【三菱UFJ盗んだ金は投資流用40代の女行員とは?課長で支店長代理 半沢頭取は続投】
三菱UFJ銀行は12月16日、40代の女元支店長クラスが貸金庫から顧客の現金や貴金属(時価十数億円相当)を盗んだ問題で初めて記者会見を開き、この席で半沢淳一頭取(59歳)は「信頼・信用という銀行ビジネスの根幹を揺るがすものだと厳粛に受け止めている。」と陳謝した。
半沢頭取自身の今後については、辞任の可能性があるかと問われたのに対して「現時点においては、真因分析と再発防止策をしっかり取り組むことが私の責任だと思っています。その後、再発防止策をしっかり具体化する中において、私自身の処分についても具体的に検討していくと思っています」と述べるにとどまった。
〈なぜ会見を開くまでに1ヶ月以上の時間がかかったのか?〉
事件は今年の10月31日に女元行員の窃盗行為が発覚、その後約1ヶ月近く経ち11月21日に公表。なぜこんなに遅れたのか?
この質問に対し、
半沢頭取は「私共10月31日にこの事案を認識した。その後まず顧客様対応を最優先で取り組んだ。その中では被害にあわれたという顧客への対応、不安に思われている顧客の不安解消、金庫に預けている内容の確認、 それらを終えてから、顧客に対する対応策に目処がついた時点で11月21日に公表した。」と述べた。
〈第三者機関が機能せず 管理係が窃盗犯〉
貸金庫の鍵について第三者からの点検があったということだがその窃盗は4年半にも渡って続いたということであった。なぜ点検したにもかかわらず被害が判明しなかったことについて何処が甘かったと捉えているのか。
カスタマーサービス推進部長 向井理人氏によると、「まず新規の顧客には立ち会ってもらってその場で専用の封筒に入れてお客様の印鑑、行員の管理者の印鑑、2つの印鑑で封緘をする。この状態で、課長が管理している貸金庫の予備鍵を専用に入れる箱がありここに施錠して保管する。」
だが、今回の、犯行はこの管理者、つまり課長が行為者であったという。この課長が貸金庫の鍵を無断で取り出して悪用した。
〈犯行を行った40代女管理職 課長 支店長代理〉
半沢頭取の説明によると、その人物とは江古田支店と江古田支店が統廃合された練馬支店・玉川支店の店頭業務責任者を務めていた。
具体的には営業課長および課長権限を有する営業課の支店長代理の役職に就いており貸金庫業務を統括する立場にあったという。
盗んだ資金については、投資等に流用したとしているという。その投資先についての具体的な情報は捜査を口実に投資内容は回答拒否。しかし現時点で被害届を出していないし逮捕はされていない。
この銀行は、この大罪を犯した元課長を、行為者とよび、しきりに「この方」と呼び、未だ犯罪者扱いをしていない。警察に被害届を提出していないからだと見受けられるが、巧みにこの犯罪を水面下で行い、裏でかくし通してきた印象が顧客を不安にさせる。
行為者単独の犯行と言っているが、警察に逮捕させておらず、1ヶ月近くも顧客対応に迫られていると言い、警察を介入しない。
被害の主体は顧客と銀行。仮に、もし銀行が顧客に手厚い保証をちらつかせて被害届を取り下げているとしたらどうだろうか。すでに20名の被害者に対して3億の保証をしたとのことだ。
〈貸金庫がなぜ狙われたのか…Xで囁かれる実話も〉
貸金庫を借りてる人は殆どが高齢者であるということから、
銀行に連絡して「親が亡くなり貸金庫があるのがわかったので相続人として伺う」と段取りをして、いざ銀行に行き金庫を開けてみると中身が空っぽだった。
そんな経験をした遺族は少なくないという。死人しかわからない貸金庫の中身を抜いたとて、相続人に窃盗がばれるケースは殆どないという恐ろしい話だ。
〈対策としては〉
「内容確認を1年に1回し、メモと写真を撮る。」
「頻繁に出入りしていると行員さんは警戒する。」
また、これらに対して
「そんな警戒心で預けるというのもなかなかのスリルですね(自分には無理)」
などという意見もポストされていた。
参考サイト:さくらフィナンシャルニュース
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