2023.5.24 桜木清掃部活動記録 長期化する拡幅工事と地域の葛藤
今回の活動場所は、桜木トンネルという、弦巻から経堂に抜けるトンネルに繋がるところ。
この道は、2021年3月20日に開通した、
「補助第128号線(桜)」という都道です。
開通するまで長い期間を要しましたが、
開通前は、見晴らしがいいのに、閉鎖され、誰も通らない、不思議な一帯でした。
幅員の広さ
電線は地下化され
トンネルに向けて登りの勾配
という三拍子が揃いの見晴らし。
夜になると、通行できないことを知らせる小さなライトが多数点滅し、ナウシカの王蟲の群れのようでした。(写真がないのが悔やまれます)
さて、開通後は、道幅の割に交通量がさほど多くはなく
路肩には休憩中の車両が並んでしまっています。
それゆえ、タバコの吸い殻や、食べ物のパッケージ、建設工事関連の落とし物が多く見受けられます。
ですが、このエリアは、ゴミ拾い中に地域の方とお話しする機会が多いことも特徴です。
今回のゴミ拾い中も、街を眺めていたご婦人とお話ができました。
「ここは、一部だけ拡幅工事が完了していなくて、歩道が狭いの。だから、自転車がすごいスピードで通っていくから怖くて。」
と。
それまでは、毎日お一人でこの一帯のゴミを拾っていたそう。
「私は長年たばこ屋をやっていたから、タバコが捨てられているのを見るのは嫌なの」
と、そのポリシーもカッコいい。
でも、その自転車と接触しそうになった一件依頼、それまで毎日続けていたゴミ拾いを、辞めてしまったそうです。
ご婦人が話していたのは、私たちもゴミを拾いながら、なにかと話題にしてきた10mほどの歩道区間。
ここは、世田谷通りから下りの傾斜があり、押しボタン信号のあたりからトンネルに向けて上りの傾斜があります。
どちらの方向に向かう時も、意図せずスピードが出てしまう。それに加え、見晴らしがいいから、油断もしがちなんです。
押しボタン信号はあるけれど、これを押すのは小学生くらい。
それ以外は、車の隙間を見計らって、さらっと渡っていきます。
だから、なおさら怖い。
それに、この一帯は、路肩の雑草が生い茂る時期もあって、そうなると、歩道の幅は一層細くなり、歩行者1人がギリギリ倒れるくらいの幅になります。
また、大きく伸びた植物の根元に、ゴミが置かれたり、吹き溜まりのように集まってくることもあるんです。
拡幅のための土地買収が完了しないのは、誰かがゴネているようなイメージを持つことが多いですが、
地権者が多かったり、相続の問題を抱えていたりとさまざま。
簡単ではないとわかりつつも、地域の防災や交通に関わることが多いので、もどかしさは増します。
私たちができることは、
まずは、問題を認識すること。
そして、それを、地域の方や行政と共有すること。
なのだと思います。
長くなりましたが、今回拾ったゴミもご紹介♫
2023.5.24活動記録
集合場所:上町児童館前
活動場所:上町児童館から、世田谷通りの松丘交番交差点までの往復(約600m)
お天気:晴れ
活動人数:3名
収拾量:可燃:45L袋に1.5袋
不燃:空き缶5本とライター等近く