は先にシャントリを用意してからモデルさんで試してくださいね。
ヘナ染めの注意点としてお客様にヘナ染め後は自宅でのシャンプー後に色落ちすることがあるので使うタオルや服などにヘナの色が着くことがあることをしっかりとお伝えしてください。
色落ちは数回で落ち着いてきます。
あと、髪が濡れるとヘナ独特の香がしてきますので気になる方もいらっしゃるようです。こちらもシャンプーを数回してるうちに気にならなくはなってきます。
ここまでがハナヘナの第一歩。
天然ヘナを取り扱いだすと分かると思いますがトリートメントとしてはかなり優秀です。
ぼく自身も最初は白髪染めとして取り入れた天然ヘナでしたが施術後の手触りの良さや髪の艶などからヘナはトリートメントです! なんてブレたことを言ってた時期もありますから(笑)。
でも、実際にヘナを美容室に取り入れてメニュー化したときは白髪染めとして打ち出した方が結果は早いと思います。
ただし、ハナヘナの白髪染めとヘアカラーの白髪染めとは全く違うものです。
その辺りは同じ白髪を染めるものとして使えるものですがヘアカラーの白髪染めとは違う思考を持たないといけないかもしれませんね。
ヘナ染めの施術はとても簡単ですが、そこが難しいところなのかもしれません。
簡単に言えば、お客さまが望んであることを美容師が分からないと言う感じです。
あと、いつも自分が最初から最後まで担当してるお客さまを完全にスタッフに任せられるか?
これはまた違うお話ですが、ぼくが思うに美容師さんは施術全部をやりたがる人が多いように感じるんですよね。
それが良いとか悪いとかではないんですが、そう思ってる方が考え方を変えれればハナヘナは自サロンにとって、かなり優良な武器になると思います。
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