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憧れの夜パフェ

「飲みの締めはパフェで。」

ラーメンで飲み会を締める?
いや、今はパフェがトレンドらしい。
”夜パフェ”というそうだ。

札幌発祥の『夜パフェ』は今や全国の大都市にも進出し、専門店まである。
千葉県では田舎の部類に入るであろう隣の駅前にまで進出している。

単に私が甘いもの好きだから、パフェ好きだから憧れるのではない。
ネットの画像で見た夜パフェ達は、どれもデザインが凝っていて美しかったからだ。

初めから大人だけを対象にデザインされているため、値段も3層程度のファミリーレストランとは比べものにならない。
2000円から3000円のパフェでも手ごろに感じる。

そのため旬の果物をふんだんに使っていたり、層の数が多くてさまざまな味や食感を楽しめる。
見た目も大切にしているらしく、テーブルに置いてあるだけでポストカードになるようなパフェばかりだった。

お酒が入っているパフェも多く、大人の味であることも魅力的だった。
食後酒として、冷たいアイスと一緒に、デザートとして食べる。
プチ贅沢感で一日を終えられるなんて幸せだろうな、と想像する。

夜にカロリーの高いスイーツを食べる。
そんな背徳感も、たまのストレス解消にはもってこいだ。
ちょっといけないことをしている時のドキドキ感が、明日から日常に戻って頑張ろうという気持ちを作るのは不思議である。

飲み会に行かなくなって数年が経った。
夜パフェだけを食べに行くのもありだが、そういう店の開店は遅い。
主婦である私がパフェのためだけに、夕方から外出するのはハードルが高いのが現実である。
いろいろなスケジュール調整をしてまで、お高いパフェ一つを食べに行く元気は今の私にはない。

次に参加した飲み会では、夜パフェを提案してみよう。
いつか自分へのご褒美に夜パフェを味わいに行く日を楽しみにしながら、今日もネットで美しいパフェを眺めている。


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