髪の毛しゃりしゃり

 こんにちは、誰か。わたしは明日の企業訪問(企業説明・筆記試験・面接)をさぼろうと思います。グーグルマップで本社の住所を見たら、家から一時間半かかる場所だったのが決め手です。あと、昨日から生理で体調がよろしくないから。あと、そこまで行きたい会社ではなくて、なんとなく数うちゃ当たれ的な気分でエントリーしたところだったから。
 だいたい、家から一時間以上かかる会社って出来るだけ行きたくないよね。わがままかなあ。わがままでいい。うるさいよ(誰が?)
 数年前から髪の毛を触るくせが直らない。いやもっと前から? ひょっとすると生まれた時から。でも最近顕著。顕著だなあ。髪の毛をくるくるするとか、整えたりってことではない。私の動作を分解してみるとこうだ。

①髪の束を、人差し指・中指・親指でもってつまみます。(主に中指と人差し指の間に、髪の毛は挟まっている。親指は添えるだけ)
②人差し指を、髪の毛の束に差し込んで、束を裂くようにしながら毛先に向かって擦ります。
③しゃりしゃり、ぱりぱり、みたいな音がします。

 これを無限に繰り返す。ほとんど一日中これをやっている気がする。ちょっと手が痛い。これのおかげでわたしの集中力は散漫だ。というか、散漫だからこんなことをしてしまうのか。わからない。髪の毛が抜ける。手が痛い。うーんやめたい。本を読んでいる間もこれをやっている。頭の中で文章を音読しながら、その後ろで、ずっと、しゃりしゃり、ぱりぱり聞こえていて、うっとうしい。なんなんだ。でもやってしまう。これを書いている今も、ほら、気付いたらやっている。これ、お気づきだろうか、やっている間はキーボードを打てないよね。だから、髪の毛しゃりしゃりをやり始めると、動作が止まって、それしか出来なくなる。しゃりしゃりしながらできる作業以外は、ストップしてしまうわけ。ついでに思考もストップ。参ったな。頑張って止めようとすると、髪の毛が気になって手がうずうずしてくる。どうしようかな。これ、手元に枕があったらば、枕についてるひらひらを擦り始めるんですよ。それはそれで困る。
 でも今、ここに書いたらちょっとすっきりしたから、頑張って我慢してみようと思う。私はこの癖を、言語化したことがほとんどなかった。周りに指摘されることもなかった。不思議なことに。でもずっと、けっこう悩んでいて。今ここに書けてよかった。誰か、ありがとう。

P.S. 一度だけこれを短歌にしたことがあったのを思い出したので、載せておく。

 伝説になるよ今この前髪をギョロ目で一日擦ってんのも
 (「うたの日」に出詠。お題「伝説」2020/04/04)

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