藁で眠ろう!スイスでファームステイ🏠
スイスでファームステイをした。
詳しくは以前の日記に書いたので、今回は宿紹介メインにしたい。
スイス−日本の飛行機が発着するチューリッヒから、電車で約1時間の町ルツェルンへ。
そこからさらに電車で1時間の所にある、小さな田舎町ブルンネン。
何かと不便もある、観光地ではないこの町を選んだ理由は、湖が近いから。
スイスに来た目的は、観光というよりも、「湖のほとりで過ごすこと」だったから。
ブルンネン駅の狭い方の出口を出て、徒歩5分程という良い立地。
事前に駅からの道をメールで尋ねると、とても丁寧な英語で道案内メールをくれた。
なのに私は、すぐ近くまでたどり着いたのに、どれが正解のお家かわからず、(住宅街で、住所の番地もややこしい)ずーーっとウロウロキョロキョロしていたら、ご近所さんがみんなで助けてくれた‥。
写真中央あたりの小屋一帯が、泊めていただく農家さんの敷地だ。
ここも敷地内。写真左側の芝生に、牛さんたちが毎日放牧される。
憧れの干し草のベッド。予約サイトに出ているこの宿泊スタイルを訳すと「藁で眠ろう」。
最高だ。ひとりで贅沢な寝床だ。
広すぎて広すぎて。やっぱり端っこが落ち着くよね、と寝床を決める。フリースタイルだ。
ブランケットはいくらでも使って良いよ、と。
大自然の中なのでハエや蜂などもちろんいるが、なぜかここでは気にならないな、と途中で気づく。
共存、というか、私が急にお邪魔しているのだ。虫や牛やウサギの気持ちはわからないが、お邪魔します、の精神で宿泊した。
3日間ほどスイス人もビックリの強風が続き、隙間風と小屋のガタガタ音が激しい中、ドキドキしながら眠る。
4月後半のブルンネン、昼間は20度くらいだけど夜は冷えてダウン着用。アレルギー持ちなのでマスク。
朝起きるとブランケットの下は汗だくで、ワラのベッドって暖かいみたい。
でも知り合いは、大雪の日にワラベッドで寒い思いもしたみたい。思い出だね。
冷蔵庫は使って良くて、中のドリンクはお金を缶に払えば飲める。瓶ビールを3CHFで買って飲んだり、毎晩スーパーでも地ビールを買って帰った。
部屋には洗面台や、手洗いした洗濯物を干せるスペースまである。
傘や懐中電灯も置いてあり、優しい心遣いに癒される。
牛舎はこちら。お母さんに頼んで案内してもらった。
こんな経験をできることがあるなんて、想像してなかった未来だった。そんな未来が訪れた。
ちなみにシャワーとトイレはとても清潔で、毎日丁寧に掃除されていて感動する。
そして農家のお母さんは、美しすぎるスイス流の朝食を持ってきてくれる。
朝食つきで、1泊27CHF。宿泊費の高いスイスにおいて、とんでもなくリーズナブル。どんな豪華なホテルより贅沢なこの景色のこの朝食、私は絶対に忘れない。
毎日夕方に「明日の朝食何時が良い?」と聞かれ、「何も予定ないし、他のお客さんと同じ時間で良い」と言っても、「あなたの時間で良いの」と言ってくれる。
せめて、毎日コロコロ変えない方が面倒かけないかな‥と思い、毎朝7時半にお願いした。
そしてこの町へ向かう車窓は、楽園かと思った。
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