ガーデナー便り(10月号)
皆さん、こんにちは。
佐倉ばら会「ガーデナー便り(10月号)」をお届けします。
1年を「春夏秋冬」の4つの季節に分け、更にそれぞれを6つに分けたものを「二十四節気」といいます。この中で10月の季節を表す言葉として「寒露」「霜降」があります。寒露とは、秋の深まりとともに朝晩の冷え込みが日を追うごとに増してきて、草木に降りた露が寒さで凍ってしまいそうな様子を表しています。木々の葉が色づき始めるのもこのころからです。
今年は残暑が厳しく、鉢植えのバラを育てている人は、水やりが大変だったと思います。“暑さ寒さも彼岸まで‘‘とあるように、少しずつ朝晩には秋風を感じるようになりました。
さて、9月上旬ころ、バラの「夏剪定」を紹介しましたが、10月には新芽が伸び、蕾が膨らみ始めてきていると思います。10月の中下旬から11月にかけて秋ばらが咲きます。春の花より少し小さめですが、まるで別の品種かと思うような、深い色合いと、深い香りが楽しめるようになります。そんな時期に出回るのが、開花しているばら苗です。(主にポット鉢)
バラの苗選びについて
この時期の苗は、花が咲き、葉もしっかりしたものが多く出回ります。
春に買いそびれた時は、この秋バラが咲いている時がチャンスです。(四季咲き性のバラ)やはり苗を求める時は、現物を見て花と葉や枝の育ち方を確認し、直立しているのか、あるいは横に枝が伸びやすいのかなど、自分の家の庭や、鉢の置き場など、環境にあった苗を選ぶことが大切です。
そこで良い苗を選ぶポイントを紹介します。入手方法は、出来るだけ、専門店や園芸店などで、直接苗を見て購入することをお勧めします。その時、根元の接ぎ口がしっかりしているもの、根元から新しいシュートが1本以上(できれば複数)伸びている苗を選んでみてください。そして、葉は病虫害の被害がないものを選びましょう。
こういった苗なら、翌年以降しっかりした株に育ってくれるでしょう。