緊急時のための、おぼえがき
私の住むアメリカのワシントン州は比較的よく停電する。
大雨で停電し、強風で停電し、積雪で停電する。
数日前も強風による影響で停電し約3日間電力の供給が途絶えた。
一応普段から予備バッテリー/ 非常用食料(缶詰やキャンプ用食品)/キャンドルと懐中電灯/キャンプ用ストーブ(家のコンロが電化式なため)を用意しているが、今回は意外な所で凄くストレスを感じたので、忘れないように書き残しておく。
緊急用の業務連絡リストの必要性
わたしはフリーで英語を教える仕事をしている。
停電と山火事による避難の可能性という先が見えない状況で、英会話レッスンのご予約をして下さっている方にレッスンキャンセルのご連絡をして回ったのだが、これがもう泣きたい位にストレスだったのである。
そもそも生徒さんの連絡先を一箇所にまとめていないため、過去のメールを遡ってレッスン予約のある生徒さんの連絡先を洗い出す所から始めなければならなかった。
普段のネット環境であればメールボックスで検索をかけてコピペし…と、そこまで時間を要する作業でもない。(それでも効率は非常に悪いけれども)
しかし事態は山火事と停電とあり、緊急である。そして緊急時、人は情報を得ようとする。結果、もともと早いとは言えないモバイルネット回線にアクセスが集中し、メールを取得するのにすら数分を要するレベルのスピードにまで低下。
なるべく早く連絡をしたい状況下で、クルクルとローディングサインを無慈悲に表示し続けるスマホを握りしめるのはかなりキツイものがあった。
なので非常事態に備えて「クライアント連絡リスト」を作っておくのは絶対に絶対に必要だと思う。フリーで仕事をしている人ならなおさら。
連絡手段の統一
さらにもう一つストレスに感じたのが、仕事と家族への連絡に方々に散らばったコミュニケーションツールを使わなければならない、という点だ。
文言がコピペできるとはいえ、メール, Skype, TwitterのDM, LINE など複数のアプリからメッセージを各位に送信しなければいけないのはあまりに非効率すぎて、普段から統一してなかった自分の顔面を全力でパンチしたい気持ちになったのは言うまでも無いだろう。(ましてや思うようにホーム画面すらロードできないネット環境下でこれを行うのは無理ゲーすぎる)
ひとまずメールで業務連絡グループを作っておく事にするが、今後は開封までの時間が比較的早い(であろう)LINEで連絡グループを作成しようか考えている。
フリーランスは緊急時の尻拭いも全部自分
普段はあまり自分がフリーランスで仕事をしている自覚が無いのだが、こういう事態に直面するとつくづく「自由である事は、それだけ大きな責任が伴う」ということを意識する。
不測の事態の自分の対応がクライアントからの信用を直接左右すると考えると、なんとも末恐ろしい。
ただでさえ精神状態が圧迫されている時に仕事の事で杞憂しなくて済むよう、早急な整備が必要だ。