【東京拘置所の医師の衝撃発言「あなたは死ぬまでここを出られない」】
今回は、東京五輪汚職冤罪事件で逮捕された角川歴彦氏の事件について解説します。
角川氏は2014年、特捜部に逮捕され、226日間勾留されました。逮捕の背景には、KADOKAWAが五輪スポンサーとなったことを巡る不正疑惑があり、高橋氏と金銭のやり取りが疑われましたが、角川氏はその関与を否定していました。捜査当局は角川氏を「証拠隠滅」の罪で逮捕し、その後も否認を続けたことから保釈が却下されました。特に角川氏は健康上の問題を抱えており、拘置所内での処遇や医療対応に深刻な問題がありました。
角川氏は、五輪スポンサーとしてのKADOKAWAの立場を消極的に捉え、実質的に経営にも深く関与していなかったと述べています。
特捜部は角川氏を経営トップとして収賄に関与したとして起訴しましたが、角川氏は一貫して関与を否定し、取り調べでも薬を与えることで自白を引き出そうとするなど過酷な状況に直面しました。
勾留中、角川氏は健康問題が悪化し、特に心臓病や不整脈が進行する中で適切な医療を受けられず、複数回意識を失う事態となりました。
そのたびに保釈請求をしましたが、検察は「証拠隠滅の恐れ」や「逃亡の危険性」を理由にこれを却下し続けました。角川氏は拘置所内で生命の危機を感じ、改善を求めるも、医師から「死なない限り出られない」と告げられました。この扱いにより、角川氏は自分の死をもって抗議の意味を込めて生き延びることを決意しました。
最終的には、保釈請求が認められるまでに多くの健康危機を乗り越え、検察の主張に一部同意した上で、条件付きで保釈されました。
角川氏はこの過程で検察や拘置所の不当な扱いを強く訴え、冤罪の可能性を指摘しています。また、冤罪事件をテーマにした今後の活動にも言及しており、この経験を通じて日本の司法制度に対する疑問を投げかけています。
この事件は、司法や捜査機関の不正、そして高齢者に対する不適切な取り扱いについての警鐘を鳴らすものであり、角川氏の経験は広く注目されています。
【東京五輪汚職冤罪事件①】
東京拘置所の医師の発言「あなたは死ぬまでここを出れない」
参考サイト:さくらフィナンシャルニュース