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となりの雑談 EP.107 に聞き耳を立ててみた 「どうでもいいこと日記」
これは、私・桜会ふみ子が『となりの雑談』というポッドキャスト番組を聞き、そのエピソードから感じたことをまとめたnoteです。
番組やnoteを書くに至ったきっかけについては、以下の記事で詳しく紹介しています。よければこちらもご覧ください。
https://note.com/sakurae/n/nbc683b628925
この記事は2025/01/28に更新されたEP.107「どうでもいいこと日記」に聞き耳を立てています。
記憶に抜け落ちているもの
ふたりの話は、昨年のことは正確に覚えていないという話題から始まります。
スケジュール帳に書いてある仕事で忙しかったことは覚えているけれど、予定になかった、予定以外で日々に詰まっていたことを忘れてしまっているという話。
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たとえば誰かに会ったことやプレゼントを選んだことなどが抜け落ちてしまう。でも、単純に忘れているわけではなくて、自分のどこかに挟まっているような感覚はあるんですよね。
スーさんの話には、こんなのがありました。
わたしこの間、友だちに聞いちゃったもん。
「今年の誕生日なにあげたっけ…」って。
でもすごい面白かったの。
「エプソムソルトとお風呂のやつだよ」っていわれて、あっそうかと思ったの。
なんでそう思ったのかというと
ちょうど私がエプソムソルトをお風呂に入れるとこだったのているときに「あれ?なにあげたっけ?」ってなって、お風呂の間じゅう考えてて、わからなかったから聞いたのね。
何かが覚えていたんだって、なんかがリンクしてたんだ、これって。
でも、思い出せなかったの。
思い出せないのに、どこかにはある。記憶って面白いですね。
記憶はなにに結びついているのか?
次は、自分は何を覚えているかには、個性が出るという話でした。
サクちゃんは、話したことや食べ物のことは覚えていると言います。
確かに、同じできごとでも、その人の興味関心によって覚えていることは違いますよね。
サクちゃんの娘さんは、一緒に食べたものが記憶に結びついているそうで、「私に似てる。くいしん坊だからね」と笑いました。
私の場合、誰かと「なにかをつくっていること」を、覚えているかも……
たとえば、お祭りのお寿司に使う薄焼き玉子をどんどん焼いたこととか、熱い熱いと言いながら、炊き立てのご飯でおにぎりを握った手の熱さとか。台所の記憶。
やっぱり、私もくいしん坊なんですかね。
でも、サクちゃんの記憶はセリフという話には「へえ」と思いました。そのとき、みんなといたことは覚えているけれど、なにを話したのかは覚えてない。
私は映像で覚えていても、あまりセリフは残っていないタイプです。くいしん坊にも種類があるんでしょうか?
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どうでもいいことを覚えておきたい
「どうでもいいことを覚えておきたいね。」最後には、そういう話になりました。
毎日書かなくてもいいから、ささいなことを書き残して、あとで見直したいと。
ふたりより少し年上なせいなのか、それを聞いて
「あぁ、死ぬ前に思い出すのは、どうでもいい、ささいなことなんだろうな」と連想してしまいます。
もしかすると、それはいままで浮かんでもこなかった記憶かもしれませんね。どこからか、ふわふわと浮かんでくるのかな、なんて思いました。
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私の5年日記
日記といえば、私にはこんな話があります。
2019年、いつも日記なんて書かないのに、5年日記を買いました。
1カ月前に、30年近く勤めた会社を辞めたタイミングです。
コップの中の嵐に吹かれてはいましたが、人生自体は安定路線だった私にとって、退職は一世一代の主体的な選択でした。
これから5年、いろんなことがあるだろうな。と思い、書き始めた日記。
そこには、ヨーガ療法の学びや私の闘病、母の見送り、アパート建設など、書き始めた当初、まったく予定しなかったことが書かれています。
突然の入院で娘の定期演奏会にいけず泣いてしまったこと。朝日がきれいだったこと。母に気持ちがつながらなくて落ち込んだこと。母が住んでいた家に泥棒が入ったような気がして気味が悪かったこと。
書かれているのはささいなこと。でも、私にとっては代わりのない大切な記憶です。
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実は、日記をちゃんと書けたのは、その時だけ。
読み返していると、やっぱり、ちょこっとずつでも日記を書きたいな。と思いました。ちょっとずつ。
続けられたら、来年の自分は、きっと新鮮な気持ちで読むことでしょう。
では、今回の聞き耳は、このあたりで…