空のシャンプーボトルと憂鬱
私はシャンプーの替えが切れる度に「今回は大丈夫かな?」という不安と闘う事になる。
シャンプーの替えを買いにお店に行き、信じられない光量の蛍光灯でギンギンに照らされた店内で、のっぺりとしたシャンプーボトル達がズラっと並んだ様子を目にすると、どうしようも無い絶望を感じる事があるからだ。
リノリウムのフロアに大の字に寝転んで、それはもう駄々っ子のように大泣きしたくなる。
(それは突然起こるので、シャンプーを買いに行く度にこうなる訳ではない。)
あと何度、私はシャンプーを買い換えるんだろう?
その疑問が頭に浮かんでしまう時は、きっと精神の均衡が崩れている時なんだと思う。取るに足らない事を、取って足してしまう時。
だから私は調子が良い時にせっせとシャンプーのストックを増やしておく。
可愛いは作れる、みたいに、メンタルケアはこうやって貯金できる。